story-2

Last-modified: 2008-10-31 (金) 21:19:52
p03.gif

双方の協議は合意に達し、タイムマシーンの機体製造工程もいよいよ完成間近となっていた。しかし、タイムマシーンの正式起動実験を行う予定日の前日、実験室が何者かによって破壊されたのだ!

 

巨大な時空初号機(タイムマシーン1号機--マー博士は二台製作しており、そのうち一台を予備としている)が設計図もろとも盗まれただけでなく、その場にいた科学者たちは全て殺され、いたるところに血が飛び散り、見るも無残な光景となった。調査の結果、タイムマシーンの燃料であるAMエネルギーも全て盗まれていた。マー博士の計算では、盗まれたAMエネルギーの総量は、地球を300回も破滅させるほどのものである!軍部とA国総理は情報を聞いて慌てふたむき、マー博士と対策を練ることになった。

 

マー博士もショックが大きく、顔が青ざめていた。しかし、ぐずぐずはしていられない。博士は総理に対し、犯人の動機は未だに不明だが、彼らの目的は、過去に戻って現在の世界を変えようとしていることだろう、との考えを示した。

 

「現在の世界を?」総理は怒鳴った。「つまり、過去の歴史を変えさえすれば、我々の世界も変わってしまうということか!?」総理の顔は、マー博士と同じく沈痛なものになった。

 

「その可能性は大きいです」マー博士は少し冷静になって答えた。「いわゆるパラレルワールドという概念も排除できませんが、ここはやはり最悪の事態を想定して対処したほうがよろしいかと。」マー博士は続けて言った。「いま、我々にできることは、犯人が隠れている時空を見つけ出し、タイムマシーンとAMエネルギーを取り戻すことです。そして彼らが歴史を捻じ曲げ、或いは人類数千年の蓄積した貴い文化を破壊することを防ぐのです」

 

「この件は全て、君に全権をゆだねる。それから・・・」総理はマー博士に耳打ちして言った:「もし見つけられなければ、ここへは戻ってくるな」。総理の心は乱れていた。いま考えなければならないのは、Tparty内で彼の失脚を狙う同僚や、野党からの非難や嘲笑にいかに対応し、なおかつ25億人の人民の生活をどうやって守るかということだった。