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Last-modified: 2008-10-31 (金) 21:17:54
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しかし、実験団体の責任者であるマー博士にとっては、この実験は彼が一生をかけて心血をそそいだ結晶である。実は博士は、「反物質」(Anti-Matter)と呼ばれるエネルギーの生産および量産をすでに成功させている。そしてこのエネルギーの量産こそが、マー博士の究極の夢へ向けての開始となる。「Anti-Matter(以下AMエネルギー)」とは、20世紀末に発見されたもので、その物理特性は一般の物質とまるきり反対であり、一般の物質がAMエネルギーとぶつかった時には、巨大なエネルギーが発生する。それは、太陽エネルギーよりも数倍大きなものなのだ。

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その後、マー博士は東奔西走し、ついにA国の新与党総理を説得、軍の協力のもと、全力でAMエネルギーを燃料とする「タイムマシーン」を開発するように話した。この発明こそが、彼の一生の夢である。それは、意のままに行きたい時代へタイムスリップでき、歴史の様々な事件を自ら見ることができるのだ! 実はA国の総理にも自分の考えがあった。ひとつは、マー博士の成功を願い、全世界に向けてこの偉大な発明を発表し、A国が長い間着せられていた「科学弱国」という汚名を払拭すること、もうひとつは、この全く新しい「時空旅行」によってビジネスチャンスをつかみ、これによって、危機的な国家財政を救おうというものだ。また、もし時空旅行が一般的になれば、現在25億人にも達する人口問題を、「時空移民」とうい形で解決できるのでは、とも考えているのだ。

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