西暦2030年9月16日 午前6時19分
「鹿鳴研究学園都市」の郊外、
湖畔にそそり立つ、巨大な科学研究施設「ラボ」にて、
『事故』発生……!
かくして、ラボの地下に9名の男女が閉じ込められた。
刻一刻と死が蝕んでいく世界。固く閉ざされた出口。
頻発する不可解な現象。多くの謎。
そして……閉鎖空間の中で発生した、猟奇的な大量殺人。
この超極限状態から抜け出す鍵(ルート)は2つ――
ラボの中で記憶を失ったレスキュー隊の隊長――笠鷺渡瀬。
渡瀬の視点で繰り広げられる、9時間の脱出劇。
ラボに閉じ込められた高校生――天川夏彦。
夏彦の視点で追想される、事故発生までの6日間の軌跡。
2人の思惑、2つの記憶が重なるとき――全ての真相が明らかになる。
果たして、9名全員が無事生還できる道は、残されているのだろうか?