四巻

Last-modified: 2008-02-26 (火) 10:13:25

「もっとも恐るべき化物とは何か わかるかねインテグラ」
「………吸血鬼」
「そうだその通りだよ 我らが宿敵吸血鬼だよインテグラ
ではなぜ吸血鬼はそれほどまでに恐ろしい?
吸血鬼は弱点だらけだ
にんにくを嫌い 十字架を嫌い 聖餅や聖水は身を焼く
川・海・湖畔・流れる堀を渡れず 太陽に目をそむけ 聖書に耳をそむけ
ほとんどの吸血鬼は夜しか動けず 安息のねぐらは唯一ツ暗く小さな棺だけ
それでも吸血鬼は無敵の怪物(モンスター)と呼ばれる
インテグラ 何故だかわかるかな」
「…………狼やコウモリを操る事?」
「それは決定的ではない」
「心臓にくいを刺さないと死なない事?」
「少々役不足だ 倒す(ロウ)はそれに限らん」
「他人の血を吸い いくらでも仲間と下僕を増やす?」
「それは確かに恐るべきことだ だが無敵か とは少し違う
もっともっともっともっと単純なことだ」
「…………力が強い?」
「そうだ 吸血鬼はとっても力持ちなのだよ インテグラ
反射神経 集中力 第六感 身体能力 特殊能力
耐久力 吸血能力 変身能力 不死性 etc(エトセトラ) etc(エトセトラ)
しかし最も恐るべきはその純粋な暴力………『力』だ
人間達を軽々とぼろ雑巾の様に引きちぎる
そしてたちの悪いことに吸血鬼達はそのを自覚している
単一能としてでなく 彼の理知(ロジック)を持って力を行使する『暴君』だ
吸血鬼との近接戦闘は死を意味する
いいかねインテグラ 吸血鬼とは知性ある
う『鬼』なのだ これを最悪といわず何をいうのか」


悲鳴をあげる? この私が?
まだわからないのか おめでたいね アーカード君
脳みそまですっかりと おめでたくなったんですかあァ

ねえッッ!!


敵を殺し
味方を殺し
守るべき民も
治めるべき国も
自分までも
殺しつくしても
まだ足りぬ

俺もおまえらも 全く以って
度し難い戦争狂(ウォーモンガー)だな
少佐(大隊指揮官)


!!
………… …ッ!!

な… 君らは… 君らはいったいどこまで…

我々はそのためにいるのですよ!! 司教殿!!
なめてもらっては困りますな

何か勘違いをなさっている様だ これは情報調査や事情聴取ではありませんよ!!

内務調査? 否!! 弾劾裁判? 否!! これは宗教裁判ですよ!!

!! (ドカッ)

強要された!? 馬鹿々々しい!! あなた方は喜々として協力したんだ!!
ナチ親派? 親ドイツ? いや!! 違うね!! 吸血鬼にして欲しかったんだろ!?

あの男の口車に 自ら望んで乗り込んだんだ
神に背を向けて 魂を売り渡してまで
欲しいのか!? そんなものが!? 恥知らずな司教殿!!

しかし その吸血鬼研究も間に合わなかった
ようやく完成したのは不完全は食屍鬼(グール)だけ
それでも戦線に投入されたならば恐るべきものとなったはずだが
彼らに壊滅させられた HELLSINGに

わッわッわたしは… 私は…ッ だまされ…だまされたんだ
あの男がッ あの男がいけないんだ 私だけじゃないッ 私だけじゃ…
あの当時は皆が…あいつらにッ!!

仮にも司教様ともあろうお方ですよ あなたは
もっとしゃっきりとしたらどうです

助けてくれたのむッ マクスウェルッ 後生だッ
私は…私はッ…ッ

残念ながらそれは できませんな
あなたの神の下僕たるものだったなら

あんなものに与した人間(モノ)
この法王庁に存在していい訳がないでしょう?

Amen!


