右四間飛車対策(▲2七歩型)

Last-modified: 2015-05-30 (土) 00:21:58
64g_013_4645FU_A.png ▲2七歩型右四間飛車には、美濃囲いが完成するまで△2二角△3一銀型で待機する。△2二角△3一銀型であれば、▲2二角成に△同銀と取れるので、▲4五歩に迷うことなく△同歩と応じられる。これが大きい。▲4五歩には、基本的に△同歩と応じておけばいい。
 

第0章 右四間飛車の前に(▲6五角)

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▲7六歩△3四歩▲4八銀△4四歩▲4六歩△4二飛(右図)

 ▲6五角をどう受けるか。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲6五角△3三角▲2一角成△9九角成(右下図)

 ▲6五角(上図下段左)には、△3三角(上図下段中央)の返し技がある。香取り。
 △9九角成に対しては、▲9五桂や▲7八銀などが考えられる。まずは▲9五桂から。
 ちなみに、▲4三桂成と▲6三桂成を狙った▲5五桂は、△同馬で何の問題もない。持ち時間の短い将棋だと、互いに馬の利きを忘れていることがあるので、要注意。▲5五桂には△同馬(念のため)。▲5三桂成を狙った▲6五桂も、△5二金左で何の問題もない。▲4三桂の王手も、△6二玉と逃げてから、△3二金~△4三金で桂を取ってしまえば問題ない。

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▲9五桂△7二銀▲6五馬△8九馬▲8三桂成[▲8三桂不成]△同銀▲同馬△6七馬▲4三歩△同飛▲6五馬△4二飛▲4三銀△6四香▲4二銀成△同金▲2一飛△3一銀打▲5五馬△7七桂▲6八金△7六馬▲2二馬△6八香成▲同玉△6七金▲5九玉△2一馬▲7七馬△同金(右下図)

 成桂を作られるのは嫌なので、美濃囲いにもできるように、▲9五桂には△7二銀と受ける。
 ▲6五馬(上図上段中央)で数の攻めは受からないので、△8九馬で桂馬を補充する。局面としては△8九馬に▲7八銀も考えられるが、一連の手の流れを考えると、▲8三桂成[▲8三桂不成]と攻めるほうが自然だと思う。ちなみに、△8九馬に▲7八銀は、△6四香▲5六馬△8八馬。
 ▲8三同馬(上図上段右)で8三の地点が精算されたので、馬の活用を図って△6七馬と引く。△6七馬にも▲7八銀が考えられるが、今度は△7六馬と引ける。
 ▲4三銀(上図中段左)の飛車取りには、△6四香と打って馬に当てる。馬筋がそれれば、4三の銀が取れる。
 ▲2一飛(上図中段中央)の王手銀取りは、△3一銀打で受かっている。
 ▲5五馬(上図中段右)で▲2二馬を狙われても、△7七桂と打って詰めろ(△6九桂成▲同玉△6八金▲同銀△同馬まで)をかければいい。▲6八金で詰めろを受けられても、△7六馬と引いて飛車に当てればいい。
 ▲2二馬(上図下段左)は△同銀と取れないので、△6八香成で金を補充する。△6八香成に▲同銀は、△6九金で詰み。
 △2一馬は詰めろ(△6九飛まで)なので、相手は▲同馬と取ることができない。△7七同金(上図下段右)まで進めば、大駒を3枚も持っているので、さすがに後手が勝てるはず。ということで、次は▲7八銀を検討していく。

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▲7八銀△7二銀▲6五馬△4六歩▲9五桂△4五飛▲6六馬△同馬▲同歩△4七歩成(右下図)

 △7二銀は8三の地点をあらかじめ守った手。8三の地点をあらかじめ守ってあるので、▲6五馬(上図上段中央)には△4六歩と伸ばす。▲9五桂(上図上段右)で8三の地点を狙われても、△4五飛(上図下段左)が絶好の返し技。△4五飛は直接的には馬取りだが、間接的に桂取りにもなっている。ちなみに、▲9五桂に代えて▲7五桂は、△7四香で馬の利きを遮断しておけばいい。
 ▲6六馬(上図下段中央)に代えて▲8三桂成や▲8三桂不成や▲8三馬も考えられるが、▲8三桂成は△6五飛▲7二成桂△同金、▲8三桂不成は△6五飛▲9一桂成△4五飛▲5八金右△8八歩▲7七桂△8九歩成、▲8三馬は△9五飛▲8二馬△8八歩▲7七桂△8九歩成▲9一馬△8八と。
 △4七歩成(上図下段右)まで進めば、後手が有利なはず。△4八とが王手になるのも大きい。 

 
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▲4七銀△6二玉(右図)

