概要
一部の行動が持つ「本来の行動速度を無視してターンの最初に発動できる」特性。
基本的にターン制RPGでは、ターン毎・キャラクター毎に【素早さ】や使用技・隊列に応じた【速度補正】(+乱数値)を元に行動速度を求め、早い順に行動していくのが原則である。
しかし、ファストトリックは行動速度より優先して機能するため、行動速度で劣っていたとしてもファストトリック行動は非ファストトリック行動より先に発動する。
また、ファストトリック同士でも行動の種別によって優先順位が決められていることがあり、この場合は優先順位の高いファストトリック行動>優先順位の低いファストトリック行動>非ファストトリック行動となる。
なお、同じ優先順位のファストトリック同士であれば本来の行動速度を比較して行動順を決定するのが原則である。
あくまでターン内の範囲でしか先手が確約されないので、【ターン外行動】で先んじて行動してくるケースには及ばない。
この手の特性はターン制RPG全般にて存在するものであり、「最速行動」などとも呼ばれるが、サガ界隈ではファストトリックと呼ぶことが多い。
対義語は【ディレイアクション】。
サガ1~2
盾の効果がファストトリックになっている。
ただしバリアについては通常の行動速度で貼られる。
サガ2DS・サガ3DS
盾の行動自体がファストトリックになったので、先手でバリアを貼れる。
RS1
【ハヤブサ斬り】などに搭載されている効果。
ディレイアクションが未実装であったため、【不動剣】もファストトリックで使用できる形になっている。
【防御】についてはそれらより優先度が高い。
RS2
【瞬速の矢】に搭載されている効果。
【龍陣】など一部の陣形では陣形効果が優先され、発動しない場合がある。
RS2R
本作ではタイムライン戦闘となっているためか、瞬速の矢を利用した場合は、次のターンでファストトリックとなる。
RS3
技「【五月雨斬り】【瞬速の矢】【ライトニングピアス】」、術「【バードソング】」、陣形技「【ラビットストーム】」、敵専用「【アースライザー】」に搭載されている効果。
特に五月雨斬りは豊富なWPさえあれば最終ボスの【フェイタルミラー】を迂回できて一定の威力が出せるので有用。
SF1
【防御】の優先度が他のファストトリックと同列になったので、素早さが高ければ相手の防御態勢より先に攻撃を入れることが可能になった。
また、【銃】を用いた行動全般は、【早撃ち】を技欄に装着すればファストトリック化させることができる。
ただし、残弾数が0の状態ではリロードによる強制ディレイアクション化が優先されるため、早撃ちでもカバーできない。
MS
速度補正が高い行動はリマスター版ではファスト表記となっているが、これらはファストトリックとは別物。よって、必ず先手を取れるわけではない。
IS・ISEC
最初に行動と表記されている場合、ファストトリックになる。
ファストトリック同士の技や術がかち合った場合、該当者同士で通常通り素早さ・速度補正を加味した行動順になる。
ISECの場合、これを起点に連携を仕掛ければ後のメンバーの行動順も引っ張ってこれる。それだけに敵が仕掛けるファストトリックには注意が必要で、これを起点に一人連携を起こされる事故が多発していた。
ファストトリック同士は通常の素早さ+速度補正になる点を重視し、より素早いファストトリック使いを用立てるのが一番確実。
格上のプレイヤーからキャラを借りる場合、【無敵】や【ダメージ置換】を剥がして本命の攻撃を通すのにも使える。
RSU
「ファスト」名義。
【OverDrive】も含めた行動の優先順位は、
一部の敵の行動>OverDriveファスト>OverDrive補正なし>OverDriveディレイ>ファスト>補正なし>ディレイの順になる。