Military guide
DF2010:Military guideをざっと翻訳してみました。
訳しきれなかった部分などもあるので、必要があれば適宜修正してください。
部隊編成
- Squadになにかをさせる前に、Noble Screen(nキー)でMilitia Commanderを指名する必要がある。心配ご無用、彼はなにも要求しないし、Mandateを課したりもしない。
同時にArsenal Dwarfも指名し、彼にOfficeを与えておこう。Arsenal Dwarfは要塞の兵站管理官であり、彼がいなければ、Squadの兵士たちは既に身につけていたもの以外なにも装備できないだろう。注意点として、もしArsenal Dwarfのオプションが出ていなければ、それはArsenal Dwarfが必要なほどまだ要塞が大きくなっていないことを意味している。その場合、ドワーフたちはArsenal Dwarfが必要になるまで勝手に装備変更を行う。移民が訪れた際にはNobles Screenに注意し、必要になり次第Arsenal Dwarfを設定しよう。- 人口37人でArsenal Dwarf発生を確認。
- 注・Arsenal Dwarfは、v0.31.01~09のみのNobleです。v0.31.10以降は削除されています。
- Squadを有効にするには、Noble Screenで各Squadのリーダーを指名する。まずMilitia Commanderを指名すると、Militia Captainの欄が現れる。そのMilitia Captainを指名すると、さらに別のMilitia Captainの欄が現れる。私(原文筆者)が教えられる限りでは、彼らの役割は同じである。
- CommanderやCaptainを指名してMilitary Screen(mキー)を開くとSquads/Leaders項目の下にリーダーが表示され、Squadを新設するオプション(cキー)に気がつくだろう。ドワーフのニックネームをドワーフの名前からSquadの名前に変えておこう(ドワーフの個人Menuからz-y-nキー)。Squad Positions項目へドワーフを追加することにより、Squadを大きくすることができる。
- よし、ここからがみんな迷い始めるところのようだ。
Squadに装備させよう。まず見なければならないのはUniformsタブだ(Military Screenからnキー)。実はここでは何も変更する必要がない。しかし念のためにどうするか理解するにはいいだろう。Uniforms項目の下の各オプションは、Squadの個人や全員に対して簡単に適用できるように設定済みの装備セットである。望むなら新しいユニフォームを作成してもよいし、既存のユニフォームでアイテムを加えたり外したりしてもよい。
- ではEquipタブに行ってみよう(Military Screenからeキー)。ここでは上記のユニフォームを個人やSquadに対して適用することができるし、じかにドワーフの装備を編集することもできる。たとえばもし誰かにArtifactを装備させたいなら、そのドワーフを選択し、その装備部位にある通常装備を除去し、画面の上に表示されているホットキーの中から装備させたいタイプを選ぶ。Specificなんちゃらを選択すると、要塞にある全てのそのタイプのアイテムのリストが表示される(私(原文筆者)は上からQualityが高い順にソートされていると信じているので、最高品質のものを探し回る必要はない)。Squadが遠距離武器を使っているなら、Ammunitionタブ(Military Screenからfキー)へ移動して、そこからなにか割り当ててやるとよい(なにを使うか気を遣ってやらないと、彼らに矢弾を与え続ける羽目になる―彼らは見つけたBoltを手当たり次第に持っていく)。
- 注・AmmunitionタブでCombat、Trainingと、矢の使い方を指定できますが、v0.31.16時点ではbugで機能していません。割り当てた矢は全てCombat・Trainingに使用されますので、Trainingに使ってほしくない矢は非常時以外Forbidしておくのもいいかもしれません。
- Officeを備えたArsenal Dwarfがいれば、SquadはArsenal Dwarfが承認し次第、割り当てられた装備を持ってくるだろう(セットした条件を満たす物を見つけることができれば)。
Squadになにかさせよう