あッはっはッはっはっは
あの伊達男(アルハンブラ)がまるでボロ雑巾じゃないか
やっぱり強いなぁ!! あいつは!!
べらぼうに強いな!! 存外に強いな!!

も も 申し訳 申し訳ありません
やはり やはり 私共はまだ 私共は…

否!!
馬鹿をいうな むしろ大成功に近い
あのアーカードに対してあれは我々は一定の戦果をあげたのだ
それは驚くべき存在への媒介だ

怪物(ミディアン)!! 人外(ミディアン)!! 夜族(ミディアン)!! 物の怪(ミディアン)!! 異形(ミディアン)!!
それはもはや人ではない

化物(ミディアン)!!
すなわち我々は半世紀の時をかけ その本懐へと指をかけたのだ

化物を構築し
化物を兵装し
化物を教導し
化物を編成し
化物を兵站し
化物を運用し
化物を指揮する

我らこそ遂に化物すら指揮する 我らこそ「最後の大隊(Letzt Batalljon)

世はまさに世紀末 まさしく世も末だよ博士(ドク)

Welcome to this crazy time♪
このイカレた時代へ♪ようこそ

君は確実に恐るべき天才だよ大博士(グランドプロフェッツオル)

感謝の極み!!


では 諸君
楽しい楽しいショーもひとまずお開きだ
そろそろ帰ろうじゃないか 愛しきわが家(ホーム)

艦長 回頭用意だ 急げよ
オペラハウスのご老人達がお待ちかねだ
くれぐれも急げよ きっと怒り心頭で顔を真ッ赤にしているだろうからな

“HAHAHAHAHAHA”

「成程!! それはまさしく一大事ですな
急行致します 大隊指揮官(少佐)殿!!」

「取り舵用意 フラッペン起動」
「全フラッペン起動確認 高度よし 取り舵20!!」

目標ジャブロー「豹の巣(パンデルシャンツェ)
行くぞ ご老人方 私の邪魔をする奴が
何百 何千 何万 何億死のうが知ったことじゃない 否!!
私の征く道に立ちはだかる者は 皆 死ぬのだ


トゥルルルル ガチャ
「アーカードか!?」
「そうだ」
「今どこにいる」!?
「リオ郊外セントローズとかいう辺鄙な町だ
 任務は遂行したぞ我が主(マイマスター) 私は連中の考えている事を私の脳味噌に刻み付けたぞ」
「御苦労」
了解(ヤー)


あーい ただ今 帰りましたー
ウィ──────ッス

やっぱダメッスね ムリッスね どうしたってダメダメッスね
船だとあと一週間は無理ですな 航海日程もいれるともう大変でございマス

論外だ 二人とも準備しろ

え?

航空機をうばう

………………(フライ イン ザ SKY)

他に手段が無い 準備しろ

ダメダメダメ
ダメダメダメ
ダメダメダメ

死ぬ死ぬ
死ぬ死ぬ死ぬ
今度こそ死ぬ
(モーーーイーカゲンニシテーーー)
オレが死ぬ
オレが死ぬ
オレやだ
オレがやだ


ジークハイル(祖国万歳)!!
総統特秘第666号に基づく特務を完了し
ただいま帰投しました



貴様は…貴様らは……
一体 何をしているのだ!?


全く完全にお答えできません 大佐殿
今は亡き我らが総統閣下(マインフューラー)の特秘命令はいかに上官殿のご命令でもお答えできません


これは重大な独断専行 命令違反だ


総統特秘はあらゆる命令系統の上位に存在します


貴様ごときが総統の名を借りて勝手な…


小官は命令を実行しているにすぎません


何もかも貴様の思い通りにいくと思うなよ 少佐


ならば小官の尻でもなめたらいかがです? 大佐殿


お……
お……
おまえは…………
何をしようというんだ

一〇〇〇人(一個大隊)の吸血鬼を率いて
おまえは一体何をするつもりだ 少佐!!

