第2問→補助簿および勘定記入の問題

出題傾向

① 以前は商品有高帳に記入する問題がよく出題されたが，最近は，各種の問題が出題されている。
② 商品有高帳には取引から記入する場合と，仕入帳・売上帳の記入面から記入する場合がある。
売上原価や売上総利益を計算させる問題が多い。
③ 商品売買関係の勘定・損益勘定の記入問題では，与えられた金額をそのまま勘定に記入する問題が多いが，
勘定に記入する金額を各自に計算される問題も出題されている。
④ 出題率は低いが分記法で記入された勘定を３分法で記入させる問題が出題されている。
⑤ 以前は仕入帳・売上帳に記入する問題も出題されたが，最近は出題されていない。
⑥ 記入する補助簿を推定する問題もよく出題されている。
⑦ 損益整理の問題が出題されるようになった。再振替の手続きも含めて理解しておく。
⑧ 空欄に語句を記入して文章を完成する問題，当座預金勘定・当座借越勘定に記入し，当座預金の残高を求める問題が出題された。
⑨ 最近では複数の補助簿（当座預金出納帳，受取手形記入帳，売掛金元帳）の記入面より取引日における仕訳を推定する問題が出題された。

出題項目

 小口現金出納帳→（出題例）資料から記入して締め切る，小口現金出納帳より指定日の仕訳など　　　
 売掛金元帳→（出題例）元帳の記入と明細票の完成など
 買掛金元帳→（出題例）月末残高の算出など
 商品有高帳→（出題例）仕入帳・売上帳から移動平均法により記入，売上高・売上総利益などの計算　　　　
 支払手形記入帳→（出題例）記入面から帳簿名を記入し，仕訳する
 商品売買関係の勘定記入→（出題例）分記法で記入された勘定から3分法で記入
 損益整理→（出題例）支払家賃勘定の損益整理
 その他→（出題例）帳簿記入面からの仕訳推定

ポイント・注意点

・ 補助簿は取引や勘定の明細を記入する帳簿であるから，勘定と補助簿との関係を理解しておく。
・ 商品有高帳の問題は特によく出るのでしっかりと理解しておく。記入法では先入先出法と移動平均法の区別を明確にしておく。
仕入れ戻し，仕入れ値引き，売上戻りの記入法に注意する。