組織設定

Last-modified: 2023-12-30 (土) 22:14:56

FLORA(瓦島自治政府)

 リリィをはじめとしたRe遺伝子関係の研究を唯一認められている機関で、本部所在地は瓦島。全連から自治を認められており、FLORAは実質的に瓦島自治政府を兼ねた機関になっている。前身はノエル博士が設立した瓦島Re研究所で、藤川研究所が襲撃されたのちにメンバーが合流しFLORAと改名した。

中央管理局

執政部

 内政に関わる一切を取りしきる部門。管轄する業務の範囲は広いが、FLORA自体がリリィの運用とRe遺伝子関係の研究を主とするため発言力は弱い。

技術開発部

 Re遺伝子の研究をはじめ様々な研究事業を担当している。元々瓦島自体が研究所としての性格を色濃く反映していたためそのまま引き継ぐ形で成立した部門でもある。

リリィ製造維持課

 その名の通り、リリィを生み出し、その数と質を維持・向上させていく部門で漆原部長が課長を兼務している。

Re兵器開発課

 リリィ専用ユニットなどの開発・製造・修理を担当している。技術研究部の中でも多くの人員が所属している課である。
 課の中にいくつかの開発グループがあり、それぞれが特徴を持っている。上層部の開発要求に対してコンペ形式が取られる場合と、グループ指定で開発が下令される場合、臨時グループを組織する場合などがある。

◾︎開発グループ
・ロータス
 Re兵器開発初期から存在する最も大きな開発グループで、ベテランから若手まで多くの人材が在籍している。信頼性を第一に、操作性重視のユニットや能力の高いリリィ向けのユニットなど様々なユニットを開発している。
 主な開発ユニット:ガネーシャ系統、セクメト系統

・サクラ
 個性の強い人員で構成された開発グループ。先鋭的な機構を有するユニットの開発を担う場合が多いが、ややロマン思考の設計思想に基づいてデザインされたユニットが大部分を占める。
 主な開発ユニット:ヤシマ系統、ヤタガラス系統

・アカンサス
 既に実証済みのシステムなどを基に”使える”ユニットを開発することに特化した開発グループで、汎用性と操作性を併せ持った傑作機を多く輩出している。
 主な開発ユニット:アルテミス系統、アポロン系統

・ブルーローズ
 主に特殊兵装と呼ばれる機構を有するユニットを開発しているグループで、常設ではなく必要に応じて召集される形で設立される。
 主な開発ユニット:アトラナート系統

・AFライン
 躑躅ヶ崎博士の私的な改造チーム。

特殊利益物製造課

 Re遺伝子を応用した物品の作成・輸出を担当しており、瓦島自治政府の貴重な外貨獲得源となっている。また、煙草・茶・コーヒー・酒などの嗜好品も製造している。正式な略称は特利(トクリ)だが、酒を製造していることとかけて「とっくり」という愛称が定着している。

軍事部

 主にリリィとRe兵器を用いた軍事力を運用する部門。事実上、グラフトに対抗する手段がこの部門に集約されているため、人類にとって文字通り最後の砦である。

秀華院

 リリィシリーズが通う全寮制の学校。リリィとしての戦闘訓練や、各種教育が施される他、集団生活をおこなうことによってグラフトになりうる因子をチェックする目的も兼ね備えている。校風は個性を伸ばすことであり、これは均一化された兵士を育てるためではなくオリジナルリリィの代わりを生み出すことが、リリィシリーズの最終目標に位置付けされているためで『進化のためには不確定要素も必要』というノエル博士の意見が反映されたものである。
 入学後、適正検査としてテストがあり所属クラスが決まるが、リリィシリーズは先天的に特性を定められているため試験は出来レースである。クラスはそれぞれの製造型と枝番によって振り分けられる。(キ-1など)

リリィ部隊

 秀華院に通うリリィは、作戦行動のために各部隊に所属する。基本はキ型×2人、ソ型×1人、サ型×1人の合計4人から構成されるが、場合によってはシ型がいずれかの型の代わりに入ることもある。その場合はシ型リリィの前世代で必ずいずれかの型を経験しており、かつ適正が高いことが条件となる。

