SSG
概要
本作ラスボス。邪神とされる存在。
かつては下級の星神だったが、人間と精霊を惑わし、【冥魔】に通じて世界に混乱をもたらしたため、【十二星神】の加護を得た人間に討たれて星々の間へ追放された。
しかし、策を弄して「七千年に一度」の帰還を許す書付を「千年に七度」に書き換え、以後、緋色の彗星となって千年に七度襲来する災厄となった。
星神と人間は協力して七度の襲来を退け、七度目に討たれたファイアブリンガーの体は砕けて【緋の欠片】となり、世界に降り注いだ。
それから長い時を経て、様々な動乱が世界を襲い始め、それらに立ち向かった主人公は邪神の七度目の復活が近いことを知る…というのが本作の基本プロット。
ファイアブリンガー自身とはラストバトルで対峙するのみで、ストーリーでは邪神復活を目論む勢力や冥魔と対峙することになる。そのため「ポッと出」呼ばわりされることもある。
上記の伝承はサガスカの世界で一般に知られているもので、プレイヤーにも作中でそれ以上の物語を知る機会は与えられていない。
しかし、『緋色の野望』では【仮面劇】が追加され、「邪神」ファイアブリンガーの物語が新たに語られることとなった。(後述)
ステータス
| 特性 | 第1形態・第2形態はHPを2回0にする必要があり 最終形態はHPを3回0にすると完全に倒すことができる 行動前にHPを0にした場合は、そのターンの行動は無効になる (ただし、インタラプトをセットしていた場合、行動が無効になっても発動する) 強さは1~5段階あり、段階によって行動パターンが異なる 5段階目が最強として扱われるほか 緋色の野望では、五方星石を使用することで最終形態が真ファイアブリンガーになる |
|---|
第1形態
| 系統 | その他 | 属性 | 火 | タイプ | - |
|---|
| BP | 範囲 | 属性 | 効果 | |
|---|---|---|---|---|
| アシュテールの陰影 | 3 | 自分 | ‐ | HP回復・状態異常解除 |
| カダの陰影 | 3 | 自分 | ‐ | HP回復 |
| ウズメの陰影 | 3 | 自分 | ‐ | BP+2 BP+3 |
| シャムスの陰影 | 3 | 敵全 | 電 | 追加:スタン |
| ディーマージュの陰影 | 5 | 敵全 | 冷 | 追加:混乱 |
| マリガンの陰影 | 7 | 敵全 | 突 | ‐ |
第2形態
| 系統 | その他 | 属性 | 火 | タイプ | 長剣(二刀) |
|---|
| BP | 範囲 | 属性 | 効果 | |
|---|---|---|---|---|
| ライトサーバント | 3 | 場 | ‐ | ライトサーバント召喚 |
| ファイアサーバント | 3 | 場 | ‐ | ライトサーバント、シャドウサーバント召喚 |
| シャドウサーバント | 3 | 場 | ‐ | シャドウサーバント召喚 |
| サクション | 3 | 味単 | ‐ | 即死、使用者はHP回復・防御アップ |
| デスブリンガー | 4 | 敵単 | 斬熱 | 追加:LPブレイク |
| 音速剣 | 3 | 敵単 | 突 | 間接攻撃 |
| 二刀烈風剣 | 4 | 敵不 | 斬 | ランダム4回攻撃 |
| 喪神無想 | 5 | 敵単 | 斬 | カウンター技 |
| 剣風閃 | 6 | 敵全 | 斬 | インタラプト技(対突)、追加:スタン |
| 不動剣 | 7 | 敵単 | 斬 | そのターンにダメージを受けるほど威力アップ |
| 二刀荒時雨 | 8 | 敵単 | 突 | インタラプト技(対斬) |
最終形態
| 系統 | その他 | 属性 | 火 | タイプ | 浮遊 |
|---|
| BP | 範囲 | 属性 | 効果 | |
|---|---|---|---|---|
| クリムゾンフレア | 1 | 敵単 | 熱 | 詠唱3、間接攻撃、追加:攻撃ダウン |
| サイコキネシス | 1 | 敵単 | 突 | 間接攻撃、追加:バンプ |
| メテオブリング | 2 | 敵単 | 打熱 | 追加:混乱 |
| ゾディアックフォール | 3 | 敵全 | 電冷 | 追加:BP-2 |
| ぶちかまし | 4 | 敵全 | 打熱 | インタラプト技(対打)、追加:スタン |
| ファイアブラスター | 5 | 敵単 | 突熱 | 間接攻撃、追加:怒り |
| ギャラクシィ | 6 | 敵全 | 打 | 追加:BP-3 |
| ヴァーミリオンサンズ | 7 | 敵全 | 熱 | - |