 ▲4七銀で飛車の横利きが通った。今度は▲6五角をどう受けるか。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲6五角△7四角▲同角△同歩▲5五角△7三角▲同角成△同玉▲5五角△6四角▲8八角△8二玉▲5六銀△4六歩▲6五銀△4七歩成▲6四銀△同歩▲5五角△5七と▲2二角成△4九飛成▲同玉△4八歩▲同飛△4七歩(右下図)

 ▲6五角(上図上段中央)には、△7四角(上図上段右)の返し技がある。間接的に銀を狙っている。
 ▲5五角(上図中段左)には、△7三角と打って角を合わせる。▲同角成に△同桂は桂頭が狙われそうなので、強く△同玉と応じる。
 2度目の▲5五角(上図中段中央)には、△6四角と打って角を合わせる。▲同角なら△同歩で、後手はとりあえずひと安心。なので、相手は▲8八角と引いてくるかもしれない。相手が▲8八角と引いて角交換に応じなかったら、後手も安全のために△8二玉と引く。
 ▲5六銀(上図中段右)は▲4五銀(△同飛なら▲2二角成)と▲6五銀を狙っているので、4五の歩が取られないように、△4六歩と伸ばす。▲6五銀に△7三角と引いても▲7四銀なので、角銀交換を受け入れて、△4七歩成でと金を作る。
 3度目の▲5五角(上図下段左)には、△5七とと寄って玉の逃げ道を塞ぐ。▲2二角成(上図下段中央)で銀を取られてしまうが、△4九飛成が決め手。▲同玉に△4八歩が継続手段。
 △4七歩(上図下段右)で詰めろをかければ、さすがに後手が勝てるはず。△4七歩に飛車が横に逃げれば、△4八金▲同飛△同歩成で詰みなので、相手は▲同飛と取るしかないが、△同とがまたしても詰めろになる。

第1章 右四間飛車(▲5九玉型)

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▲5六銀△7二玉▲4八飛△8二玉(右図)

 ▲4八飛で右四間飛車の攻撃態勢がほぼ完成。ここで▲4五歩と仕掛けられたらどうするか。
△7四角に▲5六歩▲5六角▲5六銀

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▲4五歩△同歩▲同銀△8八角成▲同銀△7四角▲4三歩△同飛▲4四銀△4七歩▲4三銀成△4八歩成▲同金△2九角成(右下図)

 第0章で出てきた△7四角がここでも使える。桂取り。△4七歩も狙っている。
 ▲4三歩には素直に△同飛。▲4四銀(上図下段左)に△4七歩。▲4三銀成(上図下段中央)△4八歩成で飛車の取り合いになるが、△4八歩成が王手になるのが大きい。△2九角成(上図下段右)で玉の安全度が全然違うので、後手が悪いとは思えない。後手の次の狙いは△4七歩でわかりやすい。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲8八角△3三角▲6六歩△4六歩▲5八金右△7二銀▲6八玉△5四歩▲7八玉△5五歩▲6七銀△2四角▲6五歩△4七歩成▲同飛△同飛成▲同金△4九飛▲5五角△3三角▲同角成△同桂(右下図)

 次は、相手から先に角交換してきて▲8八角(上図上段中央)と打ってきたらどうするか。
 ▲8八角には△4六歩と伸ばすほうがいいのかもしれないが、8八の銀を守っているのが飛車の横利きだけというのが気になるので(▲2二角成△同飛▲4五飛が気になるので)、△3三角(上図上段右)と打って角を合わせるのがわかりやすい。▲同角成なら△同銀で桂馬が銀を守るようになるので、相手が再び▲8八角と打ってきても、今度は安心して△4六歩と伸ばせる。再び▲8八角と打たないで▲4五銀と出ててきも、やはり角交換後に△7四角と打てばいい。
 △3三角と合わせると、▲6六歩で角道を止められたときに、3三の角をどのように活用するかが気になる。まずは、4五の歩を取られないように、△4六歩と伸ばす。次に、△7二銀で(片)美濃囲いを完成させる。(片)美濃囲いを完成させたら、△5四歩~△5五歩で5六の銀を追い払う。▲6七銀(上図中段中央)と引いたところで、△2四角と出て角の活用を図る(▲6五銀でも△2四角)。
 ▲6五歩(上図中段右)は角の活用を図った手。▲5五角と出る手を狙っている。ここで△3三角と引いていては△2四角と出た意味がないので、△4七歩成から攻める。△4七歩成に▲同金は△5七角成。
 ▲5五角(上図下段中央)に代えて▲4三飛や▲5八銀も考えられるが、▲4三飛は△5七角成、▲5八銀は△2九飛成。

