加賀型戦艦・加賀型大型直接教育艦

Last-modified: 2021-12-13 (月) 10:24:18

詳細

 BD5巻特典ブックレットが初出で本編未登場。

 史実では天城型巡洋戦艦と同じく、八八艦隊計画において計画された艦艇である。両艦とも1920年に起工されたが、1922年に締結されたワシントン海軍軍縮条約によって建造中止となった。後に1番艦加賀は空母に改装され*1、2番艦土佐は標的艦として各種試験に従事したのち、自沈処分された。一方、作品世界では両艦とも戦艦として就役し、加賀が横須賀校、土佐が佐世保校に配備されている。

 長門型の建造中に提案された改良案をたたき台として設計されている。設計開始時から欧州動乱の戦訓が導入されており、遠距離砲戦に対応した装甲配置がなされている*2。また、主砲も長門型から1基増えて5基10門となっており、攻守ともに優れた性能を有する。

 その一方、艦内容積の小ささから乗員の居住性や装備の改装に問題があると指摘されており、ブルーマーメイドへの移管を早める要因となった。この点は各部の自動化が実現する以前のブルマーでも変わらず、巡洋艦以下の個人スペースしか確保されていない等の点から学生の人気も低い艦であった。

 もっとも、現在では大幅な自動化が実現した関係から上記の問題点は解決しており、不人気も過去のものとなっている。

参考:Wikipedia・加賀型戦艦

こぼれ話

  • 本級は史実では約39,000tの排水量を有する一方で、作品世界では(ニイハウ条約制限内である)排水量35,000t以下の戦艦を指す「大型直接教育艦」に分類されている点から、建造途中で何らかの設計変更が行われた可能性がある。
     

*1 本来ならば、土佐と同じく標的艦として使用される予定だったが、空母改装中だった天城が1923年の関東大震災で修復困難として解体された為、その代艦として改装された経緯がある。
*2 史実でもユトランド沖海戦の戦訓から遠距離砲戦に対応した防御設計が施されている為、作品世界でも同海戦が生起していると考えられる。