指揮官は軍隊を指揮し、戦闘、移動、兵站の面でさまざまなボーナス(あるいはマイナス効果)を与えます。
指揮官の軍事能力に応じて、軍隊は強襲能力:+5%、奴隷化効率:+1%、および大隊忠誠獲得確率:+0.10、および戦闘時のダイスロールにボーナスを得ることができます。
指揮官のいない軍隊は、指揮官補正がないだけでなく、士気:-15%、経験値の低下:+1%のペナルティーがあります。
それとは別に指揮官の個性、特に指揮個性は、規律、士気、補充速度などにも影響を与えます。
指揮官の任命
召集兵の指揮官は、通常、召集兵が動員された地域の総督が務めます（召集兵が複数の部隊に分割されても、総督はすべての部隊を指揮します）。
軍団は各軍団ごとに司令官（その軍団のデフォルトの指揮官となる）1人と指揮官*13人の、計4人までの専用の指揮官を割り当てることができます。
各軍団の指揮官は総督と違い、一度に1つの軍隊しか率いることができないが、他の軍隊の指揮官と自由に入れ替えることができます*2。
部族制国家では、すべての地域からの召集兵は、代わりに氏族長の管理下に置かれます。
移民大隊もまだ役職に就いていない人物を指揮官に任命することができます。
傭兵は彼ら自身の指揮官がおり、入れ替えることができません。
指揮官の忠誠心
軍隊のリーダーである指揮官は指揮下の軍隊に対して大きな支配力を発揮しますが、これは指揮官の忠誠心に大きな影響を与えます。
軍隊の指揮官は、その国の動員中の全兵力（動員した軍は含まれるが、未動員の軍は含まない）に対する、指揮下の兵力の割合に応じて権力基盤+0.3を得て、最大で大隊1つにつき権力基盤+1.2を得ます。
時間の経過とともに、(特に戦闘時には)各大隊は指揮官に忠誠を誓う可能性があり、将軍の雄弁、軍事、富、人気、すでに忠誠を誓っている大隊数、特性などに基づいて確率が上がります。
指揮官に忠誠を誓った大隊は、その国の全兵力に対する忠誠を誓った大隊の割合1パーセントごとに、指揮官に権力基盤1を与えます。
これはその指揮官が解任された後も維持されます。
忠誠心の強い大隊が解散した場合、彼らは忠誠を誓った人物に属する退役軍人となり、少ないながらも権力基盤を提供し続けることになります。
権力基盤に加えて、忠実な大隊と退役軍人は、人物の人気、一門の威信、後継者としての求心力、後継者としての価値を高めます。
ある大隊が現在の指揮官に忠誠を誓った場合、その大隊から得られる権力基盤は「指揮官の指揮下の大隊」として計算されるのではなく、「その人物に忠誠を誓った大隊」として計算される点に注意してください。
（つまり大隊の割合に応じた権力基盤の値は1パーセントあたり+0.3ではなく、+1.0の方で計算されます）
これにより、その指揮官は国内で最も力を持った人物の一人となり、その忠誠心が大きな問題となるので統治者以外が大軍勢を指揮するときは忠誠心が高い人物に限定すべきです。
軍隊に不忠*3な指揮官がいる場合、他の役職者と同様に、命令に従わなくなくなり、自らの意思で行動するようになります。
不忠な指揮官が一人だけの場合は一般的に大きな脅威ではありませんが、内戦が勃発した場合、彼らは指揮下のすべての大隊とともに敵側に加わり、国家に反逆するでしょう。
彼らが指揮官でなくなったとしても、反乱軍に味方する人物は、忠実な大隊や退役軍人も一緒に連れてきます。
不忠な指揮官は、過去2年間に戦闘に勝利していれば、政治的影響力30を支払い、凱旋式の開催/Hold Triumphという人物コマンドを使ってその役職（総督の場合は総督職も含む）から外すことができます。
ただし、これは任命された役職にのみ適用され、統治者や氏族長をこの方法で権力基盤から引き離すことは出来ません。
その他の効果
指揮官は、戦闘に勝利したり、都市や首都を略奪したりすることで、富と人気を得ることができます。
統治者の指揮下にある軍隊では戦利品は直接国庫に入り、人気は計画：助力を請う/Scheme: Influenceから政治的影響力に変えられるので非常に便利です。
また、指揮官は、その国の軍隊のうち、現在指揮を執っている軍隊の割合に応じて、毎月一門の威信を得ることができます。
したがって成功した指揮官は共和国の選挙で有力な候補者となることが多いのです。
ただし指揮官に任命すると元老院影響力は多いに減じます。