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▲4三飛△5二金左▲4一飛成△2九飛成▲4三歩△5五桂▲6八銀△1九飛成▲4二歩成△7七香▲同桂△8九角▲7九玉△6七桂不成▲同銀△同角成(右下図)

 ▲4三飛は金取りなので、△5二金左と逃げる。(本)美濃囲い完成。
 ▲4一飛成(上図上段中央)はどの駒にも当たっていないので、△2九飛成で桂馬を補充する。
 ▲4三歩(上図上段右)の攻め合いには、△5五桂の金銀両取りをかける。
 ▲6八銀(上図中段左)は△6七桂成に▲同銀とできるようにした手。
 △1九竜で呑気に香車を拾っているように見えるが、▲4二歩成(上図中段中央)には△7七香の決め手がある。
 ▲7七同桂(上図中段右)に代えて▲同玉や▲同銀も考えられるが、▲同玉は△6九竜、▲同銀は△6七桂成▲同玉△6九竜。
 △6七同角成(上図下段右)まで進めば、さすがに後手が勝てるはず。

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▲3六歩△7二銀▲3七桂△3二飛▲4五歩△3五歩▲4四歩△3六歩▲4三歩成△3七歩成▲4五飛(右下図)

 ▲4五歩と仕掛ける前に、桂馬の利きで銀を守ってきたらどうするか。
 まずは△7二銀で(片)美濃囲いを完成させる。
 ▲3七桂(上図上段中央)と跳ねてきたら、桂頭攻めを狙って、飛車を3筋に振り直す。その瞬間に▲4五歩(上図下段右)と仕掛けられても、△3五歩(上図中段左)で攻め合いを目指せばいい。互いに飛車を取り合う展開になれば、△4八とが王手になるのが大きい。
 △3六歩(上図中段右)には▲2五桂や▲4五桂も考えられるが、▲2五桂は△3七歩成▲4五飛△3八と▲5八金右△3七飛成、▲4五桂は△3七歩成▲4六飛△3六と▲4八飛△4七歩で、いずれも後手は不満ない。
 ▲4三歩成(上図下段左)で角道が通るようになったので要注意。
 ▲4五飛(上図下段右)に代えて▲4六飛や▲2二角成も考えられるが、▲4六飛は△3六飛▲同飛△同と、▲2二角成は△4八と▲同玉△2二飛(▲2二角成に△同銀は▲3二とで飛車が取られる)。

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△8八角成▲3二と△7九馬▲3一と△5七馬▲4一飛成△4八歩(右下図)

 相手から▲2二角成と角交換されるとうっかり△同銀と応じてしまいそうなので、自分から△8八角成(上図上段中央)と角交換する。△8八角成に▲同銀なら、△3六飛と逃げておけば飛車が取られる心配はなくなる。
 △7九馬に▲同金なら△3二銀で、意外と相手に攻めの継続手段がないのに対して、後手には△3三桂と跳ねて飛車に当てる手がある。飛車の逃げ場所によっては、△3五角から△5七角成を狙える。
 ▲4一飛成(上図下段中央)はたぶん詰めろではないが、次に▲6二金と打たれると詰めろなので、後手は△4八歩と打って先に詰めろをかける。

第2章 右四間飛車(▲6八玉型)

64g_011_2848HI_A1.png64g_013_5968OU_A1.png
▲6八玉△7二銀(右図)

 相手が▲6八玉で居玉を解消したら、後手も△7二銀で(片)美濃囲いを完成させる。ここで▲4五歩と仕掛けられたらどうするか。

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▲4五歩△同歩▲同銀△8八角成▲同銀△7四角▲4三歩△同飛▲4四銀△4七歩▲4三銀成△4八歩成▲同金△2九角成(右下図)

 第0章で出てきた△7四角がここでも使える。桂取り。△4七歩も狙っている。
 ▲4三歩には素直に△同飛。▲4四銀(上図下段左)に△4七歩。▲4三銀成(上図下段中央)△4八歩成で飛車の取り合いになるが、△4八歩成が王手になるのが大きい。△2九角成(上図下段右)で玉の安全度が全然違うので、後手が悪いとは思えない。後手の次の狙いは△4七歩でわかりやすい。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲8八角△3三角▲6六歩△4六歩▲5八金右△7二銀▲6八玉△5四歩▲7八玉△5五歩▲6七銀△2四角▲6五歩△4七歩成▲同飛△同飛成▲同金△4九飛▲5五角△3三角▲同角成△同桂(右下図)

