第1問→仕訳の問題

出題傾向

①商品の売買に関する問題は，ほぼ毎回出題されている。この場合，内金（手付金）を代金に充当し，残額は手形による受払いが多い。
当座借越の問題もよく出題されている。当座勘定で処理する方法にも注意。
②計算を含む問題もときどき出題される。借入金・貸付金（手形借入金・手形貸付金）の利息計算，減価償却累計額の計算などがある。
減価償却費を月割りで計算させる問題も出題される。
③固定資産の購入または売却の出題回数は多い。売却の場合，減価償却累計額の計算が重要となる。

出題項目

 現金預金・小口現金→（出題例）　現金過不足の原因一部判明，小口現金の補給など
 売買目的有価証券→（出題例）株式の購入・売却，社債の購入・売却など
 その他の債権・債務→（出題例）借入金の受入れ，商品券の受取りなど
 手形→（出題例）為替手形・約束手形の振り出し・引受けなど
 商品→（出題例）仕入れ，売上について
 固定資産→（出題例）備品の購入と売却，など
 資本→（出題例）資本金，引出金について
 税金→（出題例）給料支払い（源泉徴収分差引き）など
 その他→（出題例）貸倒れの発生，消耗品の購入など
 訂正仕訳→（出題例）買掛金を前払金で充当，売上金額の誤りなど

ポイント・注意点

・為替手形の振出し，引受けに注意。手形を用いて金銭の貸借を行った場合の勘定処理と利息の計算方法を
理解しておく。
・小口現金の補給，各種税金の納付なども理解しておく。
・訂正仕訳は，誤った内容を確認することから手をつける。
・商品仕入れ，売上に関する仕訳では，商品を仕入れたときの引取費・値引き・返品の処理，商品を売り上げたときの発送費の処理に注意。　
・固定資産の問題では，固定資産を売却したときの処理，減価累計額の金額を求める問題や月割計算について も理解しておく。