6-419

Last-modified: 2007-11-25 (日) 15:06:16

6-408への便乗

ロイ   「ただいまー」
マルス  「お帰り、映画はどうだった?」
エリウッド「面白かったよ。リリーナさんに感謝しなきゃね」
ヘクトル 「ああ、気持ちよく眠れたしな」
リン   「アンタもう喋るな」
リーフ  「いいなあ…僕も映画に誘ってくれるおねいさんが欲しいよ」
マルス  「結局そこに行き着くのか、君は」

アイク  「ただいま」
リーフ  「アイク兄さんお帰り…って!?」

リーフが見たものは、何故か寝ているイレースを背負ったアイクだった

リーフ  「アイク兄さんのケダモノ!野獣!ゴリラ!寝ている女の人を家に連れ込んでどうするのさ!?
      何をするつもりなのか事細かに説明してよ!」
マルス  「いいから落ち着こうね君は」
アイク  「食事に行った帰りに食べるだけ食べたら眠くなったとか言い出してな。どうにもならんから連れて帰ってきた
      起きるまで適当に寝かせておけばいいだろう。姉さんの部屋を使わせてもら……むう」
リン   「どうしたの?」
アイク  「肩を掴んでいる手が外れん」
ヘクトル 「おいおい兄貴、同僚だからって遠慮してんじゃねえよ。こんなもんひっぺがしてやりゃ…って硬え!?」

イレースの手を外しにかかるヘクトルだが、接着されているかのごとく
アイクの肩をしっかりと掴んでいる

エリウッド「…本当だ、まるで万力で締め付けているかのようだね」
アイク  「こいつは見た目ではわからんがかなりの力の持ち主でな。俺も手を焼いている」
リン   「嘘…こんな細腕のどこにそんな力が…」
マルス  「まさに未知の生物って感じだね」
アイク  「仕方ない、ソファーに寝かせるか。誰か毛布持ってきてくれ」

イレースをソファーに寝かせ、アイクはイレースが手を伸ばせる範囲に腰を下ろす

ヘクトル 「しかし災難だな兄貴も」
アイク  「ああ、流石に疲れた。俺も寝るから飯時になったら起こしてくれ」

そう言うと、アイクはソファーに背を預けるとすぐに寝息を立ててしまう

リン   「…行動パターンが似てるわね、この二人」
エリウッド「大食漢同士、通じるものがあるのかもね」
イレース 「…ん……アイクさん……」
ロイ   「…寝言でアイク兄さんの名前が出たね」
ヘクトル 「本当に兄貴はどこまでフラグ立てれば気が済むんだよ…」
マルス  「本人が自覚して立ててるわけじゃないから、能力じゃなくて生態と呼んだほうがいいかもね」

イレース 「…アイクさんのこと…食べちゃってもいいですか…」

ブバアァァァァァァァァァァァッ!

エリウッド「…鼻血は後で自分で掃除するようにね」
リーフ  「い、いったいどんな夢をみてるんだ!?マルス兄さん!夢の中を覗ける道具持ってない!?」
マルス  「あるわけないだろそんな道具、あと近いよリーフ」

寝言を詳細に聞き取ろうとイレースに詰め寄るリーフ

イレース 「……いただきます…」

が ぶ り

と、目の前のリーフに噛み付くイレース

リーフ  「ギャアァァァァァァァ!?」

リン   「え!?食べるって本来の意味で?」
ヘクトル 「兄貴の形に盛り付けられた料理を食べる夢でも見たんじゃねえのか?」
エリウッド「いや、食欲と性欲を同時に満たす夢じゃないかな」
マルス  「もしかしたらアイク兄さんを捕食してみたいという潜在的な欲求があったのかも」
リーフ  「冷静に分析してないで助けて痛い痛い痛い痛い!」
アイク  「…なんだ騒がしいぞ、落ち着いて寝られん」
リーフ  「アイク兄さん何とかして!このままだと僕がイレースさんのエンゲル係数の減少に貢献しちゃうよ!」
リン   「…意外と余裕あるわね」
マルス  「いい加減慣れた、というか彼の定位置なんでしょう」