時刻
昔の中国では時刻を十二支で表現した。
これは1日を2時間ずつに12分割し、その一つ一つを十二支と対応させる表記法である。例えば子の刻であれば、午後11時~午前1時のことを指し、中間の午前0時を正刻と言う。一刻は二時間。
雲深不知処では亥の刻(21時)に就寝し卯の刻(5時)に起床するという規則がある。
呼び方 | 時刻 | 正刻 |
子の刻(ねのこく) | 23:00~1:00 | 0:00 |
丑の刻(うしのこく) | 1:00~3:00 | 2:00 |
寅の刻(とらのこく) | 3:00~5:00 | 4:00 |
卯の刻(うのこく) | 5:00~7:00 | 6:00 |
辰の刻(たつのこく) | 7:00~9:00 | 8:00 |
巳の刻(みのこく) | 9:00~11:00 | 10:00 |
午の刻(うまのこく) | 11:00~13:00 | 12:00 |
未の刻(ひつじのこく) | 13:00~15:00 | 14:00 |
申の刻(さるのこく) | 15:00~17:00 | 16:00 |
酉の刻(とりのこく) | 17:00~19:00 | 18:00 |
戌の刻(いぬのこく) | 19:00~21:00 | 20:00 |
亥の刻(いのこく) | 21:00~23:00 | 22:00 |
更
夜間の時間を計る単位。昔、一晩を五更に分けて夜警の当番が交代していたことによる。
一更は約二時間で、順に初更、二更、三更、四更、五更という。
※原作には夜半三更、半夜三更という表現があるがこれは真夜中を意味し、おおよそ子の刻(夜11:00から翌朝1:00)にあたる。
その他の表現
原作には、短い時間のたとえとして以下のような表現がある。
一炷香
線香を焚いている時間を指し、大体30分位を表す。
一盞茶
お茶を一杯飲む時間を指し、大体15分位を表す。