5.7、>>744様ごめんなさい。
シンがジェス・リブルの事を覚えていたのは単なる偶然に過ぎない。
まぁ、MSの取材にMSで来て事故にあったあげく派手な脱出劇を演じてみせれば、忘れようと思っても忘れれない。
その後ザフトを辞め各地を彷徨っていた時に再会して何度か騒ぎに巻き込まれたのだが、それはまた別の話しだ。
翌日、シンの姿はある喫茶店の片隅にあった。元々ジェスとの縁で取材を受ける気ではあったが、昨夜の電話で聞き捨てならない台詞があったからだ。
「議長の遺産か……」
少なくとも、シンはそんな物があったという話は聞いたことは無い。
「まさか、増毛剤とか……」
冗談で口走りながら、もし増毛剤だったらとシンは考えてみる。
「シィィィィィィン!! それを寄越すんだぁ!!!!」
その小瓶を手に取ったシンの目の前で突如爆発が起こる。建物の壁を突き破って、巨大な顔が室内を覗きこんでいた。
「まさか、インフィニットジャスティス!? アスランかっ!?」
世界の守護者たる英雄の突如の出現に、シンは驚きの声を上げる。一方のジャスティス・・・アスランはそんなシンの驚きなどにかまわず外部スピーカから一方的な要求を突きつける。
「シン、それはお前には過ぎた力だ! 今すぐ俺に渡すんだっ!!」
切羽詰っているアスランの声に、シンは呆然と聞き返す。
「な、何だってあんたがここに?」
「お前には関係ないっ! それは人の夢、人の欲望。
知れば誰もが望むだろう、フサフサになりたいと! フサフサで在りたいと!」
「いや、俺は・・・」
「それが、誰に解る?何が解る??解らぬさ!・・・誰にも!!」
「それはあんたの台詞じゃないだろうがっ!」
いい加減錯乱しているとしか思えないアスランにツッコミながらも、シンはもう何も言う気力を失っていた。そういえば今は亡き父も気にしていたなーと思い出したのも一因かもしれないが。
「そんなに欲しいなら、あんたに・・・」
やるよ、そういおうとしてふと気が付く。手に持っていた小瓶が無い。
「あれ?」
そして、足元に粉々に砕け散った小瓶があるのを・・・・・・。
「き、きさまっ・・・」
「い、いや、あんたがMSで乗り込んでくるからびっくりして・・・悪い、アスラン」
というか、シンの反応はごく一般的であろう。普通、突然MSが現れるなんて思わない。
だが、その希望を打ち砕くシンの行為にアスランは激昂した。
「シィィィィィィン!! お前はまた、人の未来を殺す気かっ!!!!」
「なに言っているんだ! あんたは一体何なんだっぁぁぁぁ!」
もう錯乱しているとしか思えないアスランに、今度こそシンは力の限り叫んでいた。
「まさか……」
ふと、シンは自分の脳裏に突然浮びあがった想像……ってか、妄想を首を横に振って追い出す。
あまりにも馬鹿馬鹿しい。
そう思うと、シンは目の前のコーヒーに口をつける。そしてふと気が付く、コーヒーカップの横にあった数本の自分の脱げ毛に。
「まさかな・・・でも」
もう一度同じ言葉を口にする。そういえばアスランは・・・。
もし本当に遺産がそれならば、アスランは是が非でも欲しがるだろうとシンには思えた。
:19@ocya123:2008/07/18(金)01:06:43 ID:???
( ´Д`)俺様また惨状。
(  ̄▽ ̄)反省はしている。でも私は謝らない。三( ≧∀≦)ノ 逃亡