 次は、相手から先に角交換してきて▲8八角(上図上段中央)と打ってきたらどうするか。
 ▲8八角には△4六歩と伸ばすほうがいいのかもしれないが、8八の銀を守っているのが飛車の横利きだけというのが気になるので(▲2二角成△同飛▲4五飛が気になるので)、△3三角(上図上段右)と打って角を合わせるのがわかりやすい。▲同角成なら△同銀で桂馬が銀を守るようになるので、相手が再び▲8八角と打ってきても、今度は安心して△4六歩と伸ばせる。再び▲8八角と打たないで▲4五銀と出ててきも、やはり角交換後に△7四角と打てばいい。
 △3三角と合わせると、▲6六歩で角道を止められたときに、3三の角をどのように活用するかが気になる。まずは、4五の歩を取られないように、△4六歩と伸ばす。次に、△7二銀で(片)美濃囲いを完成させる。(片)美濃囲いを完成させたら、△5四歩~△5五歩で5六の銀を追い払う。▲6七銀(上図中段中央)と引いたところで、△2四角と出て角の活用を図る(▲6五銀でも△2四角)。
 ▲6五歩(上図中段右)は角の活用を図った手。▲5五角と出る手を狙っている。ここで△3三角と引いていては△2四角と出た意味がないので、△4七歩成から攻める。△4七歩成に▲同金は△5七角成。
 ▲5五角(上図下段中央)に代えて▲4三飛や▲5八銀も考えられるが、▲4三飛は△5七角成、▲5八銀は△2九飛成。

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▲4三飛△5二金左▲4一飛成△2九飛成▲4三歩△5五桂▲6八銀△1九飛成▲4二歩成△7七香▲同桂△8九角▲7九玉△6七桂不成▲同銀△同角成(右下図)

 ▲4三飛は金取りなので、△5二金左と逃げる。(本)美濃囲い完成。
 ▲4一飛成(上図上段中央)はどの駒にも当たっていないので、△2九飛成で桂馬を補充する。
 ▲4三歩(上図上段右)の攻め合いには、△5五桂の金銀両取りをかける。
 ▲6八銀(上図中段左)は△6七桂成に▲同銀とできるようにした手。
 △1九竜で呑気に香車を拾っているように見えるが、▲4二歩成(上図中段中央)には△7七香の決め手がある。
 ▲7七同桂(上図中段右)に代えて▲同玉や▲同銀も考えられるが、▲同玉は△6九竜、▲同銀は△6七桂成▲同玉△6九竜。
 △6七同角成(上図下段右)まで進めば、さすがに後手が勝てるはず。

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▲3六歩△7二銀▲3七桂△3二飛▲4五歩△3五歩▲4四歩△3六歩▲4三歩成△3七歩成▲4五飛(右下図)

 ▲4五歩と仕掛ける前に、桂馬の利きで銀を守ってきたらどうするか。
 まずは△7二銀で(片)美濃囲いを完成させる。
 ▲3七桂(上図上段中央)と跳ねてきたら、桂頭攻めを狙って、飛車を3筋に振り直す。その瞬間に▲4五歩(上図下段右)と仕掛けられても、△3五歩(上図中段左)で攻め合いを目指せばいい。互いに飛車を取り合う展開になれば、△4八とが王手になるのが大きい。
 △3六歩(上図中段右)には▲2五桂や▲4五桂も考えられるが、▲2五桂は△3七歩成▲4五飛△3八と▲5八金右△3七飛成、▲4五桂は△3七歩成▲4六飛△3六と▲4八飛△4七歩で、いずれも後手は不満ない。
 ▲4三歩成(上図下段左)で角道が通るようになったので要注意。
 ▲4五飛(上図下段右)に代えて▲4六飛や▲2二角成も考えられるが、▲4六飛は△3六飛▲同飛△同と、▲2二角成は△4八と▲同玉△2二飛(▲2二角成に△同銀は▲3二とで飛車が取られる)。

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△8八角成▲3二と△7九馬▲3一と△5七馬▲4一飛成△4八歩(右下図)

 相手から▲2二角成と角交換されるとうっかり△同銀と応じてしまいそうなので、自分から△8八角成(上図上段中央)と角交換する。△8八角成に▲同銀なら、△3六飛と逃げておけば飛車が取られる心配はなくなる。
 △7九馬に▲同金なら△3二銀で、意外と相手に攻めの継続手段がないのに対して、後手には△3三桂と跳ねて飛車に当てる手がある。飛車の逃げ場所によっては、△3五角から△5七角成を狙える。
 ▲4一飛成(上図下段中央)はたぶん詰めろではないが、次に▲6二金と打たれると詰めろなので、後手は△4八歩と打って先に詰めろをかける。

第3章 右四間飛車(▲7八玉型)

第4章 右四間飛車(居飛車穴熊)