マケドニアはバルカン半島の地域大国であり、マケドニアの大部分とギリシャ北部の一部を支配しています。
アレクサンダー大王の故郷であるマケドニアは、摂政アンティパトロスの息子カサンドロス1世の支配下でゲームを開始し、カサンドロス1世は数年前に大王の後継者たちを排除して自ら王に即位します。
AUC450年、マケドニアはギリシャをマケドニアの支配から解放しようとするアンティゴノスの圧力に直面し、難しい立場に立たされています。
しかしトラキアとの同盟、アンティゴノスが強大化するのを望まないエジプトとセレウコスは、マケドニアに勝利をもたらしてくれるかもしれません。
歴史的には、この連合軍はアンティゴノスを打ち砕き、アレクサンダー帝国を崩壊させ、マケドニアがギリシャの大部分で覇権を回復する事を助けましたが、マケドニアは内紛により、ほどなくしてアンティゴノス、アイアキデス、リュシマコス、プトレマイオスに支配され、ガリア人の侵略で完全に崩壊することになります。
数年後、アンティゴノス朝の下で王国は復活し、紀元前168年にローマ帝国の手によって打倒され、紀元前146年に最終的に併合されるまで王国を支配することになります。
マケドニアが滅亡した場合、マケドニア文化圏の国家(特にアンティゴノス)か、エピルス、アンティゴノスのミッション(対応するDLCが有効になっていれば)により、決断または独自の方法で形成が可能です。
ミッション
DLC「アレクサンドロスの後継者たち/Hairs of Alexander」では、アンティゴノスの侵攻を防いで「コリントス同盟」を復活させ、ギリシャと大エーゲ海地域にマケドニアの覇権を確立し、イリュリアとイタリアのアドリア海沿岸に支配地域を拡大することに焦点を当てた3種類のミッションが設定されています。
これらのミッションはアンティゴノス王国と共有されますが、他の国からマケドニアを形成した場合、利用することはできません。
「アンティパトロスの遺志」と「ヘレニズムの支配者」のミッションツリーを両方クリアすると、アレクサンダー帝国の復元を中心とした「ディアドコイ帝国」のミッションツリーが利用可能になります。
さらに、DLCや状況に関わらず、マケドニアは常に一般的なミッションを利用することができます。
イベント
ディアドコイ戦争
開始時、全ディアドコイ国家は、旧アレクサンダー帝国の西領土に対する請求権と、特別な戦争目標「アレキサンダーの遺志」が利用可能になるイベントが発生します。
これにより、開戦が容易となり、互いに多くの領土を征服できるようになります。
マケドニアの場合、これらの請求権は最初の統治者の死によって消滅します。
第四次ディアドコイ戦争
ゲーム開始後まもなく、マケドニアはアンティゴノスから、ギリシャ南部のコリントスを明け渡さなければ戦争再開に直面するという最後通告を受けることになります。
要求を拒否して戦争が勃発した場合、数ヵ月後にエジプト、セレウコス、そして最終的にはトラキアが参戦し、アンティゴノスはレバントの領土(おそらく首都を含む)を譲るか、他のディアドコイ達との全面戦争に直面するかの選択を迫られるかもしれません。
これらの戦争はすべて「アレキサンダーの遺志」という戦争目標が使用され、戦争の勝敗を大きく左右することになります。
アンティゴノス朝の動揺
アンティゴノス朝の最初の統治者アンティゴノス1世が死ぬと、マケドニアからコリントスを征服できなかったり、広大なアジア領土に散らばるいくつかの重要都市の支配を維持できなかったりして、その帝国は崩壊してしまうでしょう。
他のディアドコイとの戦争は終了し、アンティゴノス朝の従属国が離反し始め、アジアから撤退して強力な艦隊で沿岸部の従属国を支配するか、西方へ野心を捨ててアジアの領土を維持するかの選択を迫られることになります。
イベントが発動すると、マケドニアはカリアとキリキアを(まだ存在していれば)掌握し、それらの領土を直接併合するか、カサンドロスの弟プレストアルコスに独立(ただし同盟国)カリア属領として付与するかの選択を迫られます。
アンティゴニスが東方に留まり、ヨーロッパを犠牲にしてアジアを維持しようとする場合、マケドニアはさらにキクラデス諸島を除くギリシャのすべてのアンティゴノス朝の領土と従属国を支配する(一般的にはネシオティック同盟を指す)ことになるでしょう。
どちらの選択をするかによって、他のディアドコイ達も同様に旧帝国の大部分を支配することになります。
アンティパトロスの危機
