2,学習方法

Last-modified: 2012-07-10 (火) 14:11:44

学習のポイント

▼簿記の学習方法のポイント

簿記の学習方法は全部で3種類あります。
それぞれのメリット・デメリットを挙げてみました。
自分のに合った勉強方法を見つけましょう。

学習方法メリットデメリット
スクール通学・カリキュラムによる無駄のない勉強ができる・費用がかかる
・疑問点を質問して解決できる・時間や場所の制限がある
・最新の試験情報が入手できる・自分のペースで進めない
・仲間ができ挫折しにくい
独学・時間の制約がない・教材選び困難
・自分のペースで勉強できる・挫折しやすい
・低コストで抑えられる・苦手分野の克服が大変
・時間がかかりやすい
通信・時間の制限がない・自己管理が難しい
・カリキュラムができているので計画的に勉強できる・疑問点が解決し難い
・一般的に通学より安い・郵便に手間がかかる

▼学習時間 ※過去の平均によるもので、個人差があります。

学習時間3級:48時間2級:72時間
スクール通学1回2時間の講義として通学16日間1回2時間の講義として通学24日間
1時間の自宅学習を16日間1時間の自宅学習を24日
独学1日2時間で24日間1日2時間で36日間
通信1日2時間で24日間1日2時間で36日間

学習の流れ

簿記の試験対策では「練習」が大切です!!
簿記の試験勉強では、「覚える」ことと「練習する」ことの2つが大切です。
まず始めに、簿記の仕組みなど概念がおおよそ頭に入ったら、後はひたすら問題を解き、問題数を増やして繰り返して学習することです。
【基礎期】
▼簿記の流れを理解する
簿記の実作業には、取引→仕訳→転記→試算→決算と、順を追った流れがあります。
企業のお金の流れのこの全体のことがわかっていないと、簿記の役割を本当に理解していることにはなりません。このような簿記の基本的なことを知るために、テキストに解説されている用語と意味、概念をしっかりと理解しましょう。

▼速く、正確に「仕訳」ができるように練習する
簿記3級や簿記2級に関しては、第1問の仕訳問題はもちろんのこと、第2問以降の総合問題についても仕訳の処理スピードが肝になりますし、「仕訳を制するものは簿記を制する」と言われるぐらい仕訳は重要です。はじめのうちは、考えても解けない問題があれば無理に考え込まず、すぐに回答で確認しましょう。基礎期で肝心なことは、正解することより、問題に慣れることです。慣れてきたら、市販の仕訳問題集などを使って、徹底的に反復練習しましょう。そうすれば、おのずと正解率も上がってきます。

▼間違いノート(まとめノート)を作る
勉強をはじめた頃は、問題を正解できたかどうかはそんなに気にしないことです。但し、どこで間違えてしまったのか、理解が曖昧な部分をきちんと整理することはとても大事です。「間違いノート」に間違ったところを記入しながら、一つひとつ間違いを覚えていけば、必ず点数は上がってきます。また、何回も問題を読み込んでいくと、自然にその論点特有の引っ掛けポイントが頭に入ってきます。そうすると、問題文を読んだときに「あっ、問題作成者はこれを引っかけようとしているな」と気付くことが出来るようになり、これを論点ごとに繰り返していくだけで簿記の点数は飛躍的に上がっていくはずです。

間違いノートを読み込む際は、無理して覚えようとする必要はありません。細切れの時間などを有効活用して何度も何度も目を通すように心がけてください。

▼苦手な論点をまとめて、何度も繰り返して解く
日商簿記検定試験に合格するためには、得意な論点をいくつも作るのではなく、苦手な論点を作らないことが重要です。間違いノートに苦手な論点をまとめておき、”まとめ解き”をします。つまり、苦手なひとつの論点だけを集中的に取り組むことで、中途半端に理解していた部分を確実なものにすることができるのです。中途半端な知識は時間が経つと忘れてしまいますが、一度、集中してきちんと理解した論点は忘れないはずです。
 苦手な論点があって点数がなかなか伸びない方はぜひお試しください!
【直前期】
▼ バランスよく、さまざまな論点を解く
直前期はさまざまな論点をバランスよく解いてください。間違えた問題は必ずテキストに戻り再度理解し直し、その時に、類似論点もチェックし目を通しておきましょう。そうすれば学んだ知識の漏れがなくなって、さらに理解を深められると思います。

▼ 問題の回答に使用した用紙を分析する
問題を解く際に必ず、計算や下書きをする用紙が必要になりますが、なんとなく用紙に書くのではなく「無駄な下書きをしていないか」「試算表作成の問題のとき、間違った仕訳をしていないか」など、問題の回答を確認するだけでなく、下書き用紙も毎回忘れずにチェックしてください。また、下書き用紙は捨てずに解答用紙に挟んでおき、反復練習した際に、前回のものと比べられるようにしておくと、ケアレスミスの防止と、計算時間の短縮にもなります。

▼ 過去問題や予想問題を解くときは、必ず時間を計る
試験の際、時間配分も合格への重要ポイントになります。
過去問題を解くときは、本試験と同じ制限時間内で解答できるように練習してください。
計測したタイムは解答用紙に記入しておき、回数を重ねるごとに短縮できているかチェックするようにします。また、制限時間内に解き終えてしまっても、制限時間いっぱいまで見直しできるようにしてください。

▼段階的な学習を認識する

[tip] 論点学習
-学習方法
購入したテキストにしたがって、項目・論点ごに学習し、さらに練習問題を解きながら基礎知識を確認する
注意すべきこと
一つ一つの項目・論点について、理解することが重要です。
時間がなくても、練習問題を解きましょう。
      
[tip] 直前学習
-学習方法
一つ一つの項目・論点について、理解することが重要です。
時間がなくても、練習問題を解きましょう。
注意すべきこと
時間制限内に解くようにしましょう。苦手な項目を重点的に繰り返し解き、同時に過去問題(一度解いた問題)を解くと効果的です。