・ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん
依頼者:
コト・ロッコラ(Khoto Rokkorah)
/ ウィンダス水の区・狩人広場南
依頼内容:
大戦のころ書かれた物語の内容に、
疑問があるというコト・ロッコラ。
彼女いわく、ロランベリー耕地で
新しい仲間に出会ってからの展開が
なんだかとってもヘン……?
- Khoto Rokkorahに話しかける。
Khoto Rokkorah : わたし、
駆けだしの吟遊詩人です。いつもここで
子どもたちにお話を語り聞かせています。
Khoto Rokkorah : もうすぐ、
ちいさなお客さんも集まりますから
しばらくお待ちになってください。
Khoto Rokkorah : きょうは
図書館でみつけてきた、このちょっと
風変わりな写本を朗読しようかと……
Khoto Rokkorah : あ、来たきた!
Khoto Rokkorah : みんな、そろった?
きょうは、とってもかわいらしい
植物の物語ですよ!
Tihk Rhumyie : わぁ、どんなおはなしー!?
Khoto Rokkorah : ふふふ、すぐにわかるからね。
Khoto Rokkorah : それでは、
頭にきれいなお花を咲かせた女の子……
Khoto Rokkorah : 「ババン・
ナ・ウェイレアのぼうけん」の、
はじまり、はじまり~。
Khoto Rokkorah : 『むかし、
お空にほうき星があらわれたころ。』
Khoto Rokkorah : 『かわいい
マンドラゴラの女の子が、
海のむこうからやってきました……』
(Babban Ny Mheillea)。
ネザーストークをめざして旅をしています。
それは、都に住むという王子さまと出会って、
しあわせな結婚をすること。
アベンツィオ(Abenzio)。
ブリハー(Bryher)夫人。
なんと「植物の都」で芽をだした、
都会生まれのトレントです。
ネザーストークに住んでいたのは、
まだ球根のころのお話で……
すっかり忘れてしまっているのでした。
長いながい冒険物語のはじまりです!
探索はけっきょく、ざんねんな結果に
終わったのでした。
それぞれの都をもとめて
旅をつづけているのかもしれません。
みつかることはないでしょう。
ネザーストークとは、空想のなかにしかない
架空の街。』
Khoto Rokkorah : 『植物たちが
みずからの根と葉で創りだす、
未来の楽園のことなのですから……』
Tihk Rhumyie : ぶぅー!
Kuppo-Pippo : オチをなげだしたね。
Karanka-Tonka : てんかいのはたんを
びじれいくでごまかすとは……
Kuppo-Pippo : まさにざんねんなけっかだね。
Tihk Rhumyie : ねえねえ、
つづきは? つづきは?
Karanka-Tonka : つづきは
もう、ないんだよ……
Khoto Rokkorah : うぅ……
まだまだ未熟です……
Khoto Rokkorah : だって
本当に優れた吟遊詩人なら、どんなお話でも
聞き手を夢中にさせられるといいますから。
Khoto Rokkorah : それにしても
この「ババン・ナ。ウェイレアのぼうけん」って、
大戦のころに書かれた物語らしいんですけど……
Khoto Rokkorah : 子どもたちの
いうとおり、たしかにヘンな
ストーリーなんですよね。
Khoto Rokkorah : ネザーストークが
結局、植物たちの空想にすぎなかった、という
終わり方もそうなんですが……
Khoto Rokkorah : ほかにも
たとえば……ほら、ここ。
Khoto Rokkorah : パシュハウ沼に
むかう途中、ロランベリー耕地で
トレントの球根が仲間になりましたけど……
Khoto Rokkorah : この子なんて
なんの活躍もしないまま、
ドラゴンに黒コゲにされちゃいますし。
Khoto Rokkorah : あるいは、
この脈絡のなさ……ひょっとして寓話じゃなくて
大戦のころ、本当にあったお話だとか?
Khoto Rokkorah : なんて、
そんなわけないですよね。愚痴なんて
こぼしちゃって、ごめんなさい。 - ロランベリー耕地〔S〕(H-14)のPeculiar Rootprintsを調べる。
ネザーストークを探して旅をつづける
ウェイレアと仲間たちは……
ある女の子と出会いました。
あれはきっと……トレントの球根ぞい。
あの精悍な顔つき! ワシが「植物の都」で
芽をだしたころに瓜ふたつぞい。
Camlin : うそダー!?
あんなヘンなものをいろいろ身につけた植物、
みたことないダー。
Darach : おお、なんと失敬な!
あれは、球根の皮じゃよ、皮。
Bryher : ……ボル? 左右に2本生えた
動く長い枝のようなモノも見慣れないざますね。
やはりダラーのカン違いじゃありませんこと?
Darach : ント、
なにをいうとるぞい! あれは若葉ぞい!
Darach : それにほら、丈夫そうな
根っぽいモノでしっかり地面を歩いとる……!
きっと将来、立派なトレントになるぞい。
Babban Ny Mheillea : はじめまして、
トレントの球根さん♪
ウェイレアといいますコポ♪
Babban Ny Mheillea : ……お名前は?