ゲーム開始から数年後、カッサンドロスとその嫡男フィリッポス4世が大きな病に倒れ、バシレウスと第一継承者が死亡すると、後継者の危機が訪れます。
マケドニアは、カッサンドロスの残された息子であるアンティパトロス2世とアレクサンドロス5世のどちらかに味方して内戦を起こすか、和解を試みて王国を不安定にさせるかの選択を迫られます。
内戦が勃発した場合、反乱者は他のヘレニズム諸国に援助を求めることになるが、エピルスに援助を求める場合、アンブラシアとアカルナニアを引き換えに引き渡すことになります。
彼らがギリシャに逃亡していた場合、アンティゴノス朝もまた、マケドニアの反乱の指導者から別途支援を求められ、同盟を結ぶか、あるいは反乱軍を裏切って彼の全領土を併合してマケドニアに対するアンティゴノスの野望を推進することで対応できることになります。
マケドニアの生存者は宣戦布告するかトラキアに援助を求め、トラキアはアンティゴノス朝に対抗して同盟を結ぶか、あるいは裏切られてマケドニアの残りを自分たちのものにするか、いずれかの方法で対応することができます。
決断
ヘレニズム文化圏の王国として、マケドニアはギリシャからインドまでの主要都市をすべて再征服できれば、ヘレニズム帝国を復元する決断を利用することができます。
アレクサンドロスの帝国を再興する/Reunite Alexander's Empire
長きにわたり、アレクサンドロスが生涯をかけて作り上げた偉大な帝国は寄生者やごみ漁りどもの餌食にされてきた。今こそすべての僭称者、簒奪者、そして夢見がちな地方豪族を追いやる時だ。アレクサンドロス大王の帝国はただ一人の権力者によって統治されるべきであり、この偉大なる人物が作り上げた偉大なるギリシャの遺産もまた、ただ一人によって受け継がれるべきである。
この一人の権力者は我々以外のいかなる血統にも継承されるべきではない。アルゲアスの伝統を尊重するただ一つの家系のみがその遺産の正統なる継承者たりうるのである。
前提:
- 以前にヘレニズム帝国を形成していない
- 1つ以上の区域を支配している
- ギリシア文化グループに属する国である
- 君主制国家である
- ヘレニズム帝国ではない
- AI管理ではない、または40以上の区域を支配している
条件:
- ヘレニズム帝国が存在しない
- 君主制国家である
- 戦争中、まはた内乱中ではない
- 以下の区域を支配している
- Pella (379)
- Korinthos (418)
- Athenai (416)
- Lysimacheia (350)
- Sardeis (292)
- Alexandreia (516)
- Memphis (500)
- Gaza (659)
- Tyros (743)
- Antigoneia (790)
- Ammoneion (5537)
- Babylon (918)
- Seleukeia Megale (911)
- Persepolis (4799)
- Ekbatana (1595)
- Taxila (7314)
- Alexandrou Limen (6821)
効果:
- 部族国家である場合、10年間補正効果「文明化された部族/Civilizing Tribe」を取得し、次の効果を得ます。
- 月ごとの文明度の変化: +0.10%
- POPの昇格速度: +2
- 被統合文化の幸福度: +10%
- 政府形態が帝国または皇帝崇拝でない場合、政府形態が帝国に変更されます。
- 共和制国家である場合
- 法律「供給法/Provisioning Act」または法律「ポエニの改革/Punic Reforms」を制定していた場合、法律「近衛兵/Royal Guard」を制定します。
- それ以外の場合、法律「軍の近代化/Military Modernization」または法律「マリウスの軍制改革/Marian Reform」を制定していた場合、法律「王立陸軍/Royal Army」を制定します。
- ゲーム終了まで補正効果「アルゲアスの統一/Argead Unification」を取得し、次の効果を得ます。
- 未統合異文化グループの幸福度: +6%
- 陸軍士気: +5%
- 外交評判: +2
- 国内の自由民の幸福度: +8%
- 5つの無償の州投資を取得します
- ヘレニズム帝国を形成します
- 現在の統治者が「アルゲアスの血筋」の特性を持っている場合、国名が「アルゲアス帝国」に変更されます。
- 次の地方にある、すべての未支配の領土に対する請求権を取得します。
- Parthia
- Syria
- Ariana