SSG(緋色の野望)
CV:杉田 智和
各地の街・村にイベント【仮面劇】が追加され、ファイアブリンガー神話が新たに語られることとなった。
劇は大きく前・中・後期に分かれており、各地で語りを聞くことで物語が進んでいく。
前期では、ファイアブリンガーはユーモラスに描かれる。
彼はその名のとおり人間に火をもたらした者(Fire bringer)だが、劇中では「人間を脅かそうと投げ付けた火を利用された間抜けな神」と描写される。
また、精霊をそそのかし、精霊・星神と冥魔との争いを焚き付ける様子も、悪戯者が知人の仲違いを仕掛けるように描かれる。
策が敗れて追放となり、「七千年に一度」の書付を「千年に七度」に書き換える場面も、日常的な感覚ではあり得ない愚挙であり、観客から笑いが起きる。
前期最終演目では悪神の要素が増し、七度目の帰還の際に再び冥魔をそそのかして「第七災厄」を引き起こすが、人間の英雄に討たれて幕を閉じる。
中期では、一般に知られている伝承を補足する内容が語られる。
精霊・星神と冥魔との争いを焚き付けるも、いずれの陣営にも策を見破られたファイアブリンガーは、初めて人間の英雄に討たれる。
後期では、「邪神ファイアブリンガーの真実」と前置きをした上で、これまでの演目を否定する内容が語られる。
実はファイアブリンガーは下級の星神などではなく、彼こそが原初の創造者であり、人間に火を与えたのもいつか自身を超えるよう願ってのことだった。
精霊は人間の認識が生み出し、冥魔は人に「力を使う知恵」を与えるよう彼が生み出したものだったが、冥魔の力を得た人間は互いに殺し合うようになった。
自身が生んだ冥魔の力では人間を導けぬと悟った彼は、次には宇宙から星神を招き、技術と文化で人間を導くよう請うた。
しかし星神たちが選んだ手段は、自らの代行者たる皇帝を立てて冥魔を討たせ、皇帝の旗のもとに人間を服従させることだった。
人間が自身の力で進歩してこそ「真の創造」であると考えていたファイアブリンガーは失望し、招いた星神たちに追われることとなる。
しかし、星々の間へ去る間際、彼は思いを新たにする。
「私こそがお前達を最も見くびっていたのかもしれぬ。我が希望を、お前達に託そう」
「わが身を邪神となしても、人を覚醒させる。その時こそ、真の創造が完成する」
以上が仮面劇のあらましである。
後期の頭には「妖しく光る緋色の欠片が夢に現れ、わたくしに静かに告げたのです。真実を語れと」の口上があることから、これはファイアブリンガーが語らせたものと考えられる。
つまりは一方の当事者の主張であり、手放しに信じることもできないが、本作サブタイトル『緋色の野望』、メインビジュアルがいずれの主人公でもなくファイアブリンガーであること、作中で出くわす星神たちが人間に愛情を示さないことなどが、プレイヤー各自の考察の手掛かりとなるだろう。
なお、杉田ボイスによるラストバトル中の台詞には「人の覚醒、それこそが我が望み」や「終わりなき混乱!それこそが面白い!」というものがある。
前者は後期仮面劇の内容を裏書きするようだが、後者は前期で描かれた悪戯者の性格を存分に表しており、伝承のどれほどが真実なのか、何が彼の真意であるのかを測りにくくしている。
ついでに言えば、後者の台詞は「フゥゥーッ!」という奇声を皮切りに大変なハイテンションで発せられる。
台詞は他にも多数あるが、重厚なトーンのものにネジの飛んだようなものが二重人格めいて紛れ込んでおり、考察を投げ捨てたくなるほどのインパクトを与えてくる。
蛇足だが、神話学においては、人間に火のような革新的な知恵・技術をもたらす存在は「文化英雄」と呼ばれる。
また、精神分析学者のユングが唱えた「原型」論*1においては、仮面劇前期のファイアブリンガーの振る舞いは支配的な秩序をかき乱す「トリックスター」(悪戯者・道化者)のそれに当てはまる。
「七度戻り、七度討たれ、七度蘇る」という同じ数の繰り返しも神話や伝承にしばしば見られる型であり、ファイアブリンガーの造形・伝承は神話研究などを参照したものと思しく、旧来のラスボス勢とは一段違う厚みを持っている。
文化英雄の代表的なものとしてギリシア神話のプロメテウスが挙げられるが、作中のファイアブリンガーにかなり似通った「主神の意に逆らい人類に火を与える」という行いをしており、この辺りから着想を得ていることは間違いない。*2
IS
最終エピソード【究極との決戦】では、カオス・ルーラーとの戦いで人類側に加担した。