統制部隊

 絶対的な忠誠を誓っているリリィで構成された、組織の頂点に立つ部隊群。基礎能力の高さは勿論、固有の特殊能力を持っているリリィも存在する。グラフトとの直接戦闘任務よりも、より根幹をなす持続化ツールの保全を主な任務とする。
 ストレリチア隊、グラジオラス隊、アングレカム隊、ガーベラ隊の4部隊からなる。

ストレリチア隊 (輝かしい未来)

 通称”花盗人”と呼ばれる、とりわけ優秀なリリィで編成された部隊。メンバー全員が20周以上を経験している。対人型戦闘のスペシャリスト。主な任務は、反逆したリリィの粛清や反乱分子の鎮圧などで、任務内容が表に出ることはあまりない。いわば、リリィを統率する部隊である。
 一方、プロパガンダに利用されることも多く、多くのリリィにとっての憧れの存在でもある。
 メンバーそれぞれに固有のユニットが支給されている。

グラジオラス隊(記憶・忘却)

 通称”小説家”と呼ばれる、情報統制を主な任務とする部隊。情報処理能力が卓越しており、心理学にも通じているリリィが選抜される。
 リリィに関する情報の隠匿や、漏洩した場合の処理等に暗躍する。また、リリィの戦闘によって被害を受けた記憶自体を操作することでネガティブなイメージをリリィに対して抱かないように調整をしている。
 更には、リリィという存在自体に敵対する勢力の掃討任務なども担っているため、部隊の中では最も人間との交戦が多い。
 グラジオラス隊専用ユニット「カノン」が支給されている。

アングレカム隊(祈り)

 通称”巫”と呼ばれる、オリジナルリリィの持つリリィ同士の感応力を行使できる部隊。リリィ全体に精神的な暗示をかけ、戦闘や死に対する忌避反応を和らげることで、間接的な戦闘補助を担う。リリィの中で唯一、持続化ツール”安らぎの揺籃”の全容を把握している。
 突然変異により感応力を得た者で選抜される。現在は感応力を持つ双子(〇七三号、〇七四号)とその世話係の3名が所属している。
 双子はアングレカム隊専用ユニット「オルター」に12時間交代で接続されている。

 □キーパー
 〇九〇号を班長とする、〇七三号と〇七四号のお世話係。

ローウェン隊(私はあなたを見守る)

 通称”盾”主に本部や重要拠点の防衛任務を担当する。複数部隊を同時にオペレートする能力に長けており、全員がクラスB部隊の隊長を務められるほどの指揮能力を持っている。そのため、ひとつの部隊として活動するよりも各メンバーがそれぞれ別の部隊の総指揮官として出撃することが多い。
 本部防衛にあたっては、要塞と連結することで基地全体の火器管制を行うことができ、これはRe遺伝子を応用した艦船等にも有効である。故に、各隊員が要塞並みの戦力を保持していると形容されることもしばしばである。一方、他の隊に比べ運用できる作戦の幅が狭いことなどから、クラスA以下のリリィ達にはあまり人気がない。
 兵器と接続されての活動が主であり肉弾戦を想定していないため、メンバーにキ型が存在しない。また、身体の一部を機械化しているメンバーがほとんどである。

 

クラスA

 リリィの中でもとりわけ優秀な者で構成された部隊群。実働部隊としては切り札的な位置づけであり、高難度の任務が振り分けられる。そのため、絶対数が少ないことも相まって損耗率はやや高め。全部で6部隊が登録されており、総称として”六花”と呼ばれることもある。
 主に20周以降のリリィが配属されているが、例外も存在する。
 固有のユニットを使用している者や、量産ユニットをパーソナルカスタムしている者がいる。

ミルフォイル隊(戦い・勇敢)

 クラスAの中では最も有名な部隊で、ストレリチア隊の次に人気な部隊として認識されている。リリィ部隊の中でもエース格としての扱いを受けている。
 戦闘に際しても臆さず、勇敢に立ち向かっていくことが是とされており、その華々しい戦果は表立って実績を公開できないストレリチア隊を凌ぐ。一方、殉死者が多いのも特徴であり、メンバーの入れ替えが多い。そのため、下級クラスのリリィ達にとってはクラスAの中で最も名誉かつ「狙い目」の部隊でもある。

