【もう自分の本当の名前も忘れてしまった。それなのに、誰かに追われている不安だけがある。】

Last-modified: 2025-05-21 (水) 19:19:19

SF2(リマスター版)

【エーデルリッター】【モイ】が、【最後のメガリス】にて語った心の苦しみ。

もう自分の本当の名前も忘れてしまった。
それなのに、誰かに追われている不安だけがある。
エッグに従っている時だけ安寧を得られる。
だからこれはきっと、正しいことなんだ……

かつて伝令のミスで軍を壊滅させた彼は、処刑から逃れるために名を捨てたが、その後真っ当な生き方はできずに人攫いに堕ちた。
罪を重ね、周囲の目とその罪の意識に耐えきれなくなった彼はもう、人ならぬものを信じ、縋る事でしか救いの道を得られなかったのだろう。

…だがそんな彼の思いをエッグが分かるはずもなく、【石の将魔】と化した彼はその石の身体を破壊されるか、エッグに吸収されるかして自らの犯した罪を命で償う道以外は残されていなかったのだった。
しかし、本当に恐ろしいのは、下手に手を出せば石となって返り討ちに遭うほど石のアニマが強力である部分であろう。