ニッキー・レッドクラウン

Last-modified: 2021-01-21 (木) 22:28:51
 

「ねっ、フカヒレもそう思うでしょ?」

Nicki Redcrown

プロフィール
シンボルキャラのシンボルやエンブレム [添付]
種族
武器大剣(ナイトメア)、斧(アビス)、槍(イーヴィル)、剣(エスパーダ)、盾(イクリプス)?
性別
年齢17歳
外見
服の色茶色、クリーム色
アクセサリー大学帽のような帽子
肌の色青白い肌
身長155cm
髪の色ボルドー
瞳の色深紅
モチーフキャリー・ホワイト
センブランス創造新生
ステータス
所属ビーコンアカデミー
関連組織GENE社
職業学生
チームBRWN
-ブラウン・シュガー
-リィム・ディア・ヴィシソワーズ?
-ワイン・グラス
パートナーチーム内のパートナー
関連人物ジオ

外見

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二重幅は広く、目の下の隈とギザギザ状の歯並びが特徴。
美しい少女だが目付きが悪く初対面では近寄りがたい印象を与える。胸まで伸ばしたロングヘアを2本の三つ編みにして、毛先を輪っかの髪飾りでまとめている。ある後遺症で外見の成長が常人よりも遅く、彼女の容姿は12歳の時から変わっていない。

人物

ニッキーはGENE社で働く母親・カーリーとジャーナリストの父親の元に生まれる。父親はニッキーが赤子の頃にカーリーと教育方針で揉め、愛想を尽かし家を出て行った。
しかし、ニッキーの親権を得たカーリーはGENE社の幹部に昇格した途端、研究に没頭するあまり家庭を顧みず、ネグレクト紛いの扱いをニッキーに対して行うようになる。家に1人、誰もいない食卓、母親がいつ帰宅したのかさえ分からない…編み物やお絵描きといった創作だけがニッキーの唯一の楽しみになる。サメのぬいぐるみ「フカヒレ」はその延長線上で作った"友達"。
会う度に徐々におかしくなっていくカーリーに、ニッキーはいつからか愛情よりも不信が勝る感情を抱いていく。

そして…

カーリーの異常なまでの研究への執着に違和感を覚えたニッキーは、立ち入りを禁じられている家の地下室に忍び込み、そこで「エボルブ」の研究資料と思わしきデータを見つける。数週間ぶりに帰宅した母親に問い質すと、カーリーは全てを話すことを約束しニッキーをGENE社へと案内した。
そこでニッキーは、自分の母親が人間を人工的に化物に変異させる「エボルブ」の最高責任者として実験に関与していることを知らされる。カーリーの発する言葉は言霊の如くニッキーの心に揺さぶりをかけ、自分は人類が大きな進歩を遂げる重要な研究をしているのだと、ニッキーに協力を仰ぐように煽動する。
もう何年もカーリーとろくな会話を交わしていなかったニッキーは、どんな形であれ母親が自分自身に目を向けてくれることを純粋に喜んだ。そしてニッキーはカーリーの傍にいたいがために同行し、研究所内で過ごすことが多くなる。
そんなある日、ニッキーは研究所の最深部に位置する最重要保安区間の一室に、身体検査を受ける"ある人物"の姿を目撃する。
何故かその様子が頭から離れなくなったニッキーは、カーリーに相談して男と面会する機会を与えられる。
素性を尋ねるニッキーの質問に対し男からの返答はなく、代わりに「ここへ来てはいけない」という意味深な警告だけを残し去って行った。
男との面会から数日後、身体検査という触れ込みでニッキーを診察台へと案内したカーリーは、その体に見知らぬ薬品を投与すると、娘を研究所の一室へと収容した。このような身体検査は月に3回行われ、薄暗い部屋の中で、ニッキーは自分以外のなにかが体を蝕んでいく感覚に次第に恐怖を覚えていく。
母親が度々口にしていた「エボルブ」の存在、自分もそうなろうとしていることにようやく気付くのだった。しかし自身が人ならざるものに変貌を遂げようとしていることよりも、母親に裏切られた衝撃が大きく、ここから脱出するという選択肢はニッキーの思考からは消え失せていった。

