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Last-modified: 2015-05-18 (月) 16:06:45
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▲7六歩△3四歩▲4八銀△4四歩▲4六歩△4二飛(右図)

 ▲6五角をどう受けるか。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲6五角△3三角▲2一角成△9九角成(右下図)

 ▲6五角(上図下段左)には、△3三角(上図下段中央)の返し技がある。香取り。
 △9九角成に対しては、▲9五桂や▲7八銀などが考えられる。まずは▲9五桂から。
 ちなみに、▲4三桂成と▲6三桂成を狙った▲5五桂は、△同馬で何の問題もない。持ち時間の短い将棋だと、互いに馬の利きを忘れていることがあるので、要注意。▲5五桂には△同馬(念のため)。▲5三桂成を狙った▲6五桂も、△5二金左で何の問題もない。▲4三桂の王手も、△6二玉と逃げてから、△3二金~△4三金で桂を取ってしまえば問題ない。

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▲9五桂△7二銀▲6五馬△8九馬▲8三桂成[▲8三桂不成]△同銀▲同馬△6七馬▲4三歩△同飛▲6五馬△4二飛▲4三銀△6四香▲4二銀成△同金▲2一飛△3一銀打▲5五馬△7七桂▲6八金△7六馬▲2二馬△6八香成▲同玉△6七金▲5九玉△2一馬▲7七馬△同金(右下図)

 成桂を作られるのは嫌なので、美濃囲いにもできるように、▲9五桂には△7二銀と受ける。
 ▲6五馬(上図上段中央)で数の攻めは受からないので、△8九馬で桂馬を補充する。局面としては△8九馬に▲7八銀も考えられるが、一連の手の流れを考えると、▲8三桂成[▲8三桂不成]と攻めるほうが自然だと思う。ちなみに、△8九馬に▲7八銀は、△6四香▲5六馬△8八馬。
 ▲8三同馬(上図上段右)で8三の地点が精算されたので、馬の活用を図って△6七馬と引く。△6七馬にも▲7八銀が考えられるが、今度は△7六馬と引ける。
 ▲4三銀(上図中段左)の飛車取りには、△6四香と打って馬に当てる。馬筋がそれれば、4三の銀が取れる。
 ▲2一飛(上図中段中央)の王手銀取りは、△3一銀打で受かっている。
 ▲5五馬(上図中段右)で▲2二馬を狙われても、△7七桂と打って詰めろ(△6九桂成▲同玉△6八金▲同銀△同馬まで)をかければいい。▲6八金で詰めろを受けられても、△7六馬と引いて飛車に当てればいい。
 ▲2二馬(上図下段左)は△同銀と取れないので、△6八香成で金を補充する。△6八香成に▲同銀は、△6九金で詰み。
 △2一馬は詰めろ(△6九飛まで)なので、相手は▲同馬と取ることができない。△7七同金(上図下段右)まで進めば、大駒を3枚も持っているので、さすがに後手が勝てるはず。ということで、次は▲7八銀を検討していく。

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▲7八銀△7二銀▲6五馬△4六歩▲9五桂△4五飛▲6六馬△同馬▲同歩△4七歩成(右下図)

 △7二銀は8三の地点をあらかじめ守った手。8三の地点をあらかじめ守ってあるので、▲6五馬(上図上段中央)には△4六歩と伸ばす。▲9五桂(上図上段右)で8三の地点を狙われても、△4五飛(上図下段左)が絶好の返し技。△4五飛は直接的には馬取りだが、間接的に桂取りにもなっている。ちなみに、▲9五桂に代えて▲7五桂は、△7四香で馬の利きを遮断しておけばいい。
 ▲6六馬(上図下段中央)に代えて▲8三桂成や▲8三桂不成や▲8三馬も考えられるが、▲8三桂成は△6五飛▲7二成桂△同金、▲8三桂不成は△6五飛▲9一桂成△4五飛▲5八金右△8八歩▲7七桂△8九歩成、▲8三馬は△9五飛▲8二馬△8八歩▲7七桂△8九歩成▲9一馬△8八と。
 △4七歩成(上図下段右)まで進めば、後手が有利なはず。△4八とが王手になるのも大きい。 

 
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▲4七銀△6二玉(右図)

 ▲4七銀で飛車の横利きが通った。今度は▲6五角をどう受けるか。

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▲4五歩△同歩▲2二角成△同銀▲6五角△7四角▲同角△同歩▲5五角△7三角▲同角成△同玉▲5五角△6四角▲8八角△8二玉▲5六銀△4六歩▲6五銀△4七歩成▲6四銀△同歩▲5五角△5七と▲2二角成△4九飛成▲同玉△4八歩▲同飛△4七歩(右下図)

 ▲6五角(上図上段中央)には、△7四角(上図上段右)の返し技がある。間接的に銀を狙っている。
 ▲5五角(上図中段左)には、△7三角と打って角を合わせる。▲同角成に△同桂は桂頭が狙われそうなので、強く△同玉と応じる。
 2度目の▲5五角(上図中段中央)には、△6四角と打って角を合わせる。▲同角なら△同歩で、後手はとりあえずひと安心。なので、相手は▲8八角と引いてくるかもしれない。相手が▲8八角と引いて角交換に応じなかったら、後手も安全のために△8二玉と引く。
 ▲5六銀(上図中段右)は▲4五銀(△同飛なら▲2二角成)と▲6五銀を狙っているので、4五の歩が取られないように、△4六歩と伸ばす。▲6五銀に△7三角と引いても▲7四銀なので、角銀交換を受け入れて、△4七歩成でと金を作る。
 3度目の▲5五角(上図下段左)には、△5七とと寄って玉の逃げ道を塞ぐ。▲2二角成(上図下段中央)で銀を取られてしまうが、△4九飛成が決め手。▲同玉に△4八歩が継続手段。
 △4七歩(上図下段右)で詰めろをかければ、さすがに後手が勝てるはず。△4七歩に飛車が横に逃げれば、△4八金▲同飛△同歩成で詰みなので、相手は▲同飛と取るしかないが、△同とがまたしても詰めろになる。