雑賀源治郎

Last-modified: 2023-09-04 (月) 22:36:22

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自己紹介

項目こたえ
年齢27歳(NOTサザエ時空)
身長183cm
好きなもの青木志貴(https://twitter.com/eerieXeery?s=20&t=EJ3NDesshrKEXjXZbDRgKw)
苦手なものビックリさせてくるやつ
好きなゲーム
(ジャンル)
格ゲー、龍が如く
★★★☆☆☆

どんなひと?

めちゃくちゃ偉い侍
時は幕末、京の都で、新選組の討ち入りから逃れている時に現代にタイムスリップしてきた
最近連邦に反省を促した。
ちなみに、動画を投稿してからおよそ9ヵ月間使用例がなかったことを見かねたNARIHIDEが雑な合成ですっごくカオスな動画を作った

なんて呼ばれてる?

雑賀さん
雑賀ママ
お侍
組長
ゲンクミチョー・サイカジロウ
雑賀源治郎が再生をコントロールします
早送り雑賀源治郎
巻き戻し雑賀源治郎
一時停止中のビデオ雑賀源治郎
再開したビデオ雑賀源治郎
サイバー・エンジェル ー雑賀ー
侍斬機ファイナルサイカ
《相剣大侍-雑賀》
ドドレミコード・キューティ雑賀参加
ファイアウォール・ドラゴン・サイカフルード
シューティング・サイカースタードラゴン