私の目的?
ふふ 目的ですか大佐殿

戦争の歓喜を無限に味わうために
次の戦争のために 次の次の戦争のために


私の負けか

そうだよ おまえの負けだ
醒めない悪夢なんかないさ

城も領地も消え果てて
配下の下僕も死に果てた

彼女の聖餅跡も消えて失せた
彼女はおまえのものになんかならない

(グッ)
GAAAAAAA

おまえにはもう何もない 伯爵
哀れな「不死の王(ノーライフキング)」よ おまえにはもう何もない


夢。
この私が!? 夢だと…!? 馬鹿馬鹿しい


アンデルセンを使いに出したのは
マズかったのでしょうか?

否。
残念な そして不愉快な事に 我々は後手後手に回っている
我々の行動は 完全に奴らに筒抜けだ
彼程の手練でなければ 接触すら出来なかっただろう

奴らの協力者は あらゆる所にはびこっている
政府 軍部 経済界 宗教 エトセトラ エトセトラ エトセトラ エトセトラ
永遠の命という誘惑に耐え 勝てる程の人間など数少ない

そうだとも 世界中にいる
英国にも ヴァチカンにも
そしてたぶんこの中にも 糞虫共め


『………お久しぶりね 吸血鬼(ヴァンパイア)

50年程ぶりかな
そうかもう女王(クイーン)になったのだったな

『顔を良くお見せなさい (スッ)
 あなたは何も変わらないのね吸血鬼(アーカード)
 わたしはもうこんなに こんなにも年老いてしまいました
 もうしわくちゃのお婆ちゃん』

貴方も50年前の様なおてんばのままだお嬢さん
いや 貴方は今こそが確実に美しいのだ 女王(クイーン)

『ふふ 報告をなさい 吸血鬼』


昔々ある所に狂った親衛隊(SS)の少佐がいた
「不死者たちの軍隊をつくろう 不死身の軍勢を作ろう」
膨大な血と狂気の果てに その無謀を成就しつつあった

それがミレニアム機関  ミレニアム計画か

そうだ
だが55年前にその計画を台無しにしてやった
この私とウォルターとでだ

だが

連中は心底あきらめなかった

誰も彼もが彼らを忘れ去り 忘れ去ろうとした
だが連中は暗闇の底で執念深く 確実に存在してきた
ゆっくりと  ゆっくりと  その枝葉を伸ばしながら

今や彼らの研究は恐るべき吸血鬼を完成させる地平にと到達している

吸血鬼の戦闘団(カンプグルツペ)
不死身の人でなしの軍隊

これこそまさにジークフリートの再来 神話の軍勢

第3帝国最後の敗残兵

最後の大隊(LAZTE BATTALION)


目的? ふふん 目的とはね
極論してしまうならばお嬢さん(フロイライン)
我々には目的など存在しないのだよ

ばッ 馬鹿なッ!!
目的が無いだとふざけるな!!

目的も無く我々に攻撃をだと!? 冗談もたいがいに

黙れ

お前とは話をしていない
私はこのお嬢さん(フロイライン)とお話をしている
女の子と話すのは本当に久しぶりなんだ
邪魔をしないでくれ「若造(ボーイ)」!?

…なッ…ッ!! ……ッ!!

目的のためなら手段を選ぶな
君主論(マキャベリ)の初歩だそうだがそんな事は知らないね
いいかなお嬢さん(フロイライン)
貴方はかりにも一反撃戦力の指揮官ならば知っておくべきだ
世の中には手段のためならば目的を選ばないという様な
どうしようもない連中も確実に存在するのだ
つまりは

とどのつまりは 我々のような


     (*><) <~~~~!!~~~~!!
      /\
[私は敗北主義者です]

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA
m9(^Д^)m9(^Д^)m9(^Д^)m9(^Д^)


中途半端にはするなよ
グールになられても その なんだ
困る


狂ってるよ貴様ら

ふうん 君らが狂気を口にするかね?
ヴァチカン第13課局長

ああそうだ おまえ達はまともじゃない

ありがたいことに私の狂気は君達の神が保障してくれるというわけだ
よろしい ならば私も問おう

君らの神の正気は
一体どこの誰が保障してくれるのだね?

