天城型巡洋戦艦・天城型大型直接教育艦

Last-modified: 2021-12-19 (日) 01:44:23

詳細

 BD5巻特典ブックレットが初出で本編未登場。

 史実では加賀型戦艦と同じく、八八艦隊計画において計画された艦艇である。1920年~1921年に起工されたが、1922年に締結されたワシントン海軍軍縮条約によって建造中止となった。後に1番艦天城と2番艦赤城が空母に改造され*1、3番艦高雄と4番艦愛宕は解体となったが、作品世界では4隻全てが巡洋戦艦として就役し、各海洋学校に1隻ずつ配備されている。

 同時期に建造されたアメリカ海軍のレキシントン級巡洋戦艦をライバルとして建造された。35ノットの速力を得る代わりに巡洋艦並みの装甲しか配置されていないレキシントン級と違い、本級は速力を30ノットに抑える代わりに長門型に匹敵する装甲防御を実現しており、就役当初は世界最強の巡洋戦艦と評された。

 ブルーマーメイド移管後も、大和型に次ぐ有力艦として遠洋航海を兼ねた各国への親善訪問などに活躍している。また、レキシントン級を意識して機関にターボ・エレクトリック*2を採用しており、災害派遣の際には陸上への電力供給も行うことが出来る*3。これらの点から、しばしば「最もブルーマーメイドらしい教育艦」と評されることもある。

参考:Wikipedia・天城型巡洋戦艦

こぼれ話

  • 本級は史実では約40,000tの排水量を有する一方で、作品世界では(ニイハウ条約制限内である)排水量35,000t以下の戦艦を指す「大型直接教育艦」に分類されている点から、建造途中で何らかの設計変更が行われた可能性がある。
  • 天城型3・4番艦に使用されている「高雄」「愛宕」という艦名は、史実においても使用予定であった。しかし、前述の通り両艦とも建造中止となったため、高雄型重巡1・2番艦がこの艦名を受け継いでいる。ちなみに、本作世界における高雄型重巡1・2番艦には「伊吹」「生駒」が命名されている*4
     
    • 新ページ作成しました。ニイハウ条約は艦艇区分こそ明らかになれどその全貌が不明なので何とも言えませんが、基本的にはワシントン条約をモデルにしつつも建造艦と計画艦を一纏めにして建造中止とするのではなく、「建造艦は条約の範囲内に収まるよう計画変更を行えば建造可能、計画艦は建造中止」というような分類がなされたのかなと推測しています。 -- Itomusu 2021-04-18 (日) 02:03:06

*1 しかし、1番艦天城は1923年の関東大震災で船の背骨ともいえる竜骨(キール)が脱落し船体が歪んだ為、修復困難として解体された。
*2 タービンエンジンで発電機を回転させ、生み出した電力でスクリューを回して推進力を得る方式。
*3 実際、史実においてもレキシントンが空母に改装された後の1929年12月から1か月間、少雨の影響で水力発電所が稼働しなかったワシントン州タコマ市に電力を供給したという事例があり、このエピソードが元ネタであると考えられる。
*4 よって、作品内では「伊吹型重巡洋艦」が正しい。