本編/☆の記憶

Last-modified: 2021-07-30 (金) 20:37:17
動画情報
☆の記憶
難易度★★★☆☆
不快度★★☆☆☆
好感度★★☆☆☆
しゅわスパ-E.C.O.E.S-☆の記憶

概説

SOUND HOLIC?が制作した東方アニメ。
ルナ・マリウスキナコ?などのオリキャラが登場する。
東方のアニメとしては最も早く作られた部類であるが、東方ファンからは大変不評であり、SOUND HOLIC自身も黒歴史としているとの話もある。
CTVでは☆の記憶本編は大変な苦行として一時期やたらと人気があったが、人気過ぎて距離をとられているところもある。
EDテーマ『月天子』は人気が高い。ちなみに、『月天子』という言葉は仏教用語である。帝釈天や毘沙門天などと並ぶ十二天の1人であり、月の神のことであり、読み方は「がってんし」と読む。つきてんしやつきてんこではない。

前提

『星の記憶』が発表されたのは2007年の冬コミであり、同年の夏に儚月抄という公式での月を題材にしたコミックが始まっていたが、既に制作は佳境であったであろうことが推測され、その後の東方のあらゆる設定と異なる設定が登場する。

東方原作においては、永琳ら「月の民」はもともと地上に住んでいたが、穢れを嫌って月に移り住んだことになっている。『星の記憶』においてはルナマリウスを司令官とする宇宙からの使者が、月の「マナエネルギー」を目的に移り住んだことになっており、輝夜や永琳もその仲間とされている。ただし、月の兎が先住民であることは両者同様である。『星の記憶』では、月面侵略戦争というものがおこり、ルナマリウスらによってキナコの家族ら多くの兎が殺されたことになっている。

理解しづらい原因の一つとして、幻想郷外の地球人の文明レベルが今の東方公式と全く違う水準に設定されていることがある。公式の方の東方では、幻想郷の外の地球(「外の世界」)はほぼ現代の普通の世界として設定されているが、『星の記憶』では地上人たちは月と宇宙で戦争を繰り広げて月の軍勢を劣勢にまで追い込んでおり、SF的な世界観になっている。2007年当時には、東方公式には外の世界について触れられることがほぼなく、おそらく秘封倶楽部などの未来世界の世界観をもとに、そのまま幻想郷の同時代の出来事として作られている可能性がある。

また、今の東方では永琳は日本神話のオモイカネ本人と認知されることが多いが、『星の記憶』では永琳はオモイカネの娘という設定になっている。

綿月姉妹や、(名前としての)嫦娥は『儚月抄』で既に登場していたが、当然『星の記憶』には一切登場しない。エリュシオンで死亡したかは不明。

主な登場人物

あらすじ

月は人間の軍隊から攻撃を受け続け、結界を破られる寸前にあった。司令官ルナマリウスはコードE3を発令し、幻想郷に部隊を送り込む。永遠亭の一行と、救援にきた霊夢たちはこれら月の使者らを迎撃したが、突然現れた咲夜の攻撃によって輝夜が包囲される。

鈴仙は、キナコと名乗る月の兎から交信を受ける。人間との戦争によって、月のエネルギー「マナ」が弱くなっており、月が死にかけているのだという。これを救うため、蓬萊の薬を使えば月そのものを不死に出来るのではと、ルナマリウスが計画したことが明かされる。永琳、輝夜、鈴仙は咲夜の案内で月に向かった。

輝夜はルナマリウスと面会し、月を救うため薬を作ることには同意する。しかし月の王位を継ぐつもりはなく、今後は干渉するなと伝え、ルナマリウスもこれに同意する。

永琳らは研究室らしき部屋に入ると、蓬萊の薬が既にほとんど完成していることに驚く。これを作ったのはキナコと名乗る月の兎だった。彼女は永琳の母であるヤゴコロ・オモイカネに会い、蓬萊の薬の調査を続けていたのだという。蓬萊の薬を完成させるための最後の行程として、輝夜は蓬萊の花を咲かせる。しかし突如キナコは「マナストーン」というクリスタルに、輝夜たちを閉じ込めてしまう。

ルナマリウスは彼女達に、コードE3作戦後に解放すると伝える。咲夜によると、コードE3は地球をリセットする作戦であるという。そもそも人間という存在自体が月の民をモデルにして作られた存在であり、これが月の脅威になったことから、エリュシオンという兵器で地球上の生命を消し去るつもりだったのだ。死にかけている月に蓬萊の薬を与えることで、マナエネルギーを復活させてエリュシオンのエネルギーにするという。これを聞いて焦る一行の前に、密かについてきていた妹紅が姿を現し、クリスタルを破壊し輝夜たちを解放する。

ルナマリウスは人間の軍隊に勝利宣言を伝える。直後、輝夜たちはマリウスのもとに現れ攻撃を加えるも、全く効いた様子がない。彼が蓬萊の薬を服用したことによって不死の力を得たことを知り、輝夜は激怒する。マリウスは勝利を確信し蓬萊の花の実をさらにもう一つ摂取し、これにより神をも超える力を手に入れると笑う。しかしこれはキナコによって吹き込まれたウソであった。蓬萊の薬を二つ飲んだものはオーバードーズで死んでしまう。

キナコがこのようなことを企てたのは、彼女がマリウスの月面侵略によって家族や仲間を全て失い、またそんな彼女を助けてくれたオモイカネすらも手をかけたことへの復讐であった。キナコの本当の名はサクラであり、彼女自身もまた、マリウスの工作で事故死という形で死んだものと思われていた。しかしサクラはすでに蓬萊の薬を飲んでいたのだ。ルナマリウスはことの真相を知ったのち、息絶える。

これで終わりかに思われたが、キナコはエリュシオンを起動し、地球への攻撃を開始する。永琳は、蓬萊の薬で月のマナが蘇るわけがないと伝える。しかしキナコは自らの永遠の命を捧げることでエリュシオンを動かせること、それによって月にマナを戻すことが出来ると答える。そしてエリュシオンは地球ではなく月を攻撃した。

輝夜らはエリュシオンを破壊しに行っていたので難を逃れ、月に残っていた永琳は攻撃をうけ、蓬萊の薬で生き残った。月から生命はなくなり鈴仙は悲しむが、最後に再び鈴仙のもとに月からの波長が届く。

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