……ッ

一体どこの誰に話しかけているのか判っているのかね?
私が黒衣のSS軍装を着ていれば良かったかな?

我々は第三帝国親衛隊(SS)だぞ?
一体何人殺したと思っているのかね?

闘争と暴力を呼吸するかの様に行う髑髏の集団にかね?
いかれている? 何を今更!! 半世紀程いうのが遅いぞ!!

よろしい!! 結構だ!!
ならば私を止めてみろ自称健常者諸君!!

しかし残念ながら私の敵は君らなどではないね
少し黙っていてくれよ13課

私の敵は英国!! 国教騎士団!! いや!!

そこでうれしそうにたたずんでいる男だ


クックックックックックッ
くはッはははははッ
はははははは はははははは

執念深い奴らだ はははは 素敵な宣戦布告だ
いいだろう 何度でも滅ぼしてやろう

そうだとも 我々は執念深く根に持つタイプでね
くだらん結末など 何度でも覆してやるさ

アーカード 婦警(セラス) 撃て

ドン


特使を撃つなんて いやはや穏やかじゃないね

特使? ふざけるな 宣戦布告? 馬鹿々々しい
おまえ達はただのテロリスト集団に過ぎない
御大層な“たわ言”はもう結構だ
我々は貴様らの存在を排除する
我々は唯々(ただただ)我々の反撃(しごと)に取りかかるだけだ!!

ふるえるこぶしは隠して言いたまえお嬢さん(フロイライン)

!!(ギュゥッ)

成程これはいい いい当主(マスター)
アーカードがいれこむのもわかるというものだ

さようならお嬢さん(フロイライン)
戦場での再会を楽しみにしているよ
Auf Wiederseh(それではご機嫌よう)

婦警(セラス)!!

ドカ

了解!!

『ヘルシング卿 アーカード 命令よ 彼らを打ち倒しなさい』


ならば我々がする事は言葉で何かいう事ではない

「最高のタイミングで 横あいから思い切り殴りつける」

そうだ!!
最後の最後にリングの上で拳を上げて立っているのは我々だ

先程 教皇猊下の命を以って動員令が下された
「ほう」

マルタ騎士団 聖ヨハネ騎士団 ホスピタル騎士団 聖ゲオルギオ槍騎士団 及び
スイス傭兵団(ヴァティカナンガーズ)の本営もこちらに移動させた
聖遺物管理局第三課「マタイ」も行動を始めた
対吸血鬼戦術専門に想定した武装を準備している

「ふふふ それではまるで十字軍(クルセイダー)ですな」
そうだ そうだとも  だが 敵はアッラーではないぞ

今度の神は 戦争の女神(マーズ)
上等じゃないか
城壁という城壁に
町辻という町辻に
かつての我々のように 奴らの死体を積み上げよう

貴様は 我々の切り札 鬼札(ジョーカー)だアンデルセン
手段を問わず帰投せよ
「わかりました」

聖霊と子の 御名において
Amen(エイメン)


戦争の女神(マーズ)
戦争の女神(マーズ)
戦争の女神(マーズ)!!

