起動手順 
ランレベル3より 
startx | コマンド実行 |
xinitコマンド | startxより |
~/.xinitrc または /etc/X11/xinit/xinitrc |
ランレベル5より 
XDM | |
/etc/X11/xdm/Xsession |
最終的に 
/etc/X11/xinit/xinitrc.d以下のスクリプト |
~/.xsession または ~/.Xclients または /etc/X11/xinit/Xclients |
KDE または GNOMEなどのウィンドウマネージャ |
重要なファイル 
ファイル名 | 説明 |
/etc/X11/Xorg.conf | Xorgの基本設定ファイル |
/etc/X11/xinit/Xclients | デスクトップ環境やウィンドウマネージャの起動(システム全体) |
~/.Xclients | ユーザごとのXclientsスクリプト |
- startxで起動する場合
ファイル名 説明 ~/.xinitrc ユーザごとのxinitrcスクリプト /etc/X11/xinit/xinitrc startxやxinitコマンドで読み込まれるスクリプト
このなかから~/.Xresoucesファイルや
/etc/X11/xinit/xinitrc.d/ディレクトリ以下のファイル、
~/.Xclientsが呼ばれる - ディスプレイマネージャで起動する場合
ファイル名 説明 /etc/X11/xdm/Xsession /etc/X11/xinit/xinitrc.d/ディレクトリ以下のファイルを呼ぶ ~/.xsession ユーザごとのXsessionスクリプト
ログイン後の自動起動させたいプログラムの設定/etc/X11/xdm/Xresources ログイン画面のデザインやXクライアントの設定。
xinitrc /Xsession等から呼ばれる~/.Xresources ユーザごとのXクライアントの設定。xinitrcやXsessionで呼ばれる
コンソール画面が表示されている状態でXを起動するためには、startxコマンドを実行します。startxコマンドはシェル・スクリプトです。その内部ではxinitコマンドを実行しているため、startxコマンドを実行するとxinitコマンドが起動されます。xinitコマンドはXサーバを起動するためのプログラムです。xinitコマンドは、起動後にスクリプト「xinitrc」を実行します。このあと、スクリプト「xinitrc」によって設定ファイル「.Xresources」と「.Xclients」が読み込まれ、最終的にウィンドウ・マネージャが立ち上がります。
xdm 
設定ファイル
/etc/X11/xdm/Xsetup_0
/etc/X11/xdm/Xsetup_0ファイルは、ログイン画面が表示される前に実行されます。
xdmはグラフィカルなログイン・マネージャです。xdmの背景画像は、xsriというプログラムによって表示されています。そのため、xdmの背景画像を指定するためには、xsriコマンドを内部で起動しているシェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」の内容を変更する必要があります。
グラフィカルなウィンドウ・マネージャxdmは、起動後に設定ファイル「xdm-config」を読み込みます。この設定ファイルには、xdmの起動後に実行されるシェル・スクリプト名が記述されています。すなわち、xdmの起動後にはシェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsession」が実行されます。シェル・スクリプト「/etc/X11/xdm/Xsession」では、Xサーバの起動後に実行されるアプリケーションや、読み込む設定ファイルなどの情報が記述されています。
gdm 
/etc/X11/gdm/gdm.conf
dmはグラフィカルなログイン画面を表示するためのプログラムです。gdmは、ログイン画面で言語やウィンドウマネージャを選択できることが特徴です。gdmプログラムの設定ファイルは「/etc/X11/gdm/gdm.conf」です。この設定ファイルでは、ログイン画面に表示するメッセージや、利用者に対するセキュリティなどの設定内容が記述されています。ユーザーは設定ファイル「/etc/X11/gdm/gdm.conf」を調整することで、ログイン画面の内容を変更できるというわけです。
/etc/X11/gdm/Init/Default
gdmはGNOME標準のグラフィカルなログイン・マネージャです。gdmの背景画像が指定されている設定ファイルはディストリビューションによって異なります。例えば、Turbolinuxではgdmの背景画像はスクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」で指定されています。また、 Red Hat Linux では背景画像はスクリプト「/etc/X11/xsrirc」で指定されています。ここで、Turbolinuxではスクリプト「/etc/X11/xdm/Xsetup_0」のシンボリック・リンク「/etc/X11/gdm/Init/Default」が存在するので、こちらを編集することでもgdm の背景画像を設定できます。
- XDMCP
プロトコル