矢追支社/Seiju's Report/第05.5回

進捗どうでしょう

お世話になっております。
愛増急行電鉄矢追支社・第一秘書の式部清寿です

突然このような形で登場してしまい，すみません

最近の矢追支社，動画のテンポがやたら遅いと思いませんか？
毎日，支社長に「動画作れ」って急かしてるんですけど，なかなか動画が出来上がりません。
困ったものです

私から言い訳をさせていただきますと，矢追支社の動画では，支社長が「どうしても説明したい」部分がたくさんありすぎて，パワーポイントの準備やスピーチ原稿など，動画の素材づくりにどうしても時間が必要なんです。
毎回ある支社長のお言葉，あれは決して適当にしゃべってるわけではないのです。
ですから，どうしても動画の完成が遅くなるのです。
私から謝罪させてください。本当にごめんなさい

では，なぜ私が出てきたかというと，データ的な細かい部分は，支社長ではなく，私から説明させていただこうと思いまして。
そうすれば，支社長が動画で準備しないといけないレジュメは少なくなるでしょう
そこで，私が思い立って，細かいデータの紹介をしようと思いついたのです
どうですか？ 素晴らしい考えでしょう？

矢追市の発展状況

現在，1973年7月1日。
そして表示されているのは現在の地図です。
矢追市街地は，中心を流れる妃川(ひめかわ)を境に，北を旧市街，南を新市街と分けて呼んでいます。
いま(第05回現在)，愛急が必死になって開発を進めているのは，妃川南部の新市街ですね。
3年前に比べれば，すごく発展したと思いますよ。
ちなみに，H47・姫川巨人駅の名前の由来は，この妃川から。

それで，3年間の発展状況を数値で表したものがこちらです。

人口はおよそ87000人。
そのほとんどが男性です…。
まだ，赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)の解決には至ってませんからね。
人口の伸びは，正直にぶいとは思います。
支社長も，「思ったより人口増えねぇなぁ…」と呟いていましたよ。
しかし，それでも3年間で17000人もの人口を増やせたというのは，さすが，支社長の手腕のたまものなのでしょう。

これだけ人口を増やしても，まだ規模は「町」です。
矢追「市」なんですけどね…。

市制の方がね…。
ほら…。
いろいろと自由が効くでしょう…？
特例とかで市制に移行させてもらったんじゃあないですかね…

(市長すごい…。どこに中央政府とのパイプ隠し持ってるのよ…。)

経営状況

これは，現在の貸借対照表(経営情報)ですね。

電力会社利益がかなり上昇していますね。
これは，電力供給が十分であり，かつ街が順調に育ってるってことですよね。

資材工場利益がだんだん下がってますね。資材のだぶつきがどこかにあるんでしょう…。
あ，でも，今は資材工場の利益を無理に上向きにしようって考えてませんよ
だぶついてる資材は，近いうちにどこかの発展に利用するんですから。
今は少し赤字のままでも，ほおっておいた方がいいという判断のようです。

おええ…。
見たくない画面です…。
それでも，しっかりと見ておかなければならない…。

動画中，しつこく繰り返されるフレーズ…。

『5000億円の借入金(かりいれきん)』…。

このせいで，利潤を純粋に街の発展に使えませんからね…。
きっついものです。

ただ，支社長が言ってたんですけど。
オフレコですよ？

「借金？ 10年で返済できなかったら，借りなおせばええやん」だそうで。

まぁ，そうなんですけどね。
返済期限…，1981年4月23日までに，5000億円の返済ができなくっても，改めて銀行から，お金を借りなおしちゃえば，いいんです。
なんだか，動画の裏側をお話しているようで，ドキドキしますね。
実際に，動画の裏話をするためのテキストなんですけどね，これ。

借りなおせばいいと言っても，別に支社長はのんべんたらりと散漫経営してるわけではないんです。

これは，貸借対照表(バランスシート)なんですけど。
「資産合計」のところを見てもらってもいいですか？

今の，矢追支社の資産は，5916億円。まぁ，おおよそ6000億円じゃないですか。
それでですね，銀行からお金を借りる時の，問題点となるルールがあるんですよ。

借入額は資本合計の50%まで。

参考文献はこちらをクリック。

私が言いたいこと，わかります？
たとえば，今すぐに借入金を返せって，銀行から貸し剥がしを食らうとするじゃないですか。
矢追支社はたちまち資金がマイナス5000億円ですよ。
でも，支社長が言うとおりに，銀行からお金を借りなおしするとするじゃないですか。

…3000億円しか貸してくれないんですよ，銀行は。

そうなると，もう手の打ちようがほとんどなくなってしまうんですよ。
それでも，子会社などの資産を売却し尽くせば，首の皮一枚で生き残れますが，矢追の発展は，より停滞しますね…。

つまり，今のところの黎明作戦(トゥルーターゲット)は， 5000億円の借入金を返すことではなく，4000億円の資産を築くことなのです！
霞の本気を見るのです！

だから，支社長は，とても10年で回収しきれるとは思えない子会社を，許される限りボコボコ建設しまくっているわけなのです。
支社長は，別に頭の中まで霞なわけじゃないんです

さいごに

今回のお話は，ここまでです。
動画視聴の一助になれば，と思います。

ところで，私は男なんですけど，支社長は未だ私のことを女だとお思いのようです。
いつ気づくんですかね…。
気づいたときが楽しみでなりません。

最後に，コメント欄をご用意しました。
いろいろ経営について考えている支社長です。
動画についたコメントも，最大限参考にさせていただいているわけですが，私のレポートを見ての感想もお待ちしております。
ここでの感想は，きちんと，支社長に報告させていただきます
コメント欄は，矢追支社共通のものです。