【この世界の理が永遠の戦いであれば、この世界を去れば良い。それだけのことだ。】

Last-modified: 2025-11-25 (火) 23:21:54

SEB

本作の【17の世界】をこれでもかと俯瞰した【シウグナス】の爆弾発言。
 
【ブライトホーム】で戦に参加し、あと少しのところで勝てるのに【ディン王】からの退却命令で状況はブチ壊しにされてしまう。
全力で指揮を取っていたからこそ特大の癇癪を起こした【将軍】【哲人】は「ブライトホームがどういう世界か」を直視してしまった。
 
これまではその現実から目をそらしていたからこそ、心の中で気づいていても戦いのモチベーションをとりあえず保っていたが、正面から向き合ってしまった以上はもう無理だったのだろう。
しかしシウグナスはそこにまさかの解決法を投げ込んだ。

あんな自称王さまなど、命を奪う価値も無い。
この世界の理が永遠の戦いであれば、
この世界を去れば良い。それだけのことだ。

事態の解決法であると同時に、本作の世界観を把握する上でしばしば出てくる「それぞれの世界の在り方」という考え方を端的に説明している一言でもある。
自分の故郷やそれに近い世界の考え方とはまったく勝手の違う世界に飛び込むこともしばしばある本作では、一方から見ればただの常識であるものが、他方から見れば理不尽極まりないことも珍しくない。
しかし今居る世界から出てしまえば、もうその概念にとらわれる必要がない、というシーンは多い。
どちらかが正しくてもう一方が間違っている⋯というわけではなく、ただ互いが交わらない価値観の相違があるのみ、という描写はサガシリーズではしばしば登場するが、SEBではそれを明確に突きつけてくる。
 
なお余談だが、この後ディン王はシウグナスによって雑に排除させられることになるのだった。