[Your Name]?
よろしくコポね♪
Babban Ny Mheillea : ウェイレアは
「植物の都」といわれる
ネザーストークを探して、旅してるのコポ♪
Babban Ny Mheillea : ……そしてそして!
そこで王子さまと運命的な恋に落ちて……
Babban Ny Mheillea : かわいい子株に
かこまれて暮らすのコポ! んーと、
女の子と男の子、ひと株ずつがいいコポ~♪
Babban Ny Mheillea : コポ?
ネザーストークに行く
手がかりはあるのコポって?
Babban Ny Mheillea : えへん♪
実はそこにいるダラーが、「植物の都」で生まれた
トレントらしいのコポ♪
Babban Ny Mheillea : でも
とってもむかしの話だから、帰り道は忘れちゃった
みたいなのコポ。そのかわり……
Abenzio : おいらが知ってるのブゥー。
素敵な都はすぐそこなのブゥー!
Babban Ny Mheillea : ……らしいのコポ♪
[Your Name]も
いっしょに行くコポ♪
[Your Name]を
仲間にくわえ……
たどり着きました。
なんだかようすがおかしいようです。
……ここが「植物の都」ざます?
Abenzio : そうなのブゥー!
お肌も背ゴケも、とってもうるおうブゥー!
Darach : ……な、なント!?
こんなにジメジメしておっては
年よりは根腐れしてしまうぞい。
Camlin : やダー!
カムリン、水気で太っちゃうダー。
Abenzio : みんな文句ばっかりなのブゥー!
ほら、ウェイレアは黙って楽しんでるのブゥー。
Babban Ny Mheillea : ……。
コポコポコポコポ……
Bryher : ボルボルッ!?
ちがいます、あれじゃおボルているざます!
Babban Ny Mheillea : 本当に
ここがダラーのふるさとの都コポ?
Darach : ント。
ワシが芽をだした場所は、もうすこしお陽さまが
さんさント降りそそいでおったような……
Bryher : ボル!?
それは初耳ざます! ここにくる前は、
お水の豊かな、涼しい場所っていってましたわ。
Camlin : お陽さまがさんさん!?
それなら知ってるダー!
グスタベルグのむこうにあるダー!!
Babban Ny Mheillea : ほんとコポ!?
きっとそこがネザーストークダー!
Babban Ny Mheillea : じゃない、
みんな、いっしょに行くコポ!
カムリンちゃんの案内で、グスタベルグを超え
一路、南方をめざすことになりました…… - 北グスタベルグ〔S〕(E-11)のPeculier Rootprintsを調べる。
くる日もくる日も歩きつづけ……
南方の地にたどり着きました……
Bryher : ……。
Camlin : サンサンサン、お陽さまダー!
Babban Ny Mheillea : コポ……
カ、カムリンちゃん……
Babban Ny Mheillea : ここ、絶対……
ネザーストークじゃないと思うのコポ……
Babban Ny Mheillea : コポコポ……?
お……、お水……!?
次にめざす場所の相談をはじめました。
ネザーストークには、
大きな目じるしはないのブゥー?
Babban Ny Mheillea : 目じるし?
……大きな樹とか、コポ?
Bryher : ボル……!
そういえばあたくしがまだ苗のころ、
ミツバチのレディにうかがったことがあるざます。
Bryher : ボル……
メリファト山地のむこう、ミンダルシアの東の果てに
大きな樹があるそうざます。
Bryher : ボルボル……
それはとても巨大な、古いふる~い樹で、
たくさんの草木に慕われているらしいざます。
Darach : ント!
……それはボヤーダ樹さまだぞい!
Darach : ント、それに……
そうじゃ! なんとなく、ネザーストークには
大きな木陰もあったような気がしてきたぞい!
Babban Ny Mheillea : コポ!?
じゃあ王子さまは、そのボヤーダのお城で
ウェイレアを待ってるのコポ!?
Darach : そうじゃ! ……ント、いや待て。
そもそもワシはおぬしに、その王子さまとやらの
話はひとこともしておらント……
Babban Ny Mheillea : みんな、
[Your Name]! 出発なのコポ♪
ミンダルシア大陸の東のかた、
メリファト山地のさらに北東をめざしました。
ネザーストークはみつかるのでしょうか?
いきあたりばったりの旅はつづきます…… - メリファト山地〔S〕(L-4)のPeculier Rootprintsを調べる。
メリファト山地を超え……
古よりそびえたつといわれる地に
たどり着いたのですが……
すごく懐かしい感じがするぞい。
Darach : ント。
そうじゃ、球根のころ……ここの匂いを
かいだ覚えがあるような気がするぞい……
Babban Ny Mheillea : 本当コポ!?
じゃあ王子さま、じゃなくて
ネザーストークもこの近くコポ!?
Babban Ny Mheillea : ……コポ?
[Your Name]、どうしたのコポ?
Babban Ny Mheillea : コ……コポポポポポ!?
こわーい怪物が巣喰っていたのでした……
追ってこないコポ!?
