ディケー【1】
「それでは、星の見回りに行って参ります!」 ディケーは、夜空をまわる星を管理し、正しい星辰を守る女神である……ただし、まだ見習いであるが。 |
ディケー【2】
「よーし、今日もいい子にしてたね」 ディケーは星のひとつひとつに語りかける。彼女は、花や動物と同じように、星にも感情があると信じている。 |
ディケー【3】
「……星たちが怖がってる? こんなことは今までなかったのに」 毎日星を見ているディケーは、ほんの僅かな星のきらめきに気が付いた。これは何の予兆だろうか。 |
ディケー【4】
「もう我慢できません。星たちの声を、直接聞きに行ってきます!」 危険だと止める声も聞かず、ディケーは自らの羽根を大きく伸ばし、天空高く飛び立った。 |