占星術師 メイ【1】
「……星辰の動きが、妙ですね」 メイが見上げる先には、一際大きい星が輝いていた。その輝きに、常人では感じられない何かの気配を感じたのだろうか。 |
占星術師 メイ【2】
「……気をつけてください。災いが起きるかもしれません」 占星術師であるメイの言葉に、村の人間がざわめく。彼女の占いが外れることは、めったにない。 |
占星術師 メイ【3】
「世界が……大きく動いているのですね」 日ごと位置を変える星の動きは、メイに激動する世界を伝えていた。自分にできることは何か。メイはそれを考えていた。 |
占星術師 メイ【4】
「やはり、行ってしまうのですね、先生」 村人たちの言葉に、メイは頷いた。このまま世界を放ってはおけない。危機を伝えることが、自分の役割なのだから。 |