シャロン隊(信念)

 特に高難度とされる任務が振り分けられることが多く信頼も厚いが、定期検診での忠誠値はクラスAの中で最低スコアであり、メンバー全員が10周以下であるため、位置付けとしてはクラスAの末席に置かれている。
 殉死者が異常に少なく、表向きの理由は「臆病なメンバーが多いから」とされているが、実際はリリィの真実を知った担当官とメンバーにより、死なないことに重きを置いた戦術をとっているためである。
 隊長の感応力とメンバーの努力、担当官の幾重にも張り巡らされた戦術によって、高い任務遂行率を達成している。”カルゴンの悲劇”の際に、一部隊のみで自己修復能力持ちのグラフト(戦闘忌避個体No.5)を撃破し、なおかつ死傷者0名という成果を上げたことから、メンバー全員+担当官が揃ってクラスAに格上げされた過去がある。

ヘレニウム隊(涙)

 クラスAのNo.2として位置付けされている部隊だが、ミルフォイル隊の陰になっていることや、メンバーの性格などから実力を軽視されがちな部隊である。ややダウナーな隊員が多く在籍しているが、一方で「死にたくない」「苦しみたくない」「認められたい」というややネガティブな感情が上手く戦闘に向くようにコントロールをしている。戦闘能力は折り紙付きで、クラスBのハイドレンジア隊にシミュレータを用いた擬似戦闘を申し込まれた際のキルレシオは27:2と、クラスの違いを見せつけた。

ユッカ隊(勇壮)

 リリィは勇敢であるべきだ、という意識をミルフォイル隊と共有しており、彼らに匹敵する戦果を上げている部隊。隊是は即断即決であり、何よりも迅速に物事に対処することを重要視している。気さくな隊員が多く、クラスBとの共同演習は常に予約で埋まっていることが多い。

ルドベキア隊(正義)

 クラスAの中でも、最も厳格で統制のとれた部隊。統制部隊を尊敬しており、規律を乱すものは許さないという意識が隊員にも根付いている。定期健診での忠誠値はクラスAトップ。ミルフォイル隊やユッカ隊の抑えとしても機能しており、与えられた任務を着実にこなす安定感の高い部隊である。

 

クラスB

 実働部隊としての中核を担う部隊群。主に6周目以降のリリィが配属される。質・量ともに十分なレベルを満たしており、殆どの任務に用いられる。
 各型ごとの量産ユニットが支給されている。

アイリス隊(希望)

 主人公の〇二六号(ひかり)と一〇九号(春)が所属する隊。カルゴンの悲劇まではクラスAの部隊として実働部隊を引っ張る立場にあったが、〇一五号と一〇七号の優秀な2名を喪失してしまったことによって、立場は大きく落ち込み、クラスBへの降格を味わった。
 〇二六号と一〇九号は喪失した2名に代わる人員として補填されたものである。

ハイドレンジア隊(高慢)

 クラスB筆頭と言われる部隊。メンバー全員がクラスAへの昇格を強く望んでおり、特にシャロン隊もしくはヘレニウム隊との入れ替わりを目論んでいる。
 実力は高いがそれゆえに自信過剰な部分があり、ヘレニウム隊との合同演習では一一三号に被弾の多さを指摘された。それを理由に模擬戦闘を半ば強引に実施し、ヘレニウム隊を倒すことでクラスA昇格を狙うが、圧倒的な実力差とヘレニウム隊の戦術にほぼ封殺される形で敗北する。
 上昇志向が強いため、敗戦を糧にして更に上を目指せることがこの隊の最大の強みであり、ヘレニウム隊との絶対的な差を感じて尚、クラスA昇格を諦める気は無いようである。

リコリス隊

アドニス隊

プリムラ隊

 クラスB上位の部隊。再編成直後のアイリス隊と模擬戦闘演習をおこなう。

 

クラスC

 5周目以下の比較的経験値が少ないリリィが配属されるが、近年はリリィの充足率に伴いクラスBのボリュームが増えたため、6周以上10周以下をクラスC、5周以下をクラスDとすることが検討されている。
 戦闘を伴う任務に用いられることは少なく、主に被害地域への救助活動、他部隊の支援活動や残党処理を担う。 

