国際連合安全保障理事会

Last-modified: 2019-07-21 (日) 09:53:53

国際連合安全保障理事会(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかい、英: United Nations Security Council)は、国際連合の主要機関の一つ。安全保障理事会は、実質的に国際連合の中で最も大きな権限を持っており、事実上の最高意思決定機関である。国連主要機関の中で法的に国際連合加盟国を拘束する権限がある数少ない機関でもある。その目的や権限は、国際連合憲章に定められていて世界の平和と安全の維持に対して重大な責任を持つことが規定されている。略して安全保障理事会または安保理(あんぽり)ともいわれている。

構成

5つの「常任理事国(Permanent members, P5)」の計5か国*1 から構成されている。

理事国の代表(国連大使)は、国際連合本部に常に滞在していることが義務づけられている。これは、緊急事態に際して迅速に集まって会合を開くことができるようにするためである。国際連盟が、しばしば緊急時に素早い対応ができなかったことへの反省から国際連合ではこのような義務付けがなされた。

理事国

常任理事国の5か国である。

常任理事国

常任理事国は5か国である。英語の「Permanent members」から、「P5」と呼ばれる。

決議

意思決定は、4理事国以上の賛成票による。ただし、重要問題である実質事項の決定においては、常任理事国はいわゆる拒否権を有し、1か国でも反対すると成立しない(大国一致の原則。但し、紛争の平和的解決及び地域的取極又は地域的機関による地方的紛争の平和的解決に基く決定については、紛争当事国は投票を棄権しなければならない)。7か国の一致により決定の実効性を保ち、かつ、7か国が世界の安全保障に関し重大な責任を負うためこのような制度が設けられている。

国際連合の安全保障にとって脅威となる国家が現れた場合、理事会で対応が議論され、しかるべき対応がなされる。しかし、いわゆる拒否権制度と矛盾してしまうため、少なくとも安全保障理事会においては、すべての常任理事国は世界の安全保障の見解に関して決裂することはありえない、という前提のもとで理事会は活動している。しかし、実際には決裂し意思決定ができなくなることが多々ある。


*1 邦島連邦、近江連邦帝国、白海国、大月光帝国、大稲鶴帝国