4,簿記とは

Last-modified: 2012-07-10 (火) 14:09:49

簿記の概要



簿記とは,「帳簿に記録すること」の略といわれ,会社や商店の活動を帳簿に記録し報告書を作成するためのルールです。


帳簿とは,お小遣い帳や家計簿などの様にお金の出し入れがきちんとわかるように記録しておくためのものです。


会社や商店では,その活動から生じるいろいろな事柄を整然と記録しなければならないので,簿記は企業の活動を支える重要な役割を果たしています。
現在,簿記といえば,帳簿に記入するだけでなく,「帳簿に記録し,これを報告する」という一連の手続きまでを指しています。

簿記の歴史~簿記物語~

簿記の始まり

最初は単式簿記

古代エジプト
紀元前4000年頃のエジプトでは、すでに会計の記録管理が行われていたようです。税金として倉庫に集められた様々な物資を会計記録官がパピルスに記録していました。



複式簿記の誕生
古代ローマ

複式簿記は古代ローマ時代が起源ともいわれています。お金儲けが卑しいこととされていたため、奴隷がお金の管理をしていました。主人は奴隷にお金を預けたことを、奴隷もお金を受け取ったことをそれぞれ記録し、奴隷は運用したお金の流れを主人に正しく伝えることができたそうです。

13世紀~15世紀のイタリア

地中海貿易が盛んな当時、複式簿記はある日突然出現したわけでなく、商人の間で自然発生的に使われた帳簿組織だったようです。

複式簿記の初の解説書はイタリアのルカ・パチオリ[Lucas Pacioli]著「スムマ」1494年 正式には「算術・幾何・比および比例全書」(Summa de Arithmet-ica Geometrica, Proportional et Proportionalita)のなかで「計算および記録詳論」(Partioularis de Computis et Scripturin) というタイトルで、その内容は財産目録の作成、日記帳、仕訳帳における処理、各勘定の取り扱い、決算などの項目についてヴェネチア商人が利用していた簿記法を詳細に紹介しました。
数学者、修道僧で【会計の父】ともよばれているパチオリですが、レオナルド・ダ・ヴィンチとも親交があり、その研究に影響を与えたといいます。