ヘリオトロープ隊(熱望)

回収・医療班

 カ型のリリィで構成された班。主に負傷したリリィの治療や医療施設まで後送することにあり、それに付随してリリィの健康管理や衛生物品の補給も担当する。通常は回収・医療班のみで連隊を組織して実戦に赴くが、小規模作戦にあたっては単体の部隊のみで参加することもある。
 カ型専用ユニット「ヒュギエイア」を支給されている。

ガーベラ隊(希望)

 通称”方舟”と呼ばれる、死亡したリリィを回収する特カ型で構成された部隊。カ型の中でも、とりわけ精神力と忠誠心の高いリリィが配属される。
 貴重なリリィの体細胞(主に脳)を持ち帰ることで、それを基に次世代のリリィを培養することができる。この一連の任務は、持続化ツール”安らぎの揺籃”の重要なピースを担っており、ガーベラ隊の殉死者回収率がそのままリリィ部隊の戦力充足率に直結すると言っても過言ではない。そのため、統制部隊の中では最も人員が多い。
 ガーベラ隊専用ユニット「イシュタム」が支給されている。

ヘリクリサム隊

ペニチュア隊

通信班

 ツ型のリリィで構成された班。作戦時のオペレーターを担当する。

クラスO

 通常の部隊編成に分類されない部隊が振り分けられるクラス。負傷による長期の戦線離脱、著しい成績不振や軍規違反を犯した者が振り分けられることから、クラス「O」とかけて"落ちこぼれた花"つまり「落花組」という蔑称で呼ばれている。
 一方で、技術研究部直属の実証部隊や、統制部隊候補生の試験用部隊、特異性から一般リリィから隔離されている者たちを集めた部隊など、それぞれの部隊の実情は様々である。

カメリア隊(誇り)

 統制部隊候補生の試験用に設立された部隊、周回を重ねたリリィがただちに配属されることが多く、周囲には新入生の寄せ集め部隊と認識されている。通常よりも難易度が高い任務を担当することが多く、そこで優秀な戦績を上げた者は統制部隊に配属されることがほぼ確定的となる。
 作中では、カルゴン油田地帯にて戦闘忌避個体No.5との戦闘に投入された。瞬間再生能力をもつNo.5相手に長時間粘るものの、最終的には部隊全員が戦闘不能となった。

世界平和連盟

 十二ヵ国戦争終結後に、戦勝国が中心となり結成された国際機関。戦争の原因とされた領土問題を解決し、各国の軍縮を推し進めた。しかし、領土問題は戦勝国であっても優遇されず、代わりに多額の賠償金で補填する方針であったため、戦勝国・敗戦国に関わらず一部の国からは悪感情を持たれることになってしまった。
 

全世界連合

 オペレーション・リライト開始と共に設立された、新しい国際秩序を守るための組織であり、対グラフト作戦を立案・遂行する組織でもある。

瓦島支部

人類解放戦線

 リリィシリーズと、その一連の研究によるオリジナルリリィの再誕によって世界が滅びると考えている、FLORAに対して敵対的な組織。
 遺伝子改良の結果であるリリィシリーズを否定し、純粋な人類のみで再度世界を復興させていこうという主張を展開している。一方で、先天的な遺伝子改良ではないグラフト技術自体は容認する姿勢を示しており、これはグラフトマンの勢力を取り込み戦力拡充を図る目的があるためとみられている。
 主な構成員は、元軍人やRe遺伝子研究者、グラフトマンなどである。FLORAに敵対する組織としては最大規模で、軍事力・経済力なども一国を優に超えるレベルで保持している。むしろ、グラフトマンを動員できる点においては、他国よりかなり優位に立っている。
 しかしながら、あくまで攻撃対象はFLORAとリリィシリーズであり、通常の人間には危害を加えないことでヘイトを抑え、勢力拡大を狙っている。
シムルル攻囲戦によって、最大の軍事拠点シムルルが陥落。戦力的にも大きく削られることになり、以後はその他の反抗勢力との連携強化へ動いている。