Abenzio : ……ねぇブゥー。
ダラーじいさんが「植物の都」で芽をだしたって話、
やっぱりなにかの思い違いだったのブゥー?
Camlin : うんうん、
ダラーのいうこと、外れてばっかりダー。
Abenzio : ネザーストークなんて
本当はどこにもないブゥー?
Darach : ……。
はじまってしまいました……
Darach : ……ント。
いま、とても大事なことを
思いだした気がするぞい。
Darach : ント。あれは
お空もお陽さまも、ここよりずっと近くて……
とても明るい、まぶしい場所じゃった……
Darach : 球根のころ、たしか……
ワシはそこから、落ちたント……
Babban Ny Mheillea : 「落ちた」!?
落ちたのコポ!?
Babban Ny Mheillea : お空も
お陽さまもずっと近い、まぶしい場所から……
コポ??
Babban Ny Mheillea : コポ……
ねえ、[Your Name]。
Babban Ny Mheillea : ダラーの生まれた
「植物の都」……ネザーストークって……
いったいどこにあると思うコポ!?
Babban Ny Mheillea : ……。
Babban Ny Mheillea : それは……
意表をついた答えコポ!
Babban Ny Mheillea : ……でも
海の底って、すっごくお陽さまから
遠い気がするコポ!?
[Your Name]は
空のかなたをじっと見つめた……!
Darach : なント! 思いだしたぞい!
Darach : ント、間違いない!
空も太陽も近くて、とてもまぶしい場所……
ネザーストークは、雲の上にあったんだぞい!
Babban Ny Mheillea : 本当コポ!?
じゃあ、雲の上に王子さまと
3株のかわいい子どもが待ってるのコポ!?
Bryher : ボル!? 子どもの数が
2株から3株に増えてるざます!?
Babban Ny Mheillea : 決まったのコポ!
雲の上をめざすのコポ!
みんな、いっしょに行くのコポ!
Abenzio : ねぇブゥー。
でも、どうやって雲の上に行くのブゥー?
Darach : …………。
Babban Ny Mheillea : 心配ないのコポ。
めざす場所がわかっただけでもおっきな一歩コポ♪
Babban Ny Mheillea : これも
[Your Name]が
いてくれたおかげなのコポ♪ 都に着いたら
お礼に素敵な男の子を紹介してあげるコポ♪
はるか雲の上をめざして旅をつづけたのでした。
「植物の都」ネザーストークに、本当に
たどり着くことができたのでしょうか?
次の章にて語ることにいたしましょう…… - Khoto Rokkorahに話しかける。
子どもたちに、物語を
聞かせてあげるところなんです。
Khoto Rokkorah : 実はきのう
お話を半分ほど語ってしまったので、
きょうは後半だけになっちゃいますけど……
Khoto Rokkorah : よろしければ
お聞きになってください。
Khoto Rokkorah : いい?
じゃあ、「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の
つづきをお話ししましょうね!
波乱万丈の大冒険のすえ……
ネザーストークにたどり着いたのです!
マンドラゴラの王子さまと結婚し……
いつまでもしあわせに暮らしたのでした。
Rahmi Yamilahto : ぶぅー!
Tacca-Picca : ふつかも
ひっぱってこのていどか。
Cotta-Lotta : ありがちなてんかいを
ハッピーエンドでごまかすとは……
Tacca-Picca : ひじょうにざんねんなけっかだね。
Khoto Rokkorah : うぅ……
まだまだ未熟です……
Khoto Rokkorah : だって
本当に優れた吟遊詩人なら……
Noh Ramyoh : ねぇ、おねえちゃん。
Noh Ramyoh : さっきの
おはなしのとちゅう、ウェイレアが……
Noh Ramyoh : ぶじにみやこに
ついたら、トレントのきゅうこんさんに
おれいをするっていってたけど……
Noh Ramyoh : あれってどうなったの?
Khoto Rokkorah : あら、よく憶えてたわね。
Khoto Rokkorah : そうね、
ウェイレアは、たぶん……
Noh Ramyoh : な、なに?
Tacca-Picca : 「ババン・
ナ・ウェイレアのぼうけん」って……
Cotta-Lotta : ほんとの
はなしだった……の?
Khoto Rokkorah : い、いまのって、まさか……
「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の
ウェイレアさん!?
Khoto Rokkorah : なんだか、とても
お親しそうな感じにみえましたけど……
あなたって……いったい……?
Khoto Rokkorah : え、
[Your Name]さん?
Noh Ramyoh : きゅうこんとおなじだー!
Khoto Rokkorah : ほんとだ。
この本に出てくる[女の子/男の子]と、同じお名前……
Noh Ramyoh : すごーい! [おねえさん/おにいさん]、
ウェイレアさんと、いっしょにぼうけんしたのね?
Khoto Rokkorah : ふふ、まさか……
でも、そうだとしたら、とっても素敵ね。
[Your Name]さん!
Khoto Rokkorah : これからも
子どもたちに素敵なお話をとどけられるよう
がんばります。