よかろう あばずれ
我らの神罰の味 かみしめるが良い


Denn wir fahlen   gegen Engelland Engelland!
我々は 進撃する   イギリスへ! イギリスへ向って
Denn wir woller   es nicht langer leiden
僕らは長い       苦しみなどなしに
DaB der Englisch mann   daruber lacht
英国人どもを笑いながら    乗りこえて征く
Denn wir fahlen   Denn wir fahlen   gegen Engelland Engelland
我々は進撃する    我々は進撃する    イギリスへ! イギリスへ向って
Gib mir deine Hand   Dine weiβe Hand
あなたの手に与えよう   あなたの白い手に
Leb'wohl mein Schatz   le'b wohl
さようなら 私の恋人よ   さようなら
kommt die Kunde   daβ ich bin gefallen
戦の中に           破れたり
Daβ ich schlafe   in der Meeresflut
私が潮の中に眠ったと  知らせを聞いても
weine nicht   um mich mein Schatz
恋人よ      どうか 泣かないで
Denn wir fahlen   Denn wir fahlen   gegen Engelland Engelland
我らは進撃する    我らは進撃する    イギリスへ! イギリスへ向って
Dern wir fahlen
我々は進撃する

かくして 猟場(ココ)猟師(あたし)の手の中に
有象無象の区別無く 私の弾頭は許しはしないわ


ようこそ!! ようこそ我が艦へ!!
お望み通り我らと我が艦は 「ミレニアム」に参加致します!!

吸血鬼の御感想はいかがかしら「副長」?

素晴らしい!!
素晴らしい!! 素晴らしい!!
これが これが吸血鬼というものか!!

そう それは良かったわね
祖国を裏切ってまで手に入れたかったその体
仲間を皆殺しにしてまで手に入れたその体の具合はどうよ 新艦長?

………
……!?

あッ そう

不死身の吸血鬼の力を存分にふるって
上官や部下を死肉を喰らう 食屍鬼(グール)へと変えた具合は? 新艦長

……な…ッ!?

あッ そう


よくやりました!! 素晴らしいわ!! なんて素敵なんでしょう
私たちミレニアムは貴方達を温っかく大歓迎しますよ!!
いやあん本当に大手柄ですわ あなた方がいなきゃ成功しませんでした
我らの指揮者 代行殿もとってもとってもお喜びになってますよ!!
つきましてはとっても素敵なごほうびと新しいご命令も仰せ付かってますわ
ええと……たしか……え―――

当海域における2m四方立方体分の海中面積を
恒久的にあなた方に領土として与えるとの事です!!

「は…!?」

新たな命令についてですが 当海域付近の漁礁における魚類への滋養分の散布行動との事ですよ!!

「そッ それは それは一体どういう事だ!!」

「あら ちょっとわかりづらかったかしら
お馬鹿なあなた方にもわかりやすくいうわね

用が済んだらちゃっちゃとおッ死ね 英国野郎(ライミー)


諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ 電撃戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ 突破戦が好きだ 退却戦が好きだ 掃討戦が好きだ 撤退戦が好きだ
平原で 街道で 塹壕で 草原で 凍土で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で
この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ
戦列をならべた 砲兵の一斉発射が 轟音と共に敵陣を 吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が 効力射でばらばらになった時など 心がおどる
戦車兵の操る ティーゲルの88(アハトアハト)mmが 敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる戦車から 飛び出してきた敵兵を MGでなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった
銃剣先をそろえた 歩兵の横隊が 敵の戦列を 蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が 既に息絶えた敵兵を 何度も何度も刺突している様など 感動すら覚える
敗北主義の 逃亡兵達を街灯上に 吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ虜兵達が 私の振り下ろした手の平とともに 金切り声を上げるシュマイザーに
ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな抵抗者(レジスタンス)達が 雑多な小火器で 健気にも立ち上がってきたのを 80cm列車砲(ドーラ)の4.8t榴爆弾が
都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
露助の機甲師団に 滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され 女子供が犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
英米の物量に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機(ヤーボ)に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ

諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる戦争を望むか? 情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な闘争を望むか?

戦争(クリーク)!! 戦争(クリーク)!! 戦争(クリーク)!!

よろしい ならば戦争(クリーク)
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た我々に ただの戦争ではもはや足りない!!