- Bactriana
- Media
- Persis
- Gedrosia
- Mesopotamia
- Assyria
- Bithynia et Paphlagonia
- Cappadocia Taurica
- Phrygia
- Cilicia
- Asia
- Greece
- Palestine
- Gandhara
- Lower Egypt
- Upper Egypt
- Macedonia
- Thrace
- アンティゴノス朝、マケドニア、セレウコス朝、エジプト、トラキアのうち、AIに支配されていない国には、実績「No More Worlds Left to Conquer」が付与されます。
形成
注意:マケドニアを形成しても、マケドニア固有のミッションは利用できません(アンティゴノス王国から形成した場合を除く)
決断
マケドニアが滅亡した場合、マケドニアの主要文化を持つ国か、エピルス(DLC「エピルス・フレーバーパック」が有効でない場合)として開始した国であれば、マケドニアを形成することが可能です。
ゲーム開始時、決断によってマケドニアを形成する条件を満たす主な候補は、アンティゴノス王国とエピルス(対応DLCなし)です(他のディアドコイ国家は同じTierと見なされるため)
ただしTier1ながらTier制限自体を持たないキプロスを先に形成し、その後、マケドニアを形成することは理論的には可能です。
また、東方にあるカッパドキア、パルティア、バクトリア、アラコシアがマケドニアの主要文化を保ちながらずっと西に戻っていけば、マケドニアを形成することができます。
なお、エピルスをエピロテ文化圏の国として形成したとしても、その国で開始した訳ではないため、この決断を利用することはできません。
マケドニアの形成/Form Macedon
古来よりマケドニアの有力者たちは、弱く無能であることを嫌い、強く有能であることを是とする。この国を破滅に導く者どもから王国を奪取し、マケドニア人が納得して仕える強力な国家を作り上げるのだ。
前提:
- 1つ以上の区域を支配している
- マケドニア文化を有する国である、またはDLC「エピルス・フレーバーパック」が有効でない場合、エピルスとして開始している
- 共和制国家ではない
- 首都がマケドニアまたはギリシャの地域にあるか、マケドニア文化を支配している
- マケドニアではない
- ティア2,またはティア3の国ではない
- AI管理ではない、または20以上の区域を支配している
- アンティゴノス王国で、イベント「アンティゴノス朝の動揺/The Antigonid Cause Wavers」でアジアが放棄された場合、ミッション「マケドニアへの野望/Macedonian Aspirations」をクリアしている
条件:
- マケドニアが存在しない
- 戦争中、まはた内乱中ではない
- 以下の区域を支配している
- Pella (379)
- Aigeai (428)
- Amphipolis (365)
- Pharsalos (394)
- Eratyra (3175)
- AI管理ではない国で、マケドニア文化を持つPOPがいる場合、マケドニア文化を主要文化または統合文化として持っている
効果:
- 政治的影響力:+150
- マケドニアを形成します
- 主要文化がマケドニアに変更され、以前の主要文化は被統合文化になります
- 首都がPella(379)に変更され、集落である場合は都市になります
- 首都に主要文化で国教を信仰する市民4、自由民4が追加されます
- 首都はゲーム終了まで補正要素「新興の首都/Emergent Capital」を取得し、次の効果を得ます
- 区域の人口増加:+0.15%
- 区域の自由民の幸福度+8%
- 区域の文明レベル+10%
- マケドニア地方の全領土の領有権を取得します
- 3つの無償の州投資を取得します
エピロスのミッション
DLC「Epirus Flavor Pack」が有効な場合、エピロスは固有ミッション「Hellenic Contender」により、マケドニアのコア地域を征服した報酬として、決断と同様の条件で形成することができます。
この方法でマケドニアを形成すると、元の国であるエピルスの旗の起源を反映し、開始国や決断による形成とは多少異なる旗が与えられます。
エピロスのミッションによるマケドニアの形成条件です。
フルカラーの区域は形成に必要となり、ハッチングされた区域は形成後に請求権を取得することになります。
