スパマー・パッシブの対処方法

Last-modified: 2022-09-23 (金) 23:22:56

海外プロHardyMJによる解説

パッシブはもちろん、スパマーに対する対処方法や、
ニュートラルの立ち回りについて解説しています。

誘い込み (Baiting) を覚える

「移動・回避・攻撃」をうまく使ってプレッシャーをかけ、
攻撃されないように相手に攻撃を振らせる。
相手が技を空振ったのを見たら、すかさず攻撃する。
この戦い方は最初に攻撃してこない敵に対して有効。

技を振ってくる相手には技を振らせる

もし相手が技をガンガン振ってくるなら、
誘い込みを使ってわざわざプレッシャーをかける必要はない。
攻撃を振ってくる相手に対しては、
ダッシュなどで後ろに下がって相手の空振りに対して攻撃しよう。


これは本当に重要なことで、
ダイヤモンドプレイヤーでもうまくできていない人が多い。
バックダッシュするだけの十分なスペースがあるなら、
敵の攻撃をいなして咎めればいいだけだ。*1
そして、お互いが攻撃をしなくなったタイミングで、
さっき言ったように誘い込みをするんだ。

反撃する技は最適なものを選ぶ

自分が剣を使っていて、相手が目の前で攻撃を空振ったとする。
何も考えずにslightで反撃するより、dlight > sair など、
よりダメージの高い技を入れられるならそちらを優先する。

プレッシャーをかけて相手が何をするか観察する

相手が崖際でガン待ちしてて、
こっちがダッシュでプレッシャーをかけたとする。
もしそれに対して相手がジャンプするようなら、
こちらも jump > sair のような攻撃を当てるようにする。

これがまず覚えるべきことだね。
相手が適当に技を振ってるならそれをいなして反撃する。
相手がビビって崖際でガン待ちするようになったら、
プレッシャーをかけて最適な攻撃を当てる。

より多くの行動を狩れる反撃を知る

例えば剣のリカバリーは、崖際でガン待ちしているプレイヤーに対して、
地上とジャンプの両方に対応できる技だ。

斧みたいな当たり判定が大きな武器も向いている。
slightは、地上にいる相手にもジャンプしようとした相手にも当たる。

回避する相手にはワンテンポ置く

こちらがダッシュでプレッシャーをかけたとき、
回避してくる相手もいるだろう。
そういう場合は単純にダッシュしたあとに少し待って、
そのあとにでかいコンボを叩き込めばいい。

相手の癖を読み取る

相手にどんな癖があるのかを常に意識するようにする。
例えばプレッシャーをかけたとき、
相手が毎回ジャンプすると気づいたとしたら、あとはそれを咎めるだけだ。

相手は、攻撃をしたあとに更に攻撃を振ったりしてないか?
攻撃を空振ったあとにすぐ別の攻撃をする癖も、低ランク帯でよくあることだ。
もし相手が剣のslightを空振って、
こっちの攻撃がそれに間に合わなかったとしても、
相手が更にnlightを空振るタイミングまで待てばいい。

相手の癖を読み取ることはすごく重要で、それだけで勝てたりする。
特に低ランク帯では試合中に相手の動きに適応できないから、
同じ癖を何回も繰り返してしまうんだ。
どのランク帯でも必ず意識しておくべきことだ。

2連続で空振る相手ならそれを咎めて、
空振ったあとにジャンプする相手ならそれに対応した技で咎める。
もし逃げるのが好きな相手なら、ステージ有利がタダで手に入るから、
そこからプレッシャーをかけていけばいい。
崖際まで逃げるって分かってるなら、相手に当たるように限界まで詰めればいい。
もちろんこれには少しリスクが伴うけどね。

着地狩りをする

ジャンプを繰り返して空中で戦うプレイヤーは多い。
でもやっぱりプレイヤーによって癖が存在している。

  1. ジャンプを全て使って攻撃しながら着地
  2. ジャンプと回避を全て使って攻撃しながら着地
  3. ランダムに攻撃しながら着地

最初の2つは比較的対処が簡単で、
空中に直接攻撃しにいくか、着地するのを待って攻撃すればいい。
剣を使ってるとすれば、
真上でフワフワしてる敵にはリカバリーすればいいし、
崖際に逃げながらジャンプしてる敵には着地を待って dlight > sair を当てればいい。
崖外に押し出された敵はジャンプが1つしかないから更にこっちが有利だ。


一番厄介なのは、いろんなパターンを混ぜて、
適当なタイミングで攻撃しながら着地するプレイヤーだ。
それでもやっぱりプレイヤーによって癖はあるから、
そこをしっかり観察するようにする。
回避を使って着地するプレイヤーの場合、
相手は回避がないわけだから大ダメージのチャンスだ。

攻撃を繋げすぎないようにする

相手へのダメージがある程度溜まってきたら、
無謀に攻撃から攻撃に繋げようとしないこと。
例えば剣のnlightを当てたあとに適当にslightをしても、
敵の目の前で技を空振って反撃を食らうだけだ。
代わりに、nlightをしたらダッシュして間合いを詰めて様子を見る。
相手の蓄積ダメージが高くなったのに攻撃を繋げすぎると、
相手が十分に落ち着いていた場合に反撃を食らう可能性があるんだ。


剣なら dlight > dair > nair なんかは繋げちゃってもいいと思うけど、
nlightみたいな技のあとは注意が必要だね。

実は相手の蓄積ダメージが低くても同じことが言えて、
nlightを食らったあとに暴れ*2をしてくるプレイヤーは多い (高レート帯でも)。
重要なのは2つの択を使い分けることだ。
時には読みで攻撃を繋げていってもいいし、時には攻撃のあとに様子を見てもいい。

※読みで攻撃を繋げることを「入れ込み」、様子を見ることを「画面を見る」とも言う。

こっちが攻撃を繋げようとして相手に暴れられると反撃を食らっちゃうけど、
状況によっては暴れを潰せたりする。でも、大体の場合はリスクがあるね。
暴れに対しては様子を見るのが安全で強いんだ。
低ランク帯では攻撃を食らったあとに回避したり暴れたりする人が多いんだけど、
様子見はその両方に刺さる行動だ。相手の行動を見てから次の攻撃に移るんだ。

適当に崖外に行かない

崖外に敵を追っかけに行くプレイヤーがいるけどやめたほうがいい。
特にこっちが勝ってる状況でリスクを負う意味がないんだ。
崖外に行くタイミングは、蓄積ダメージが高い相手を吹っ飛ばして、
相手がジャンプとか復帰技を使っているときだけ。

それ以外で崖外に行って、ダメージをそんなに食らっていないのに相手にハメられて、
撃墜されるのは本当にもったいないからおすすめしない。

注釈

あくまで個人の意見です。
トッププロ同士でも意見が違うことは普通です。
参考までにお願いします。


*1 咎める
相手の行動にきちんと反撃・対処をするというようなニュアンス
例:
・露骨なぶっ放しを咎める→露骨なぶっ放しに最大反撃を入れる
・相手の行動を咎められていない→相手の行動を抑制できていない

*2 暴れ
相手の攻撃の隙間に発生の早い技や無敵のある技を出して迎撃すること