配信内容

関係性

シェアル・フレアザスタン

野箆鏡玉

三途川

雑賀源治郎

  • 本人

漣漣

シェレン・ボマー

ぬー

卯波月葉

知結リコタ

薩摩藩の武士

  • もう二度と戦いたくない相手

コメント

情報提供もこちらで

注意!!ここからは二次創作作品です。

【雑賀源治郎 タイムスリップ編壱の巻~時を超えし侍~】

ここは…どこだ?
目を覚ますと、見たこともない場所にいた。
地面は土ではなく、黒い小石を固め出てきたような造りである。
建物は、木造ではなく見たこともないものでできており、大きなものは、名古屋の天守閣をも超えるような高さである。
「えっ……」
そして一番驚いたのが、その街にある天に届くほどの巨大な塔のようなものである。
あれほどの高さ…あのようなものを造るなんて、まさかここは「ペリー」とやらの故郷である異国の地か?しかし、あの時確かに私はほんの数分前まで京の街で新選組の討ち入りに追われて、気づけばこの知らない場所へ来ていたのだ。
これは夢なのだろうか。
そんなことを思いながら街の路地裏で腰を抜かしていると、目の前から2人の男たちが歩いてきた。
1人は髪が桃色で、身長は俺と同じほど若い男であった。
もう1人は朱色の髪をしていて、俺より3寸ほど背が低く、割と幼い顔の者であった。
「お侍さん、大丈夫ですか?」桃髪の男が問いかけてくる。
「俺は大丈夫だが、貴様らは何者だ?」俺は、少し警戒して刀を鞘から少しだけ抜く。
「俺たちはもともと旅人ですが、この今は東京と呼ばれている江戸の町で住んでいるものです。」
「江戸……だと!?」
やはりここは異国の地ではないのか? いや、待てよ……。
「そういえば、今は元号は何で、何年の何月何日なのだ?」
「今は、平成30年の1月31日ですよ。」
「なっ…!?」聞いたこともない元号である。
「待て、私はほんの数刻前まで【文久4年】の1月31日にいたはずだぞ!?」
「はい。ですが、僕がある実験をしていたところ、手順を間違えてしまい、あなたを数百年先の未来に飛ばしてしまったのです。」桃髪の男は少しうつむきながらそう言う。
「どういうことだ?……その前にお前らは一体誰なんだ?」
「申し遅れました。僕はシェアル・フレアザスタンと言います。そして隣にいるのは僕の弟のシェレン・ボマーという者です。」
「どうも。兄ちゃんのせいでこんなことになってしまい、本当にごめんなさい」朱色の髪の男が深く頭を下げる。
兄弟だったのか。それにしても……弟の方が私よりもしっかりしているように見えるな。
「それで、貴方の名前はなんと言うんですか?」
「ああ、まだ名乗っていなかったな。俺は、雑賀源治郎と言う。見ての通り侍だ。」
「じゃあ、源さんさんですね!よろしくお願いします!」
「よろしく頼む。ところで、先程ある実験と言っていたが、それはいったいどんなものなのだ?」
「はい。実は僕らは今とある研究をしているんです。僕たちは、魔法使いという、いわゆる妖術使いの類で、新しい術の研究をしていたんです。それが、時空移動の術です。」
「時空移動だと?」
シェアル曰くおおまかな話はこうだ。
彼らは別の世界の住人で、師匠を探すためにいろいろな世界を探していた。旅の途中で、この世界にたどり着き生活して数年経った頃、時空移動する方法を編み出し、研究をして完成間近まで進んでいたところ、少し大声を出しがちなシェレンのせいで実験中に慌ててしまい、その拍子に少し手順を間違えてしまったせいで、俺は数百年後の世界であるここに連れてきてしまっのだそうだ。
「事情はよく分かった。では、俺がいた時代に戻れる方法はあるのか?」
「はい。おそらくあります。ただ、かなり時間がかかると思います。」
「どれくらいかかる?」「早くても20年以上はかかりますね……」
20年か……。長いな……。
「わかった。とりあえずそれまで、この世界のいろいろなことを教えて欲しい。住むところもないはずだ。おそらく、このままだと生活などもままならないはずだろう。」
「わかりました。それなら、僕たちの家に案内するのでついて来てください。」
「すまない。助かるよ。それと、俺が使っていた刀と銃はあるか?」
「はい。もちろんありますよ。ほら、あそこに。」
俺は、2人に連れられ家に向かった。
「ここが僕たちが住んでいた家です。」
街並みと同じように見たことのない造りの家だ。
「技術がだいぶ進歩しているようだな…国の産業もだいぶ盛んになっているようだな」
「はい。しばらくはここで僕たち2人と一緒に生活してもらうことになります。」
「そうか。ありがとう。まずはこの建物の構造を知りたいのだが、中を見てもいいだろうか?」
「はい。大丈夫ですよ」
床は、木材でできているが、壁は真っ白である。窓には異国の住人が交易で売っていた「ガラス」とやらが使われている。
「ふむ。これは素晴らしいな」
「喜んでもらえて良かったです。」
家の構造をあらかた把握した後、シェレンとシェアルの2人と今後のことについて話し合った。
「まず、俺はこれからどうすればいいんだ?」
「そうですね……源さんが元の時代に帰るまでに、先ほど申した通り、少なくとも20年はかかるので、この世界に慣れていただく必要があります。」
そして、俺の住んでいた時代から今に至るまでのおおまかな歴史を知ることになった。
まず、幕府は崩壊し、国は異国の産業や技術などを学ぶことになる。
そして、異国と国が交流していく社会の中でも割と立場を上げてこられた時、全世界に不景気が訪れたようだ。
そして、日本は世界を敵に回し、戦争を始めた。
始めは割と優勢だったが長期戦につき、日本劣勢に追い込まれ、最終的には降伏する立場となり、戦争は負けてしまった。
その後、日本の技術者たちによる高い産業の発展と、オリジナルのユニークな文化、急激な経済の成長により、この世界でとても良い国だと認められるようになったそうだ。
そしてこの国は今に至るらしい。
しかし、いろいろ驚くことばかりだ。まさか世界の文化や産業がここまで発達していたとは……。
「なるほど。なかなか興味深い話だったな。」
「そう言っていただけて嬉しいです。」
「ところで、お前たちが使っている術はなんなのだ?妖術の類と言っていたが…」
話によると、シェアルは少し弱いけど多彩で万能なもので、シェレンはとてつもなく強力だけど、爆破させるものしか使えないのだそうだ。
ちなみに、彼らは別の世界の住人だから魔法が使えるため、誰にも言ってはいけないらしい。きちんと心得ておこう…「源さん、そろそろ日も暮れてきたので夕飯にしましょう。」
「ああ。そうだな。」
こうして、俺の時を超えた世界での、新たな生活が始まったのであった。

