ここでは、ファシナート大陸の地域や国家について説明していきます。
フロンティア
大陸北部、かつて人族の文明が存在し、今では魔族に支配された地域の呼称です。
フロンティアは魔族の手により、300年前とは全く異なる姿になっています。
その全貌は誰にも分かりませんが、かつて失われた文明や技術の痕跡が発見され
現在でも開拓者によって積極的に探索が行われています。
フロンティアライン
魔族と人族が支配領域を巡って争っている地域には、
魔族に対抗するための開拓者と、彼らを支援する人々が常に集まっていました。
そして前線基地が築かれ、やがてそれは一つの町と呼べるほどに発展しました。
これが、現在のフロンティアラインの成り立ちと言われています。
フロンティアラインは人口3千にも満たない小さな町ですが
開拓者が必要とする全ての施設は揃っており、またカンデラ皇国が
魔族に対して賞金をかけているため、多くの開拓者の活動拠点になっています。
ランバート地方
大陸南部の地域の呼称です。人族の文明が栄えていますが
辺境ではまだ魔物が活動しており、危険な場所も多くあります。
国家はカンデラ皇国、魔法王国ルーメン、ルクス共和国の3つが存在し
その他にもいくつかの都市が点在しています。
カンデラ皇国
フロンティアラインが北上するにつれて強大な魔族が現れ、
それに対抗する兵力が必要不可欠になってきました。
そうして軍事国家として生まれたのがカンデラ皇国です。
首都アウルムの人口は約6万人で、軍事に関わる人が大半です。
また、開拓者の育成に非常に力を入れており、
練兵所や鍛冶屋などの施設も他国に比べて多く存在します。
山沿いのため気候は厳しく、住み心地は良いとは言えませんが
東のシュタール山脈からは良質な鉱物が産出されるため
ドワーフたちが山沿いに鉱山都市を発展させています。
魔法王国ルーメン
エルフがより広く魔法を教えるために協会を設立し、
それが国家に発展したものがルーメンの基と言われています。
首都フロレスタの人口は約4万人で、エルフの割合が他国に比べて非常に多いです。
また、最大の魔術師協会があり、各地から訪れた魔術師が研究に励んでいます。
領内は森や草原などの緑に溢れ自然に恵まれていますが、
反面都市の開発には消極的な為、都市数はやや少なめです。
ルクス共和国
ルクス共和国は人族の国家の中では最も歴史が古く、
魔族と戦うために団結した人族の集落や町が合併して国家となったものです。
首都オルージュの人口は約3万と少ないですが、周辺に魔物は少なく
都市は広域に渡って発展しています。
最近になって国土南方で遺跡の発見報告が相次ぎ、
開拓者たちの呼び水になっています。
砂漠の街 シアカーン
カンデラ皇国西方のサブルム砂漠にある、
オアシスから発展してできた街です。
ル・ハーム遺跡への足掛かりとして訪れる開拓者や
特産品である織物を求める商人などにより賑わっています。
港町 キュアノス
キュアノスはルクスの西にある大陸最大の港町です。
漁業が盛んな他、西方大陸からの珍しい品物が流通するため
商人だけでなく、開拓者もよく訪れます。
また、近年は水棲系の魔物がよく漁場に現れるため
開拓者への討伐依頼が増えています。
西方大陸への船も出ていますが、往復でひと月ほど掛かり
また、交易以外での船旅はあまり奨励されていないため
大陸外へ出る開拓者はほとんどいません。
未知の島 バジャール
バジャールは大陸南東にあると言われる島国です。
内海は海流が激しく、航海は困難を極めるため
バジャールの存在は公には明らかにされていません。
バジャールは独特な文化を形成しているとされていますが、
それがどのようなものであるかはほとんど分かっていません。
現在では噂が噂を呼び、旅立つ者が後を絶ちませんが
未だ戻って来た者はいなく、より一層開拓者の意欲を駆り立てています。
ル・ハーム遺跡
サブルム砂漠にある巨大な遺跡です。
内部には多くの罠や仕掛けがあり、その構造はほとんど明らかにされていません。
また、近くには開拓者を襲う野盗や砂漠の魔物が生息しており、
近づくことすら危険な場所となっています。
オービタスホール
カンデラ皇国東のシュタール山脈に点在する洞窟群の総称です。
元々鉱山やドワーフの住処でしたが、今では亜人種の住処となっています。
皇国からさほど遠くなく、洞窟の数も膨大なため
開拓者による探索や亜人討伐が今でも盛んに行われています。
アロゼ湖
ルクス共和国の南東にある巨大な湖です。
遥か昔は陸地だった所が地殻変動で陥没したと言われており、
湖中の小さな島にその名残が見られます。