生活系/生き方・考え方/人生の航路を決める

Last-modified: 2022-06-12 (日) 13:39:56

目次


人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。
What is important in life is life, and not the result of life.

ゲーテ

概要

行き当たりばったり、ぶらぶら、当て所なく生きるのも人生。
周りの状況から、これをやるべき、あれをやるべきと、やるべきことに従って生きるのも人生。
好きに生きてよいけれども。
適当に生きるのには不安を感じ、縛られて生きるのには不満を感じる。

自分の生き方に疑問を覚える、そんなとき、ひとは今どこにいて、これからどこへ行くのかを知りたくなる。
自分の生き方に納得し、これでいいのだ、と思いたい。

自分の手によって、曖昧模糊で漠然としたものに、はっきりとした輪郭を描き、人生を形作る。
今まで生きてきた経験・知識から人生の地図を描き出し、現在地を特定し、目的地を探し、そこまでの航路を決める。
そうした、能動的・積極的な行動は、納得して生きる一つの方法である。

現在地を知る

  • 現在地を知るというのは、自分自身を理解すること。
  • ひとは自分が思うほど、自分のことがわからないもの。
  • 鏡をみて自分の顔を知り、手足を動かしてできることを知る。外側から得た経験の蓄積が自分を作る。
  • 自分が何を見て、何を聞いて、何を感じたか。自分が他者に何をして、何をされ、何を感じたか。何によって、何を感じるのか。
  • 今まで経験・蓄積してきたことが自分を作っている。ただ、蓄積したものそのままでは理解はできない。
  • ひとが自分のことを自分が思うほどわかっていないというのは、自分が何を経験・蓄積しているかを、簡単に把握できないから。
  • 自分が何を経験・蓄積しているかを把握するには、一度それらを外にだすこと、再現すること。
  • 書くこと、話すこと、体で表現すること。
  • 経験・蓄積を、文章に網羅的に書き出し、眺めることは良い方法かもしれない。
  • それらを、定期的・不定期に書き出し、眺め、考える。毎日行う場合は、日記となる。

目的地を探す

  • 目的地とは、自分自身の在り方である。自分がどのような状態・状況になるのをよしとするのか。
  • 自分が何を求めているのか。何を動機に行動するのか。どこに行きたいのか。
  • どういったことを、今後、経験・蓄積していきたいのか。
  • 避けたいこと、不安・不満に思うこと、問題として意識していることから、それらが解消・解決する方向を目指す。
  • 欲すること、幸せを感じること、安心・満足すること、起こってほしいと願うことから目的を探す。
  • 概念的・抽象的な目的地と具体的な目的地がある。具体的な目的地、目的地の中継地点を「目標」と言って区別する場合もある(原義としては同じ)。
  • 具体的な目的を考えることから、抽象的な目的を考える。抽象的な目的を考えることから、具体的な目的を考える。どちらのアプローチもありうる。

航路を決める

  • 現在地と進んでいる方向から、到達地点を予測する。到達地点と目的地のギャップを知る。
  • 目的地への、中継地点を検討する。
  • どの中継地点をどのような方法で通り、目的地に向かうのか。

航路を行く

  • 決定した航路を進む。進むことで、新たな経験が得られる。その経験が望んでいるものか。
  • 現在地・目的地・航路をよく確認し、思い出す。ひとはすぐ物事を忘れ、迷子になる。
  • 日々の出来事に没頭していると、現在地・目的地を見失うこともよくある。疲れて確認が面倒になることもよくある。休み、心を落ち着けて確認する。
  • 現在地を再確認し、航路から外れている場合は、調整を行う。
  • 目的地を変更したくなる場合も常に起こりうる。その場合、目的地を再設定して構わない。
  • 抽象的な目的地は合っていて、具体的な目的地が違うのか。抽象的な目的地自体が変わってきているのか。

航路を決めて進むための方法

私たちは人生が複雑であることを認識できる程度には頭が良い。一方で、複雑な人生をそのまま把握できない程度には頭が悪い。
複雑さを可視化し、単純な形に捉え直す方法として、文章や図に表す方法がある。

ブレインダンプ

  • 自分の心に向かって質問を繰り返すことで、答えを可視化する方法。
  • 頭の中にあるものを、網羅的に、批判を加えずに書き出す。
  • 要は、考えを細かく書き出す。
  • 網羅的:仕事・生活といった書きやすいところ以外の普段考えないことも含め、全て書く。
  • 批判を加えない:正直に、こうあるべき・すべきといったフィルターを外して書く。
  • 頭の中にあるものを引き出すために、質問を用意する。質問に対する答えを返すことで考えを明らかにする。
    • 心配していることはなにか
    • 現状で不満な点はなにか
    • 幸せを感じるのはなにか
    • ほしいと思っているもの、体験、知識はなにか
    • 未来に起こってほしいことはなにか
  • 考えたくない不安・不満・恐怖・焦燥感を書き出すのは、心理的な負担になるため、時間・心に余裕がある状況で落ち着いて進めるのがよい。
  • 繰り返し行うことで数100個ほど洗い出し、網羅的に書き出していく。
  • 書き出した求めること・したいこと、避けたいこと・気になることが存在する状況が現在地。解消・達成した状況が目的地。
  • それらに対して、どのようなアクションを取るかを、ぶら下げて記載していく。これが航路の要素となる。
  • ブレインダンプのメリット1:人の意見・思い込みの影響を受けず、自分の正直な考えが浮き彫りとなる。
  • ブレインダンプのメリット2:問題を可視化し、心の負担を軽減する。

マインドマップ

  • 考えを整理したい時や、アイデアを生み出したい時の方法の日膣として、トニー・プザン氏が提唱したマインドマップがある。
  • 中心に表現したいと考えている「セントラルイメージ」を書き、その周りに関係するキーワード・図、絵を書いて線をつなげていく。
  • 人生の見取り図を作る方法の一つとしてマインドマップを使用してみる。
  • 中央に自分の人生を配置し、現在の自分を表現してみる。また、理想の自分を表してみる。
  • 作成した人生マップを眺めることで、自分の人生を俯瞰的に捉えることができる。仕事、生活、家庭のバランスが取れているか、アンバランス担っていないか確認できる。

目標設定の方法

  • 目的・目標をより小さな目標に小分けに分割していく方法をブレイクダウン方式という。
  • ブレイクダウン方式は、巨大で漠然とした目標を、より小さく具体的で実現可能な目標に落とし込むために使用する手法。
  • 細かく分けても具体的な内容とならない場合もある。そういったときに、目標に対して、現時点でアクション可能な具体的な行動を挙げていくボトムアップ方式を使用すると良い場合がある。

リンク集

重複を恐れないリンク集。

ブレインダンプ

マインドマップ

人生の目的探し