第5問→精算表・その他の問題

Last-modified: 2012-07-10 (火) 14:12:51

出題傾向

① 精算表の出題形式は、修正事項にもとづいて、作成する普通の形式と、空欄を完成させる形式の二つがある。
② 原価償却は、すべて定額法により、その金額を計算させるが、期の途中で購入した固定資産について、月割り計算させる問題がときどき出題される。
③ 消耗品の整理は、消費高を消耗品勘定から、消耗品費勘定に振り替える問題が多かったが、未消費高を消耗品費勘定から消耗品勘定に振替える問題が、最近増えている。
④ 前払い保険料の計上や借入金に対する未払利息の計上は毎回のように出題され、金額は各自で計算する場合が多い。
⑤ 最近、有価証券評価益を計上する問題が多く出題されている。
⑥ 精算表以外の問題として、貸借対照表や損益計算書を作成する問題は今後も多く出題されると思われる。

出題項目

●精算表   二種類
①修正事項により作成。→平均11項目(未処理事項あり)
②空欄完成。

● 貸借対照表・損益計算書 ・出題された場合は、10~12項目
● 主な修正事項
① 現金過不足
・ 過剰分を雑益とする
・ 給料、誤記入、残額は雑損
②貸倒れの見積もり
・ 受取手形、売掛金に対して
② 有価証券の評価 
・ほとんどの回が評価益。3回に1回が評価損。

③ 売上原価の計算(仕入れの行で)
④ 原価償却(定額法) ・備品、建物について(一部月割り計算を含む)
⑤ 消耗品の整理    ・未消費高の計上
⑥ 仮払金の精算    ・修繕費の支払い・備品購入代金・旅費の概算払い
⑦ 仮受金の内容判明  ・売掛金の回収
⑧ 前払高計上     ・前払利息の計上・前払保険料の計上
⑨ 未収高計上     ・未収利息の計上・未収手数料の計上
⑩ 前受高計上     ・前受手数料の形状・前受家賃の計上・前受利息の計上
⑪ 未払高計上     ・未払給料の計上・未払利息の計上・未払地代の計上
⑫ その他       ・貸倒の発生・訂正処理・備品の売却・売上値引の処理 

ポイント・注意点

●精算表は、訂正事項による作成も空欄完成も、訂正仕訳を正しく行うことが大切。
●科目の性質を理解し、資産・負債・資本・収益・費用のいずれに属するかを明確にする。
●完成問題では、損益計算書欄や貸借対照表欄の記入から試算表欄に記入する場合、加算・減算を逆にしないように注意する。