メジャーな疑似科学

Last-modified: 2022-10-05 (水) 16:48:30

始めに

このページでは、90年代から2000年代の現代で発生した有名な疑似科学について列挙し、紹介していく。
「反コロナウイルス」「反ワクチン」の主張についても解説する。
列挙する疑似科学は注意喚起のためにも、美容や医療、生活におけるものとする。

疑似科学

  • 水素水
    2008年から2016年辺りまで広く信じられた疑似科学。
    水素分子のガスを溶解させた水であり、水素水を飲むことで美容効果が期待されるとされた。
    この水素水は女性を中心に生成器や飲料水が発売されるほどのブームとなり、複数の大手企業が水素水関連の商品を発売したこともあった。
    しかし、2016年5月から数々の研究所及び大学教授から「確証がない」「信頼できる臨床データが見当たらない」と否定され、2016年12月15日からは国民生活センターよ医薬品医療機器等法や健康増進法、景品表示法等に抵触する可能性が高いとし、これによって数々の企業が水素水に関連した医療・美容商品の販売を停止した。
    水素水は特別人間に有毒かと言われるとそういう訳ではないとされるが、ヒトに対する安全性が保障されていないため、安易に水素水を飲むのは止した方が良い。
    ちなみに2016年3月に「病気が治る」等の虚偽の効能説明を行い、消費庁から特定商品取引法違反として業務停止命令を出されたメーカーが存在しており、また2017年3月には同メーカーが販売していた商品について効果を裏付ける明確な根拠がないとして、景品表示法違反により再発防止を下した。
    また同年6月27日には、警視庁生活環境課が食品スーパーの男性社員3人と法人を医薬品医療機器法違反の疑いで書類送検している。
  • ゲーム脳
    脳科学者である森昭雄氏が、2002年7月に出版した著書「ゲーム脳の恐怖」にて発表された疑似科学。
    コンピューターゲームを含む電子機器操作をし続けることで前頭前野のβ波が低下すると主張し、これは多くのマスメディアや教育者から支持された。
    一方で、これは同じ脳科学者らから批判され、さらに「電子機器の操作で起こる病気」に「ゲーム」と名付けたことについても著者本人の思想が反映されているとして大きな話題となった。
    因みに「ゲーム依存症」というの心因性の依存症として存在を定義されているが、一方で世間からの評価においては、複数のメディアから「ゲームが悪だ」という思想の拡散のための安い言葉道具として扱われているきらいがあると考えられている。
    ゲームによって知力の低下するというのは個人の裁量であり、そこに化学的なものはなく、あるのは考え方の問題のみである。
  • 血液クレンジング
    別名「オゾン療法」。2019年頃から有名になった疑似科学。
    内容としては、患者から血液を200mlほど取り出し、20倍の酸素で薄めたオゾンを注入した後、同じ血液を注射や点滴等で戻すというものである。
    この血液クレンジングはブロガー、作家である伊藤春香(通称「はあちゅう」)がTwitter上で免疫力や抗酸化力を高める健康法として紹介したことをきっかけとなり、流行に火が付いた。
    表メディアに取り上げられたこともあり、複数の診療所がこれを実施したが、
    • オゾンが人体にとって猛毒であること
    • 血色の鮮明化は酸素によるものなこと
    • 再び人に戻す行為は適切なやり方でない限り様々な病気(肺塞栓症、敗血症、心臓疾患等)を引き起こす恐れがあること
      • さらに一部の診療所では血液を固まらせないために抗凝固剤を入れたり、血管拡張のためにマグネシウムを入れたりしており、これらによってアレルギー反応が起こる可能性もあること

などが反論となり、これを広めたはあちゅう本人含め大炎上することとなった。

反コロナウイルス/反ワクチン/ノーマスク

2020年現在まで、反コロナウイルス及び反ワクチンという陰謀論の括りが表沙汰に取り上げられる機会が多くなっている。
世界で最初にコロナウイルスについて陰謀論を世界的に提唱し始めたのはQアノンであり、日本での反ワクチン・反コロナ・ノーマスクの公の到来は国民主権党がSNS上で話題になったことから始まる。
そのご神真都Q等の日本におけるQアノン団体が設立されることとなったが、スピリテュアル系インフルエンサーであるジョウスターからの陰謀論を断片的に信じているため、「ディープステート」の概念や唱えるべき陰謀論の設定の杜撰さなどが活動の障壁となってしまっている。

主張

以下の主張は全て事実無根であるため、信用しないこと。

反コロナウイルス

  • コロナウイルスは存在しない
  • コロナウイルスは人口削減のために政府が散布した生物兵器である
    • コロナウイルスは人口削減のためにディープステートが散布した生物兵器である
  • コロナウイルスはただの風邪

反ワクチン

  • イベルメクチンはコロナウイルスにとって一番の有効打である。
  • ワクチンにはマイクロチップが入っている
    • マイクロチップによって思考盗聴されてしまう
    • マイクロチップによって5Gに接続されてしまい、人間兵器にされてしまう
  • 接種すると孫の代まで子供ができなくなる
  • 接種すると体が磁石になってしまう
  • mRNAワクチンは最新の治験を無視した危険なワクチンである
    • mRNAワクチンを接種するDNAが変化する

ノーマスク

  • マスクは酸素吸入が困難になり有毒性がある
  • 風邪をひいてマスクを着けていても意味が無い