- ここにまた大きな障害がある―トレーニングだ。Barracksを指定し、ドワーフたちに所属させるというように、ちっとも簡単ではない。もっとも、一度やり方を覚えれば難しくはないし、軍隊の行動を以前より細かくコントロールすることができるだろう。
- まず、どこかにBarracksを指定しなければならない。方法は前バージョンと同様だ(ベッドのほかにも、様々なオブジェクトでBarracksを指定できる。どんな収納オブジェクトでもBarracksや訓練所を指定できる)。
- Barracksを指定すると、Menuに要塞のSquadのリストが表示されていることに気がつくだろう。これはSquadがどのようにBarracksを使うか設定できたということだ。デフォルトでは空欄になっているので、ここでなにもしなければドワーフたちはBarracksの存在すら分からない。おそらくあなたは少なくともTrain(Barracks Menuからtキー)とSleep(Barracks Menuからzキー)はできるようにしたいだろう―本当にそうかどうかはわからないが、そういうものが存在するということを知るのは大切だ。もしSquadに対してどこのBarracksでもTrain設定していないなら、Squadは訓練を行わない。
Barracksに装備を収納するかどうかのオプションもある(Barracks Menuからiキーかqキー)。私(原文筆者)はドワーフたちがそうしているのを見たことはないが、非番の時には装備を外すようにドワーフを設定しているので、彼らが平服に着替えるようになればもっと意味が出てくると思っている。
特定のベッドや収納箱を特定のドワーフに割り当てるPositionオプションもある(Barracks内の設備のMenuからpキー)。まああなたが特別な存在のドワーフにすばらしいArmor Standをあげたいというわけでもなければ、大して重要とは思わない。割り当てられなければ、いつものように彼らは使いたいものを使う。
- ああ、Barracksを設定したのに訓練してくれない? ドワーフたちがまだ非番だからだ。Military Screenに戻って、Alertsタブ(aキー)に行ってみよう。手早くSquadへ特定の行動を割り当てるという点において、AlertsタブはUniformsタブに似ている―こちらは「絶対に使わなければならない」という点では異なるが。すべてのSquadは、Alert Levelを設定するまでInactiveになっている。自分でカスタマイズしたAlertを作ることもできるが、とりあえずシンプルにSquadをActive/Trainingに設定しよう。まずAlerts欄でActive/Trainingまで移動させ、次にSquads欄へ移動してSquadを選択し、そうしたらエンターを押す。もしAlerts欄でエンターを押すと、要塞の市民をActive/Trainingに設定することになる―市民をActive/Trainingに設定するのは基本的に無意味だが、攻撃イベントの際に市民が安全地帯へ避難するよう指示するのに使用できる(旧バージョンのKeep Indoorsオプションに似ているが、市民たちが入口を出たり入ったりしないという点でより良い)。
- SquadにAlert Levelを設定したら、Scheduleタブ(sキー)へ行ってみよう。上に沿って要塞の全Squadのリスト、左側にゲームの月名のリストが並んでいる。よし、ここが重要だ。画面の一番上、Squadリストのもっと上だ。そこに現在選択されているAlert Levelの名前が表示されている。このAlert Levelはテンキーの/*キーで変更することができる。
ここでするのは、Alert Levelを指示したときに、各月ごとにSquadへ下す命令の設定だ。Active/Trainingにしているなら、全ての月がTrainになっているだろう。
- さて、ここがポイントだ。このゲームはほんっっっと愚かな初期設定になっていて、たいていの人が見落とすと思うが―月名リストの下に、青い字でTrain, 10 minimumと表示されている。これはなんだろう? これはSquadのドワーフたちを10人まで訓練させるように設定しているという意味だ(ちなみにSquadは10人で満員だ)。この設定により、Squadの兵士たちは疲れ果て飢えるまで強制的に訓練させられる。しまいにはドワーフたちは恐ろしくmiserableになっているだろう―それどころか訓練中に餓死しているかもしれない。どちらにせよ、命令を変更するためにeキーを押し、テンキーの/*-+キーでminimumをSquadの人数より1か2減らしておこう。