大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の軍集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に恐怖の味を 思い出させてやる
連中に我々の 軍靴の音を思い出させてやる
天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
一千人の吸血鬼の戦闘団(カンプグルツペ)で 世界を燃やし尽くしてやる

全フラッペン発動開始 旗艦デクス・ウキス・マキーネ始動
離床!! 全ワイヤー 全牽引線 解除
「最後の大隊 大隊指揮官より 全空中艦隊へ」
目標 英国本土 ロンドン首都上空!!
第二次ゼーレヴェー(あしか)作戦 状況を開始せよ
征くぞ 諸君


[In the case of most,W becomes V in German English.]

Gentlemen, I love var.
Gentlemen, I...love ver.
Gentlemen, I so love ver.

I love holocaust. I love blitzkrieg. I love onslaught. I love defensive.
I love besiegement. I love breakthrough. I love retreat. I love mop-up. I love vithdrawal.

On the plains, in the streets, in the trenches, on the prairies, on the tundra,
in the desert, on the sea, in the sky, in the mud, in the svamp.

I cherish each und every vay var can be vaged on the earth.

I love the thunderous roar of all artillery arrayed at the battle line firing at once,
as it blows avay the enemy line.
My heart dances ven the bodies of enemy troops are hurled into the air in pieces from a direct hit.

I love it ven a tiger tank smashes un enemy tank vith its 88mm cannon.
It left a varm feeling in my chest vhen the enemy soldiers vould jump screaming from the blazing tank,
only to be mowed down by machine gun fire.

I love in ven the infantry ranks owerrun the enemy line, bayonets first.
It moves me ven I remember the sight of a new recruit in a state of panic,
stabbing un already dead enemy soldier over und over.

I can hardly contain myself, thinking of hanging the defeatist deserters from streetlights.
Und it ist superb ven the enemy prisoner screams in time...
vith the shriek escaping from the schmeisser I hold as I won him down.

I even remember distinctly the 4.8 ton shrapnel 80mm railway cannon pulverrizing whole city blocks.
Vhere the pitiful resistance fighters heroically stood up against us vith their assorted small arms.

I love the russkie armored divsions thrown into disorder.
It ist a very very sad things ven the villages they should haf protected to the death are owerrun
und the vomen und children are wiolated und killed.

I love the english und american var machines being crushed und annihilated.
Their creeping about on the ground like vermin,chased by the JAGDBOMBER ist the height of humiliation.

Gentlemen, I vish to see a var vorthy of one in hell itself.
Gentlemen, my battalion of comrades who follow me...pray tell, vat do you vish for ?

Do you vish for var as a matter of course ?
Do you vish for a merciless, shitlike var ?
Do you vish for a stormlike conflict vich runs the gamut of blowing steel und striking flame,
killing enemy crow in the entire vorld ?

Krieg !! Krieg !! Krieg !!

Very vell...then let it be krieg.
All our strength ist held in a clenched fist, poised to strike.
But for ve who haff continued to endure a wholr half century in the depths of these dark shadows...
a simple var is no longer enough !!

A great ver !!
One born of our singlehearted devotion !!

Ve are merely one battalion, no more than a thousand troops remnants.
But I believe that you are all matchless hardened weterans.
So Gentlemen, together ve are un army as powerful as a million regular soldiers.

Let us rouse those slunbering ones who drove us into the realm of forgetfulness.
Let us seize them by their hair, drag them down, open their eyes, und make them remember.

Ve shall make them remember the taste of terror.
Ve shall make them remember the sound of our var boots.
Ve shall remind them that something in the interval between heaven und earth
they don't even recall vith their philosophy does indeed exist.

The kampfgruppe of a thousand wampires...vill burn tge vorld to a crisp.

Commence operation of all flaps.
Flagship Deus Ex Machina starting up.

Rise !!
Release all vires und restraining cords.

This ist commandant of the Letztes Batallion, to the entire air fleet.
Our objective ist the skies over the british mainland capital, London !!

Commence preparation for...operation Sea Lion 2.

Let's go, gentlemen.