召喚術

Last-modified: 2011-08-19 (金) 14:54:20

リコルの時代の賢者「マルベロス」は、自身の書物『金の枝』で魔法をまじない・元素魔法・召喚術の3つに分類し、それぞれに相似・分離・あいまい・補償(均衡)の法則が成り立つとしました。
ちなみに、書名と始めの2つの法則から、マルベロスの元ネタはフレイザー(と、『金枝篇』)と思われます。

召喚術は他の魔法と比べ、特殊な面があります。
召喚術を構成する要素は「精神支配」と「瞬間移動」の2つです。

「精神支配」はその生物固有の「真の名」を知ることによってなされます。
たいていの「真の名」は種族名ですが、上位竜など高位の生物の場合は個体名になります。
また、術者との相性、熟練度によって特定の部族、個体などを召喚することも可能です。

「瞬間移動」は召喚と送還からなりますが、召喚術において本質的なものではありません。
召喚された生物は数分から数日の間術者の下にとどまりますが、その後は自然に召喚される前にいた場所へ移動します。
任意でその場所へ移動させる(召喚した生物を危険から脱出させる場合など)ことを特に送還といいます。

以上が一般的な召喚術の方法ですが、他に特定の個体を宝石などに封じる方法があります。
これによってホーリィ《コアトル》《ブラウニーズ》などを召喚しました。
封じられている状態では意識もなく、時間の経過もないようです。
また、アレックスは個体と契約するタイプの召喚術を用います。

人間の真の名は現在解明されていません。
このためケンタウロスウィンフィーナのように人間をさらい、彼らのリーダーとして教育しました。
レヴィンケンタウロスに育てられましたが、同じような理由なのかもしれません。
ゲーム上で「種族:人間」のユニットを使用する場合、「援軍が来た」というイメージになります。
なお、人間(と一部のライカンスロープ)は2つの異なる属性を持っていますが、
まれに属性のない=属性が未分化の人間が表れます。
(「妖精竜の花」に収録の、「魔王と踊れ」に登場。)

召喚術の亜流として、「ブラッド流士魂召封術」があります。
これは通常の召喚術と異なり、対象の力・能力だけを自分の体に召喚し、身体能力などを強化するものです。

六芒世界期(鷹眼の行進歌~暗黒卿の秘儀までと小説「烙印ゼミナール」)では真の名を知る力が人間から失われたため、「前世魔法」と称される新しい召喚術が開発されました。これはまず召喚術士の先祖(六門世界期の召喚士)の魂を自らに憑依させ、そして先祖が使役していた生物を過去から召喚するというものです。《銀牙の召喚士ココ》(フレーバーテキストや能力名からおそらくレヴィンエコーを憑依させている)はこれによって《ピクシー》《ティアマト》、小説に登場したルファ(「六門世界RPG」のサプリメント「エレメンタル・ストーム」に登場した七星召喚術士「アーニャ」を憑依させている)はこれによって《ストーム・ドラゴン》(「エレメンタル・ストーム」内でアーニャが召喚していた)等を召喚しました。