2,簿記の目的

役立つ仕事

・ 会計事務所
ここ最近、会計事務所や経営コンサルト会社はとても人気があります。このような会社はステップアップにとても良いでしょう。少人数の事務所では簿記必須の場合が多いですが、意外にも会計事務所への就職は簿記は必須ではありません。就職してから、簿記を取得すれば大丈夫ですよ。というところが多い様です。ある程度の規模の会計事務所ならIT会計になっているので、知識がなくても実務ができます。意外にも、簿記がなくても会計事務所への就職は可能なんですね。ですが、持っていないよりは、簿記の資格を持っている方が優位なところもあります。

・ 経理職
もしも、中途採用で就職を考えているのであれば、簿記の所有を前提にプラス経験を重視してきます。中途採用は簿記所有で即戦力を期待されています。簿記のレベルは日商簿記２級以上が求められることが多いです。もしも、大企業の経理に入りたいのであれば、難関でしょう。大企業への転職を狙うなら日商簿記１級、全経簿記上級がないと厳しいかもしれません。経理という仕事は、売上げに貢献しない仕事、ですが責任重大な仕事なので、採用人数の枠が特に少ないのです。 営業は売上げに貢献するので採用人数が多いというわけです。簿記の資格を活かして、狭き門へののチャレンジ もステップアップにつながりますね。

・ 税理士資格へチャレンジ
日商簿記1級、または全経簿記上級まで取得できたら関連資格を狙うことをお勧めします！公認会計士を狙うのも1つですが、税理士はどうでしょうか？税理士試験は難関ですが、時間をかけて努力すれば、取得の可能性が高い資格です。科目合格制なので、1発勝負の試験ではないんです。税理士の受験条件が日商簿記1級または全経簿記上級の合格なのでまずは税理士を目指すのが良いでしょう。税理士資格を合格すると行政書士、社労士（条件付）の業務もできるので、自身のステップアップにはもってこいかもしれませんね。

・まとめ
では、就職活動において簿記がはどのくらい企業から評価を得られるのでしょうか？日商簿記3級レベルではほとんど効果はなく、就職活動で効果を得るには、日商簿記2級以上が必要です。採用の条件に簿記を入れている企業は大体日商簿記2級以上となります。そのような条件があるところは、当然経理や記帳業務などの採用になるでしょう。
日商簿記1級クラスは別格です。大企業では、それでも経理に入るのは難しいと思いますが、中小企業で経理求人があれば、効果は大きいです。履歴書ではトップクラスの評価が得られるでしょう。実際には、２級レベルを持っている人が多いので、これから取得する場合は、このレベルを目指すと良いと思います。

簿記3級は活かせないの？
事務系サラリーマン、技術系のいわゆるエンジニアの中にも持っている人が居ます。情報処理技術者の中にはさらに多いのです。
　どうして、こんなに人気があるかと言うと、サラリーマンの仕事にとって、共通項となる、「財務諸表」の分析や、利益管理、コスト管理を理解するのに大変役に立つからです。
　簿記を正しく理解していれば、これらの数値がどのように自分のビジネスにインパクトを与えるのかがよくわかるのです。
　しかも、簿記は、営業マンが利益を算出するだけでなく、製造業の現場におけるコスト管理にも使えます。情報処理技術者にとっては、経理システムの仕訳の知識は必須とも言えます。
　幅広いビジネス層にとって必要となる知識・ノウハウが得られるのが簿記の特徴なのです。
簿記3級は、商店、中小企業の経理事務に役立つレベル。経理部門以外のビジネスマンにとっては、このレベルで良いと思われます。また簿記2級、1級の基礎となる簿記3級はとても大切な資格です。

必要性

簿記の必要性

簿記は入出金の管理や現在手許にあるお金を管理して、会社の経営が健全かどうか判断する資料を作成するための重要な技術(スキル)です。
簿記を学習すると
（1）経済の動きがわかる
（2）金銭感覚が身につく
（3）経営戦略等のシミュレーションができる