【雑賀源治郎 タイムスリップ編弐の巻~Vtuberになるまでの道~】

~タイムスリップから数ヶ月後~
この時代にもだいぶ馴染めてきた。
あれから俺は、この東京の街に住むことになった。
そして、シェアル兄弟のおかげで戸籍登録や住まいの確保もできた。
仕事にも就くことができて生活も安定しつつある
途方に暮れていた時、シェレンから一通のメールが来た。
「Vtuber?」
彼いわくVtuberとは、バーチャルYouTuberの略で動画投稿サイトなどで活躍する人物のことらしい。
そしてそのVtuberに俺を誘ってきたのだ。
シェレンがある程度撮影や配信方法、機材などは教えてくれるようだ。
大手の企業だけではなく、個人の趣味の範囲としてもできるらしい。
よし、趣味の範囲としていろいろやってみるか!!こうして、俺はVtuberになる決意をした。シェレンが言うには、最初は2Dモデルで活動すると扱いやすいと言っていた。
2Dモデルは自分で動かすことができるが、3Dモデルは操作できない。
3Dモデルはキャラの動きに合わせてリアルタイムで動きながら撮る必要があるため難しいらしい。
なので、初めは2Dモデルで活動して慣れてから3Dモデルに切り替えるといいとのことだ。
モデルとなる立ち絵も完成した。

~一年後~

「えぇっと…こちら、聞こえてますでしょうか?……えっと、聞こえてる?よしよしっおぉ聞こえてる、おぉよしよしよし...よしよし」
そう。俺のVtuberとして、現代に生きる侍として第2の人生を歩むことになった。
「はい、え~では、え~改めまして...改めまして初配信なので、ご挨拶からいかせていただきます。」

― 面白き事もなきことを面白く、
     為せば成るまま騒ぐまま 
        時は幕末、京の都から時を飛び越えてやってきた一人の侍。
          天下一の歌舞伎者こと、この雑賀源治郎、いまこの世に現れたり―

【雑賀源治郎 過去編壱の巻~京の街での噂騒動~】

時は幕末の京都にて
あらゆる剣客、腕自慢がいると自然と話題には「誰が1番強いか」という話題も出てくる。
ある人は言う
「やはり最強といえば新選組最強と言われる沖田総司か永倉新八だろう」
「いや、岡田以蔵や中村半次郎もかなりやるぞ」
そういって話題が盛り上がる中誰かがポツリと漏らした
「サシでやるなら雑賀源治郎だろう」
その言葉に一同静まり返る。
そして全員が一斉に言った 全員の声が重なりこう聞こえた。
「お前何言ってんの?」
だがしかし その声は誰一人として賛同するものはいなかった。
何故ならば 幕末最強の剣士と言われている沖田総司ですら、銃を持った相手と戦う場合どうなるのかわからないし、ましてや銃を使う者相手に刀1本でどうやって勝てると言うのか?
実際、間合いを取って銃で打ち抜けば、侍など全く脅威ではないのである。
そんな話をしていると、急にあたりが静まり返り、皆が凍り付いたような表情をする。
「おい、何の話だ?」
すぐそこに、60寸を超える大男がいた。腰には太刀と拳銃を下げている。
朱と金の袴に紅の羽織を着る彼こそが雑賀源治郎。
先ほどまで話していた本人であった。
「あー……いや、ちょっと世間話で盛り上がっていただけです」
「ほぉ、まぁいい。それよりさっきから俺のことを話してるようだったな。詳しく聞かせろよ」
そう言われてしかたなく先ほどの会話を詳しく説明する。
「ほう、俺か。なかなか面白いじゃねぇか」
そう言ってニヤッと笑う。
「だがな、俺は銃なんて小細工使わなくても十分強ぇんだよ」
そう言いながら刀を鞘から抜く。すると、その瞬間その場の空気が変わる。
先程までの和やかな雰囲気が一瞬にして消え去り、ただならぬ殺気が充満する。
「さあ、覚悟はできているんだろうなぁ?」
静かにそう告げると、彼はゆっくりと歩き出した。
「ひぃ!すいませんでしたぁぁぁぁ!!!!」
そういうと皆、一目散に走っていった。
この時代、55寸を超える男などそうそういない。
だからこそ、彼には自然と気迫が身につくのだ。
この日を境に彼らは二度と源治郎の噂話はしないと誓ったそうだ。

