クリア・プリンス

Last-modified: 2019-05-03 (金) 16:11:52

「誰もが平等に、幸福になる権利がある。私はその後押しをしているだけさ」

クリア・プリンス

Clear・Prince

プロフィール
シンボル[添付]
種族
武器ミグラトリー?
性別
年齢外見は20歳前後
外見
服の色白、赤
アクセサリー右側頭部に小さなコロネット、赤いマント
肌の色
身長179cm(ヒールを抜くと175cm)
髪の色白、光の加減により透明にも見える
瞳の色サファイア
モチーフオスカー・ワイルド「幸福な王子」の王子
センブランス幸福
ステータス
所属
元所属
職業
チーム
パートナー
関連人物
作者:奈月

外見

プリンス01.png
透き通って見える白い髪に、サファイアの瞳。
腰まで届く長さの髪は周囲の色彩を映し時には幻想的な色を見せる。
他者を惹き付ける秀麗な容姿を持つ楚々とした女性。威厳ある物言いをする。
中性的な雰囲気があり、完成された作法やその容姿も相まって人形のような印象を感じさせる。

人物

不老の体を持つ、永い時を生きる麗人。高いカリスマ性を持ち、多くの人を魅了する。
貴族然とした立ち振る舞いをするが、奢る様子は見られない。
人の上に立つ才能があるものの、従者は持とうとはしない。現在ではプリンス家の唯一の生存者であり、最後の当主。
人々を幸福に導くことを目的として行動しているが、その行動原理は一切不明。
センブランスを利用し、幸福に至るための手助けをする。それが世間一般での善か悪かは気に留めていない。
あくまでプリンスは気付かせるだけで、行動を起こすか起こさないかは本人次第としている。
興味深い対象には多く介入し行く末を見守ろうとする。が、興味を無くせば一切の接触を絶つ極端さも見せる。
例えプリンスの行動が世間から悪と称されるとしても、プリンスの行動に救われる者は少なくない。
他者の望む幸福に対し進むべき道を示すプリンスの姿は、ある人には聖人のように映り、ある人には悪人のように映る。

過去

名家であるプリンス家当主の長女として生まれ、厳格な指導を受けて育った。クリアの生誕後一年を待たずして弟が生まれ、彼女は次期当主としての権限を失う。
しかし、彼女は弟よりも社交的であり要領も良く優れていた。そのため弟の代役として社交場へ出ることが多くなり、彼女の品格と中性的な雰囲気はこの際に培われたものだと言える。
6つの年には、シュヴァルベと名乗る女性が従者につく。彼女はクリアの唯一の従者として、時には家族のようにクリアを支え続けた。時を経るにつれて、お互いが特別な存在となっていく。
当時のクリアには、心を寄せられるものはシュヴァルベしかおらず、またシュヴァルベにもクリアしかいなかった。奇妙な依存関係はシュヴァルベの死まで続く。
80年前の戦争の影響により、プリンス邸が放火の被害に遭う。その際クリアはひどい火傷を負い生命の危機に瀕するが、シュヴァルベのセンブランスによって一命を取り留めた。
(シュヴァルベのセンブランス「想春」。生を渇望する想いの強さに比例して、生命力が強化される。老いの速度も落ち、身体は頑丈になる。
能力は心臓に依存しており、どれだけ強化されていようとも心臓を破壊されれば確実に死に至る)
プリンス家はシュヴァルベのセンブランスを把握しており、本来は跡取りである弟のために使われる契約であった。
しかし弟は火事の際に救命を望めないほどの重症を負い、クリアに使われることとなる。このとき、シュヴァルベはクリアの延命を確実に優先させるために故意に弟に重症を負わせている。
シュヴァルベはクリアに心臓を渡し、彼女の生を強く願う。クリアへの想いが強すぎることで必要以上の延命を招いたことはシュヴァルベの誤算でもあった。
前提として、このセンブランスで他者の生命維持が可能か不確定な中での移植。成功したとしてもその場凌ぎの延命であり、以降は通常と変わらず老いていくと考えられていた。
しかしシュヴァルベの想いの強さ、そしてクリア自身のオーラの強さにより、クリアは不老の体と、死から程遠い頑丈な身体を望まずして手に入れた。
シュヴァルベは心臓のみをクリアの体内に遺し命を落とす。遺されたクリアの絶望は計り知れない。その後の彼女の人生は、愛するものを失った世界で生き続けるという苦痛を伴うものとなる。
それでも、自らの幸福は二度と無いと知りながら、彼女は他人の幸福を導き続ける。
シュヴァルベとの約束を守るために。

性格

尊大な態度に自信家な面が目立つが、良識はあり社交的。ただし必要以上にこちらに踏み込んでくる人物に対しては線を引く。
名乗る時は「プリンス」とのみ名乗り、名前は絶対に教えない。彼女の名前を呼ぶのは身内以外ではシュヴァルベのみ。
他人の名前を覚えようとはせず、一時の関係のみの相手ならば二人称で済ませる。今後関わる相手になりそうだと判断すれば名前を覚える。
機嫌の善し悪しを意図的に顔に出す。機嫌が良ければにこやかに接するが、悪ければ冷めた態度を顕にする。女性と子供には常に優しい紳士。
戦闘は好むが殺生は好まない。過去の出来後により炎に苦手意識を持つ。
現在では、どこか投げやりで死を望んでいる節が見え隠れしている。

能力

武器「ミグラトリー」は刃渡り90㎝の両刃剣。柄にルビーの装飾がある。
一通りの武器は使えるが、変形もしないただの剣を最も好む。銃などの飛び道具は対人では絶対に使用しない。グリム相手なら気まぐれに使うことも。
オーラの量が尋常ではなく、多少の攻撃では傷すらつかない。プリンスが不死と言われる所以の一つである。
一見不老不死のように見えるが、厳密に言えば不老でも不死でもない。プリンスの身体の時はかなり少しずつであるが着実に進んでいる。そして心臓を破壊されると確実に死に至る。
センブランスの「幸福」は、相手の精神を探り、対象の心理が願っている最高の幸せを見せる。対象と目を合わせることで発動可能。
対象は夢を見ている時と同等の感覚になり、現実世界での身動きは一切取れない。プリンス自身も幻覚の中に介入できるが、その際は彼女も無防備となる。
この能力を利用して相手の動きを封じた隙に攻撃することも可能だが、プリンスはそれを好まず、そういった能力の使い方をしたことは無い。
攻撃の手段としてではなく、あくまで幸福に導く手段として使用する。