【アイベックスの指輪】が緋の欠片とつながりのあるアイテムだったことも要因ではあったが、「本当にいざという時に彼は人類を助けたのなら、故郷の世界で彼と敵対していた十二星神の素性とは何なのか?」という疑問をアントニウスらは密かに抱くことになった。
それがISECのとある事件で、ついに火を噴くことに…。
ISEC
| 属性 | 初期★ | 実装日 | 限定 | HP 攻 防 す | 詳細 |
|---|---|---|---|---|---|
| 火 | ★5 | 21 07 29 | 🄑 | 1549 168 141 149 | 【タグ】[火][剣][大剣][サガスカ][男性][アタッカー][ボスキャラ] 【基1】トライアルフレイム[技]…敵全:威力32~160([火傷]ダメUP)、味[火]:相性増幅(2T1回) 【基2】最後の裁定[技]…自分:奥義ゲージ+25~50・特効付与[人間][神](2T1回) 【奥】フェイタルブリンガー[技]…敵全:威力320~416([火傷]ダメUP)、味[火]:相性増幅(2T1回) 【連】味[火]:奮起10(1T) 【コマ】[火][サガスカ]攻+12 【補1】天界の覇権…自分:攻撃倍率+36~72(1T) 【補2】原初の神の試練…敵全:火傷1000~2000(1T)、自分:奥義ゲージ+35~70 【特B】天からの飛来…自分:攻撃倍率+50(7回) 【特9】緋色の恩寵…味[火]:奮起10 |
| 火 | ★5 | 23 08 12 | 🄘 | 1569 161 151 151 | 【タグ】[火][剣][体術][サガスカ][男性][オールラウンダー][アイコニック] 【基1】フレイムバースト[術]…地相:チェンジ[火]、敵1:威力100~500(5HIT) 【基2】スターダスト[技]…敵全:威力32~160・《標的残存》チャージ−1、自分:《標的全滅》奥義ゲージ+20 【奥】プライマルノヴァ[術]…地相:チェンジ[火]、味[火]:威力倍率+50~75(3T)・無敵(3T1回)・不動(3T1回)、敵1:威力1200~1500(無敵貫通) 【連】味[火]:連携発生+20(2T) 【コマ】[火]を全員が持つ時、HP+750・攻防す+30 【補1】原初の火…地相:チェンジ[火]、敵全:防御倍率+16.6~33.3(1T) 【補2】火と知識…味[火]:連携発生+10~20(1T)・奥義ゲージ+10~20 【特B】緋色の彗星…自分:連携倍率+30 【特9】真実の神話…自分:奥義ゲージ+100 |
| 気 | ★5 | 23 08 17 | ⒟ | 1521 152 152 152 | 【タグ】[気][剣][サガスカ][男性][オールラウンダー][伝説] 【基1】シルバーブレイク[技]…敵1:防御倍率+37.5~75(2T)・威力48~240、地相:チェンジ[気] 【基2】アウトバーン[術]…敵全:威力32~160(無敵貫通) 【奥】(要カスタマイズ) 【連】(要カスタマイズ) 【コマ】(要カスタマイズ) 【補1】(要カスタマイズ) 【補2】(要カスタマイズ) 【特9】(要カスタマイズ/このユニット自体は★9にしなくても可) |
| 光 | ★5 | 23 03 16 | ⒜ | 1545 146 141 169 | 【タグ】[光][大剣][小剣][サガスカ][男性][ジャマー][術士][アートキャラ] 【基1】ルミナスフレア[術]…敵1:防御倍率+37.5~75(2T)・威力49~245、地相:チェンジ[光] 【基2】グローリーソード[技]…敵1:威力100~500(4HIT)、味[光]:相性増幅(2T1回) 【奥】ノヴァブラスト[術]…敵全:威力320~416・《地相[光]》防御倍率+200~300(1T)・《地相その他》相防倍率+100~150(1T) 【連】自分:異状&弱体発生+30(2T) 【コマ】[光][サガスカ]のどちらかを全員が持つ時、HP+200・攻防す+8 【補1】邪神の試練…敵1:防御倍率+50~100(1T)、自分:奥義ゲージ+15~30 【補2】未来の信託…地相:チェンジ[光]、味[光]:連携発生+10~20(1T) 【特9】取引の改竄…自分:奮起25 |
RSU
- SS[立ちはだかる邪神]
- SS[レーヴァテインよ!]
- SS[火を生みし者]
- SS[人よ、試練に挑め]
の4スタイルが実装。[火を生みし者]は最終形態の見た目。
武器種は大剣で術適正は火。
ファストが所持技・術の大半を占める速攻タイプ。
【討伐イベント】でも『緋の死闘-ファイアブリンガー-』で登場。
第1~最終形態まで通しで戦うこととなる。