- 注・v0.31.16時点ではある程度解決されています。初期設定のままでも、餓え死ぬまで訓練するという事はなく、飲食はしっかり取ってくれます。しかし、長期間の訓練でDwarfが不幸になることはしばしばありますので、適宜Squadから外す、SquadのAlertsをinactiveに戻す等で対応しましょう。
- この画面でoキーを押すと、you can scroll through all the other options for orders you can give your squads(?).Train以外は全て、次のセクションで説明するBurrowsかNotesを設定しなければならない。いまはTrainのままにしておこう。
- 命令は月単位であることは忘れないようにしよう。あなたは一ヶ月分のminimumを下げたに過ぎない。ほかの全ての月にもコピー&ペーストしておこう。あるいはドワーフを非番にしておきたいなら、非番にしたい命令の上でxキーを押して、その月をInactiveに設定しよう。また、Give order(oキー)を使って、すでに命令を与えられた月に複数の命令を与えることもできる。どのように働くかはよく判らないけれども(推測するに、適切にminimumを設定すると、Squadをminimumの人数ごとにふたつの行動に分割できるのだろう)。
- 上記の手順に従うと、ドワーフたちはBarracksで練習にいそしんでいるはずだ。ただ、前バージョンでもドワーフたちに複雑なことができたわけでもないけれども、現在のバージョンはかなりバグっていて、ドワーフたちはインストラクターや受講者の周りで長時間待機し続ける。放っておいても心配ご無用、そのうちドワーフたちも問題を解決して訓練を開始する。
- 訓練についての早わかりノート
ドワーフが軍に所属していて非番のとき、自己管理能力に長ける彼らはBarracksを訪れて余暇を訓練に費やす。非番のときにIndividual trainingをしているドワーフがいれば、それが自主訓練中ということだ。ドワーフが訓練するよう命令を受けているとき、Squad Leaderが各自のスキルにふさわしいトレーニング講習を設定するか、あるいはスパーリングを行う。適任者がいないSquadにいるドワーフは、Individual trainingを行うように設定される。現在のバージョンではトレーニング講習はバグっていて、Squad Leaderがトレーニング講習を設定した場合、たとえ誰も現れなかろうと、彼は永遠に生徒たちを待ち続ける(彼に対する命令を変更するまで)。同様に、生徒たちが講習を受けたいと思っているときにSquad LeaderがIndividual trainingをしていると、たとえ飢え始めたとしても生徒たちはSquad Leaderの訓練が終わるまで待ち続ける。したがっていまのところは、ドワーフたちがはまって待ち続けるのが最長でも一ヶ月(ドワーフが餓死するほどの期間ではない)ですむように訓練期間と休息期間を交互に設定するか、あるいはこの問題が修正されるまで非番のまま放っておいてIndividual trainingに専念させるのが最良だろう。
BurrowsとNotes
- これは新規追加のMilitaryオプションにおける高度機能だ。旧バージョンのStation及びPatrolオプションに似ているが、追加されたAlert Level設定によってより柔軟性が高まっている。
- 重要なことから順番に行こう。ある範囲をドワーフたちに守らせたいなら、Burrowsを設定する必要がある。Main Menuでwキーを押せば、どうするべきかは自明だろう―ドワーフたちに守らせたい範囲を覆えばよい。もし広い範囲を守らせたいなら、ここでは大きいことは良いことだ。ドワーフたちはBurrowsへの侵入を探知し、即座に侵入地点へ向かう―だからBurrowsを1スクエアに設定してはいけない。ドワーフたちを入口かどこかで突っ立たせることになる。守らせたい範囲を設定しよう。
- Burrowsにはほかの用途もある。Burrowsに市民を割り当てると、Burrowsにあるもの―Workshop、Dining Room、などなど―だけを使う。市民がBurrowsの外側で物資を集めていて、Burrows内に食料がなくて飢えているドワーフたちを気にしない、という事態に気をつけてほしい。