【雑賀源治郎 過去編弐の巻~新選組による襲撃~】

ある日の事、久々に雑賀衆が集まり酒を飲みかわす。今日は日々の疲れをねぎらう集会である。
皆が酒を飲み、馳走を食い、日々の笑い話で笑い転げ、歌い、時を忘れる。
それは、雑賀衆自慢の剣豪である雑賀源治郎もであった。
ー今夜は一晩中時間を忘れて飲もう
誰もがそんな気持ちになっていた。だが、その楽しい時間は突然終わりを告げる事になる。
「敵襲だ!」
一人の兵が叫ぶと同時に、外では激しい叫び声や剣のぶつかり合う音が響き渡った。
その音に驚いた皆は一斉に酔いが覚める。
すると、ぼろぼろになった一人の兵士がやってくる。
「一体何奴じゃ!?」
源治郎は慌てて問いかける。
「新選組です!!新選組が攻めてきました!!」
「なんだと!?新選組が!?」
源治郎は驚きを隠せない。
新選組はこの宴のタイミングを見計らってきたのだろうか?
源治郎は混乱していた
「何故だ!我らに牙をむける?」
「分かりません!!しかし、相手はあの新撰組です...」
そう言って、その兵はばたりと倒れる。
「お主しっかりしろ!」
源治郎はその兵を抱える。
その時だった。
突如として部屋の襖が開かれ、そこには近藤勇がいたのだ。隣には土方歳三もいる。
二人は刀を抜きながら部屋に入ってくる。
それを見た源治郎はすぐに理解した。
(こいつらは本気で殺しに来ている)
源治郎は刀を手に取る。
他の家臣達もすぐに抜刀し構えた。
だが、二人の前には何もできない。
二人は部屋に入るなり次々と家臣達の首を斬り落としていく。
血飛沫が飛び交う中、二人は全く動じず淡々と殺戮を続けていた。
まるで作業のように、無慈悲に命を奪っていく。
その様子を見た源治郎は、二人を止めるため立ち上がる。
そして、その二人の間に割って入った。
源治郎は両手で刀を受け止める。
峰をつまむような形だったので血が流れることなかった。
だが、彼らは止まらなかった。3歩引いてまた切りかかってくる。
この二人を止めなければ、多くの犠牲が出る。
一旦拳銃を抜き取り太ももを撃ちぬいて間合いを取る。
痛みで少しばかり怯んだ近藤と土方に対し、源治郎は容赦なく撃ちこんだ。
近藤と土方はそれぞれ弾丸を食らいその場に倒れ込む。
銃弾により足を貫かれた事で動けなくなったようだ。
水色の羽織に深紅の血が染まるのが見える
それを確認してから源治郎は部下に指示を出す。
「今のうちにこいつらを縛り上げろ!!」
その一言に家臣達は従う。
源治郎は二人が持っていた刀を取り、さらに近藤の腰にあった脇差を奪い取った。
これで武装の準備は整った。
後は逃げるだけ……そう思った矢先の事だった。
なんと、縛られていたはずの二人が立ち上がったのだ。
「なっ!?」
源治郎は再び驚く。
まさかここまでやるとは思わなかったからだ。
だが、その驚きよりも恐怖の方が勝っていた。
二人は再び立ち上がり、ゆっくりと歩き始める。
足からは大量の出血をしているにもかかわらず、一歩ずつ近づいてくる。
「噂以上の化け物じみた強さだな……」
思わず言葉に出てしまうほど恐ろしかった。
その光景を見て源治郎は銃を構え、再び発砲する。だが、銃声が鳴る事はなかった。弾切れだ。
「くそ!!」
源治郎は悪態をつく。
(もはや打つ手はないのか...)
そう思っていた時だった。
ーズドォォォォォン!!!!!
突如として爆発音が聞こえる。
「なんだ!?」
