RS2
【王位継承問題】において【ハロルド王】から後継者を誰にするかを頼まれた際の選択肢の一つ。
ハロルド王の後継ぎを具体的に指名しないという4つ目の選択肢であるものの、選択肢としてはあまりにも無関心である。
その一方で、選択肢を選んだ後に、皇帝がハロルド王に対し「帝国が(他国の)世継ぎ問題に口出しすることはできない」と述べるため、選択肢の適当っぷりとは裏腹にもっとも常識的な答えを返すという逆の意味で罠といっていい選択肢となっている。
ちなみに、選択肢としては、世継ぎとして【トーマ】を選んだ場合と同じ展開になる。
というのも、この後のイベント展開でサイフリートの部下が「ハロルド王が遺言でトーマを新たな王に指名した」と述べる展開で、矛盾が発生するか否かのみが重要であり、この選択肢を選んだ場合、ハロルド王が明確に誰を世継ぎにするか述べないままイベントが進行するため、結果的に遺言でトーマが新たな王になったという展開でも矛盾が生じないのである。
ただ、この選択肢の最大の罠といっていいのは、この後の皇帝進退の場面で同じく無関心を決め込んだような【関係無い、さようなら】という選択肢が登場し、それを選んでしまいそうになること。
この選択肢の皇帝の回答があまりにも常識的すぎることで、今回も常識的な回答を返してくれるのでは、と考えてこの選択肢を選んでしまうと、皇帝がなにか述べることもなくカンバーランドの滅亡が確定してしまう。
普通の感覚であれば、後継者を問われた際にこの選択肢を選ばなければ、敢えて好奇心で「関係ない、さようなら」を選んでしまうことはないことを考えれば、一周回ってこの選択肢自体がやはり罠だったと言えなくもない。
RS2R
本作でもハロルド王に後継ぎを誰にすればいいか相談された際の選択肢の一つとして続投している。
細かい違いとして「よく解んないし、関係ないな。」と最後に句点がついたのみ(これは他の多くの選択肢でも当てはまる変更点)である。
この選択肢に限った話ではないが、本作では皇帝が基本的に喋らないため、原作版の皇帝の常識的な返答は一切見ることができなくなった。
しかしながら、この選択肢を選んだ際に、ハロルド王が皇帝の発言の意図を汲み取るといった形で、「帝国が他国の世継ぎに口出ししては内政干渉と思う者もいるかもしれない(要約)」と述べ、原作版の皇帝の発言を概ね踏襲した上で、皇帝に世継ぎを相談したことを謝罪する流れとなり、全体的なイベント展開は原作版とそう大きく違わない。
ただ、原作版でも同様だが、プレイヤーとしてはそんな事全く考えていなかった、というケースが多いものと思われ、ハロルド王の返答に対し「え?」と困惑させられるケースが増えてしまったかもしれない。
原作版と異なり、ここでハロルド王が「内政干渉」といったワードを出してくるため、そういった意味ではその後の皇帝進退の場面でより「関係無い、さようなら。」を選んでしまう可能性が高まったかもしれない。
とはいえ、本作では「関係無い、さようなら。」を選んだ後に、原作版ではなかったイベントが追加されており、ここで【サイフリート】が黒幕であることや、トーマに危機が迫っているということが明確に分かるようになっており、その上で、再度トーマが皇帝を引き止め、選択肢が出てくるため、流石にここまできても内政干渉だから帰ったほうがいいだろう、と判断してしまう可能性はないだろう。
ここで「【帰ると言ったら、帰る!】」を選んでしまうと今度こそ取り返しがつかないが、この選択肢を選んで滅亡させてしまったとすれば、もはや滅亡については確信犯と言われても無理はない。
全文
(ハロルド王)
確かにおっしゃる通りです。
帝国が我が国の世継ぎ問題に口出しすれば、
内政干渉と考える者もいるやもしれません。
陛下の立場も考えずにこのようなお願いをした
私の誤りです。