- NotesはPatrol Routeを設定するための手段だ。基本的に旧バージョンのPatrol Route設定より少々複雑だが、まずPatrolをさせたい全ての地点にNotesを設置しなければならない。そして、Notes Menuでrキーを押してRoutes Listを出し、中間地点を設定してPatrol Routeを作成する必要がある。やたらと面倒に感じるかもしれないが、裏返して見れば、もし異なるSquadに異なる経路をたどらせたいなら、複数のPatrol Routeに同じ中継地点を用いることができるということだ。
- どちらにするとしても、一度BurrowsやRouteを設定すれば、訓練スケジュールを変更したのと同じ方法でSchedule ScreenからBurrowsやRouteを使用するように設定できる。また、旧バージョンのStationオプションのように、特定のNotesに立たせておくこともできる。しかし率直に言ってBurrowsを使う方が良いように思われる。おそらく、訓練用のAlert Levelに対してActive任務用のAlert Levelを作成し、訓練とパトロールを手軽に切り替えられるようにするのが良策だろう。
- Military MenuのAlertsタブにもBurrows項目が存在する。これはどのAlertへどのBurrowsを割り当てるか設定するのに用いる。Alertを選択し、カーソルキーでBurrowsを選択してエンターキーを押そう。そのAlertに設定されたSquadや市民は、選んだBurrowsに行動範囲を制限される。複数のBurrowsを同じAlertへ設定することができる。
直接操作
- 直接操作して命令するには、まずsキーでSquad Menuを開き、aキー、bキー、cキー、などなど―でSquadを選択する(Shiftキーを押しながらSquadを選択することで、複数のSquadを選択することもできる)。はっきり言って、ここからはかなり直感的だ。させたい命令のキーを押し、目標を選択したら、ドワーフたちが向かっていくのを眺めていよう。これは殺害する標的を選択できるDF2010の新機能だ。
その他のヒント
- Squadにはある程度非番の期間を設けるべきだ。たとえ彼らの要求を満たすために十分な時間があったとしても、Long PatrolによりUnhappy Thoughtを招く。ふたつのSquadを交代させるのは、軍隊の幸福を維持する一方で要塞をカバーするためのよい方法だ。
- 軍隊がいくら優秀でも、新バージョンにおける一部の敵は途方もなく強力だ。とりわけ停止させることのできないBronze Colossusが話題になっている。マグマに落とす代替手段でさえ傷つけることはできない。
- ドワーフをWrestlerにしたいなら、Military Menuで彼らのEquipment Profileを武器も盾も持たないように変更しよう(もし盾を持っていると、とても無駄なことに、彼らは盾で敵をぶん殴る)。
警告:現在WrestlingによってHeatとContaminationの影響を受けるので、ドワーフを火だるまにしたければFire Impと格闘させてみるといい。突き刺さした武器も温度の影響を受けるが、Contaminationの影響は受けない(厳密に言えば、Contaminationの効果は武器が受けるのであって、その武器の使用者には影響が及ばない―その武器でなにかを攻撃したときにContaminationを与えるに過ぎない)。
(訳者注:Wrestlingには戦闘が異常に長引くなどのバグが報告されており、Wrestling戦闘を行うことは推奨されていません。バグリストを参照のこと)
- ときどき兵士たちが平服でBarracksの周りで棒立ちし、スパーリングや訓練を拒否することがある。ふたつの重なり合うBarracksを設定し、Squadをその両方に割り当てることによって回避できる。
- sメニューから指定できる"KILL"の命令は対称としている生物が死んだり、見失ったりしていても自動的にキャンセルされることはない。忘れずに毎回キャンセルして、通常のスケジュールに戻しておこう。
- 現在、Ranged attackやMelee attackといった包括的なスキルと並び、武器固有のスキルがある。包括的なスキルは、戦闘行動のための武器固有スキルから成っている。加えて生物は特定のアイテムに「精通する」ことができ、彼らが行う行動を上達させる。X has become attached to Yというメッセージは特にこのことに基づかないが、よい指標にはなる。become attachedというのは、今の装備が手になじんでいるから、より良い装備を使おうとしなくなることを表している。