源治郎は驚き周囲を見る。
すると、煙が立ち込めていた。
どうやら家臣たちが放った砲弾による音らしい。
砲撃を受けた場所は、裏門。見ると敵勢の死体が転がっている。これですぐに逃げられそうだ。
「源さん、裏門を大砲でこじ開けました!!」
「よくやった!このまま撤退するぞ!!」
そう言って、源治郎とその家臣たちはその場から立ち去ろうとする。
しかし、近藤と土方はそれを見逃さなかった。
「行かせるか!!」
土方は刀を持ち走り出す。
「追え!絶対に逃すんじゃない!」
近藤もそれに続き走る。
「まずい!!お前らは先に行け!!」
ガキィィィィン!!!!
二人の斬撃を自慢の太刀で受け止める。
(斬撃を止められたのはこの人一倍大きな体あってこそだった。感謝しなくては...いや、今はそんなことはどうでもいい。まずこいつらを止めなければ仲間たちが危ない。)
俺は土方を蹴り飛ばし、近藤に向かって威圧する。
「さぁ、覚悟はできてんだろうなぁ!!!!」
近藤は一瞬動きが止まり、汗をつぅっと滴らせる。
「ここで貴様を殺してやる!!」
そう言いながら近藤は刀を振り下ろす。
その瞬間に、源治郎は横に避けて回避した。
「甘いわぁっl!!」
すぐさま斬撃を飛ばし、胸部から腹に向かって切りつける。
「ぐふッ!!」
白い袴に血がにじみこむのが見えた。
しかし
「がぁぁッ!?」
源治郎の体は斜めに切り裂かれ鮮血が飛び散る。
土方が戦っているすきに背後に回り込み、袈裟斬りをしたのだ。
「お、おのれぇ……!!」
まだ傷は浅い。だが、このままだといずれ死んでしまうだろう。
「さぁ、お命頂戴いたす!!」
一瞬で刀で切りかかってきた。
しかし、こんなところで終わる源治郎ではない。
ーズドンズドォン!!
隙を見て弾込めしてあった拳銃で、右肩をとらえた。
(こいつらと戦って勝つことはでき無い。)
そう思うと裏門から走り出した。
源治郎は必死に逃げた。だが、相手も追いかけてくる。
そして、とうとう追い付かれる。
隊員に囲まれてしまった。
源治郎は刀で前方を薙ぎ払い、後方の敵たちの眉間を銃で撃ち抜く。そしてまた逃げる。
だが、それも一度まで。今度は槍兵に囲まれた。
(もうだめだ。刀で斬れれるような間合いではないし、弾切れになった銃弾を込める隙もない。)
「雑賀源治郎。貴様ももう終わりだな。」
気付けば斎藤一がやってきていた
斎藤はニヤリと笑う。
「くそっ!!」
源治郎は言葉を漏らす。その顔には悔しさが滲んでいた。
(俺の人生は終わった。結局自分は逃げられなかった。いや、仲間は逃がすことはできた。それだけで十分だ。雑賀衆は奴らに任せよう。)
そう思いながら目を閉じようとしたその時だった。
「なんだ!?」突如として桃色の閃光が走る。
足元を見ると、円の中に、見たことのない文字や記号のようなものがかかれている。
「これは一体……」
その瞬間、体が光に包まれた。
ーガバッ!!
目を開くと朝日が見える。
夢だった。しかし、ただの夢ではない。
そう、これは源次郎の過去である。
あの日、光に包まれて現代にやってきたのである。
逃がした仲間は無事なのだろうか。そんなことはわからない。
京の街から時を超えることで逃げられた俺の見た江戸時代で最後の光景である。
夢として見るのは久しぶりだった。
(ああ、そうか。時を超えたのは三百年以上前のちょうど今日だったな)
(あの日のことは、絶対に忘れない)そう心で誓う源治郎だった。