悲劇は、突如として訪れる。
何者かの手によりエボルブの研究ブロックの拘束が解かれ、数名の被検体が脱走する事故が起こる。非常事態宣言発令のアナウンスが研究所内に流れ、研究員たちが避難と対応に追われる中、ニッキーは混乱に乗じてカーリーを探し始める。
ようやくカーリーを見つけたニッキーだったが、待っていたのは母親の変わり果てた姿だった。目の前に転がるカーリーの骸にニッキーは言葉を失う。
その思考を現実へ引き戻すかのように、頭上から降り掛かる声。
おそるおそる顔を上げれば、以前面会した男が立っていた。手には血が滴る剣。顔についた血痕は明らかにその身から吹き出たものではなく、他の誰か…カーリーのものであると気付く。
震えるニッキーに、凍てつくような視線が注がれる。

「だから云っただろう、ここへ来てはいけないと」

何がどうして、何故母親が殺されたのか、分からなかった。分かりたくはなかった。
カーリーの死体を置き去りにして、ニッキーはただひたすらに、屍の山を踏んで無我夢中で逃げた。
幸い、ウイルスを投与されてから間もなく、エボルブ実験も途中段階であったためニッキーは完全なエボルブ化を免れ、逃げ延びた末に孤児院に辿り着く。そして、ニッキーは何もできなかった無力な自分自身を悔いた。このような結果を招いてしまったのは自分が弱いから。二度とこんな悲劇を繰り返してはならないと、力に固執するようになる。ハンターを志したのもその時だ。
目標であったビーコンアカデミーに入学を果たし、チームメイトにも恵まれるが、当時の忌まわしい記憶はニッキーの心に今もなお大きな影を落としている。ニッキーは当時を振り返ろうとはしないが、金髪に赤い眼を持った男を見ると、反射的に震えが止まらなくなるトラウマを抱えてしまう。ニッキーに永遠に癒えることのない傷を植え付けた男は、今もどこかで、誰かに同じ運命を背負わせようとしている。

性格

不眠症。誰に対してもスレた態度をとり包み隠さず皮肉を言うひねくれた面も見られるが、照れ屋だったり負けず嫌いだったりと感情表現はストレート。
複雑な生い立ちゆえ愛情に飢えており、心を許した相手には盲目的に懐く。一方でかなりのヤキモチ妬きでもあり、内輪の話に入れてもらえないと拗ねたりするなど子供っぽい一面もある。いつも持ち歩いているサメのぬいぐるみ「フカヒレ」を馬鹿にされると激昂し、手が付けられなくなってしまう。
アカデミーでの座学の成績は優秀で、とくにグリムへの造詣が深い。手先が器用で衣類、武器など大体のものは作れる。何故か料理は下手で、一度ボヤ騒ぎを起こしリィムからキッチンに立つことを禁止された逸話がある。ちなみに絵の才能も前衛的。
幼い頃からファストフードしか食べたことがない偏食家。現在はチームメイトの手料理のお陰で食生活はかなり改善された。

能力

歪な形状をした大剣、斧、槍、剣、盾の意思を持つ5つの武器を操って戦う。
射程範囲は25m。相手を間合いに入らせない豊富な遠距離攻撃を持つ。
本人は格闘の心得がないため、武器がなくなると一気に窮地に陥る。その弱点を補うように盾に腰掛け、上空から戦況を俯瞰していることが多い。
センブランス 創造新生
自分で作った無機物にのみ、生命を吹き込み思念で使役することができる。万能な能力だと思われがちだが同時にリスクも伴う危険な力。人間が食事をとるように、生命を吹き込まれた物は主のオーラを摂取することにより活動が可能になる。24時間絶え間なくオーラを分け与えている影響で、常に寝不足のような感覚に見舞われるはめになる。すなわちニッキーの不眠症は、常時センブランスを発動している反動からくるものなのだ。ニッキーはオーラの量が常人よりも多いが、上記のようにオーラを与え続けねばならないため、従えることのできる物の数は現段階では限りがある。