Love Has Won

Last-modified: 2022-05-21 (土) 00:49:29
Love Has Won
Love Has Wonのロゴ

Love Has Won(以降、LHWと呼称)はエイミー・カールソン(1975~2021)が2006年に開宗したアメリカの新宗教の一種である。
後述する様々な問題行動で元メンバーやメディアから「カルト」と評されており、また教義の一部にQアノンの陰謀論を取り入れている。
ニューエイジ(新時代)系統の教義を持っており、教祖であるカールソンを信仰対象としている。
2014年から英語圏のインターネット上でこの宗教の信仰が拡大し、その後の多数の異常行動も相まってアメリカ国内で注目されることとなった。

信仰と教義

LHWはカールソンを「母なる神」と定義し信仰している。
よれば、カールソンは190億年前の神であり、すべての創造物を生み出したとされる。
カールソンは現在までに534回転生しており、イエス、ジョーン・オブ・アーク、クレオパトラ、マリリン・モンロー等の著名人、歴史上の人物はカールソンの転生した姿なのだという。
またカールソンは上記の他、現代から14万4千人の人々を「五次元」に導くと主張している。
一方、カールソンが「Galactic Federation of Light (光の銀河連邦)」というグループを結成していた時代に彼女と組んでいたAmerith WhiteEagleという人物は、「父なる神」と呼ばれ、LHWの教義においてはカールソンの対を為す役割を持っていた。
また、カールソンはかつてのレムリア大陸の女王である、カリフォルニア州のシャスタ山にレムリア人が住んでいると主張していた。

Qアノン系の教義

現信者の多くは地球はレプティリアンによる「カバール」によって「低波動状態」に保たれていると考えている。
また信者は2020年から「カールソンは前世はドナルド・トランプの娘だったと主張しており、現在故人の俳優のロビン・ウィリアムズの霊と会話を介したことがある」という説を信じるようになった。

ハワイでの問題発言

2020年8月、LHWの本部がハワイのカウアイ島に一時的に引っ越した際、自身を「ハワイの神ペレ」と公言したことで地元住民から嫌悪され、過激な抗議者によって本部や付近に停車していた車が徹底的に破壊されるという暴動に発展した。
その後、カウアイ島の市長が介入し、抗議活動の停止と共にLHWの退去を命じた。
退去の後、LHWはマウイ島への転居を予定したが、最終的にコロラドでの活動に留める事となった。

コロイダルシルバー

LHWは2021年4月から、コロイダルシルバーを長期間使用することで新型コロナウイルスを治すことが出来るという情報を断定した形で主張していた。
コロイダルシルバー、別名コロイド銀は菌類が原因で発生する症状を抑え、炎症反応などを抑制し予防する効果があるというものであり、主にニキビ、水虫、イボなどに効く医薬品である。
しかし容量を守らずに使用し続けた場合、皮膚が青灰色に変色する他、発作や臓器不全を引き起こす可能性があるという危険な副作用が発生する。
またこれを信じた結果、後々自らの首を締めあげることとなってしまう。

「神社」

2020年9月、カールソンは下半身が麻痺するなどの身体的異常が見られるようになり、本人も自身が癌であると明言。
2021年4月上旬にLHWはカリフォルニア州北部の車十泊場を一時的な拠点としていたが、過密状態であるとして退去を命じられ、各地を転々とする形となっていった。
2021年4月28日、クレストン近郊にあるミッションハウスにてカールソンの遺体が発見された。
遺体はクリスマス装飾のライトで包まれた寝袋の中で発見され、遺体は既にミイラ化していて、両目は取り除かれていた。
警察はこれについて逮捕した7人に当事者のLHWへ取り調べで、そのミッションハウスは「一時的な神社だった」という。
メンバー7人は逮捕され、死体損壊と当時家内に子供が二人いたことから児童虐待で起訴されることとなった。

カールソンの死因

メンバーらが持っていた写真では、皮膚が紫色に変色したカールソンが写っており、検死から、皮膚の変色はLHWが新型コロナウイルスの治療薬として宣伝していたコロイダルシルバーを大量に摂取したことによるものだと判明した。
最終的に2021年12月に公開された検死報告書時点で、カールソンの死因は「アルコール乱用、食欲不振、慢性的なコロイダルシルバーの摂取による衰弱死」と断定された。
逮捕された7人は告訴された罪の混在が原因で、その後告訴を取り下げられている。
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