ソチオリンピック>女子1000m>予選 - 準々決勝 - 準決勝 - 決勝
PEN=失格 OR=オリンピックレコード WR=ワールドレコード
B Final(順位決定戦)
スタートリスト
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 500m | 1500m |
1 | Jorien ter Mors | ヨリエン・テル・モルス | 24歳 | オランダ | 8位 | 6位 | 4位 |
2 | Valerie Maltais | ヴァレリー・マルテ | 23歳 | カナダ | 7位 | 準々決勝敗退 | 6位 |
結果
1着 | Jorien ter Mors | ヨリエン・テル・モルス | 24歳 | オランダ | 1:36.835 |
2着 | Valerie Maltais | ヴァレリー・マルテ | 23歳 | カナダ | 1:36.863 |
オリンピック恒例のB決タイマン勝負。レベルが高く、しかも力が拮抗したタイマンだ。
残り6周でテルモルスが前に出て、そのままペースを引き上げ逃げ切りを目指す。
マルテはじっくりとそれを追走し、最後の直線での足出しにかけることに。
最後外を周ってゴールラインへと突っ込んだが、わずかにテルモルスが粘った。
期待通りの良い勝負。個人的な好みを言っても、最後の直線はイン差しより外差しの方が好きだなあw
A Final(決勝)
スタートリスト
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 500m | 1500m |
1 | Park Seung-Hi | パク・スンヒ | 21歳 | 韓国 | 4位 | 銅メダル | - |
2 | Jessica Smith | ジェシカ・スミス | 30歳 | アメリカ | 24位 | 予選敗退 | 7位 |
3 | Shim Suk-Hee | シム・ソクヒ | 17歳 | 韓国 | 1位 | 準々決勝敗退 | 銀メダル |
4 | Fan Kexin | 范可新 | 20歳 | 中国 | なし | 5位 | - |
結果
1着 | Park Seung-Hi | パク・スンヒ | 21歳 | 韓国 | 1:30.761 |
2着 | Fan Kexin | 范可新 | 20歳 | 中国 | 1:30.811 |
3着 | Shim Suk-Hee | シム・ソクヒ | 17歳 | 韓国 | 1:31.027 |
4着 | Jessica Smith | ジェシカ・スミス | 30歳 | アメリカ | 1:31.301 |
序盤からやはり2人いる韓国勢が前を張り、スミスが前を伺うもしっかりとブロックする。
残り4周でパク・スンヒが2番手から先頭に出てペースを上げ、その後ろを本命シム・ソクヒがつく。
このまま終わるかと思った残り2周。ずっと最後尾で力を溜めていた范可新が外から決死の仕掛け。
まずスミスを交わし、さらに2番手のシムソクヒに迫る。シムソクヒも必死でブロックするも
ラスト半周でこれを上回って、さらにゴールラインで先頭に迫るも、トップはパク・スンヒが粘り切った。
最終結果
金メダル | Park Seung-Hi | パク・スンヒ | 21歳 | 韓国 |
銀メダル | Fan Kexin | 范可新 | 20歳 | 中国 |
銅メダル | Shim Suk-Hee | シム・ソクヒ | 17歳 | 韓国 |
4位入賞 | Jessica Smith | ジェシカ・スミス | 30歳 | アメリカ |
5位入賞 | Jorien ter Mors | ヨリエン・テル・モルス | 24歳 | オランダ |
6位入賞 | Valerie Maltais | ヴァレリー・マルテ | 23歳 | カナダ |
7位入賞 | Elise Christie | エリーゼ・クリスティー | 23歳 | イギリス |
8位入賞 | Li Jianrou | 李堅柔 | 27歳 | 中国 |
9位 | Deanna Lockett | ディアナ・ロケット | 18歳 | オーストラリア |
10位 | Kim A-Lang | キム・アラン | 18歳 | 韓国 |
1500mで本命視されながら敗れ、3000mリレーのアンカーとして評価を取り戻したシムソクヒは
同じく本命視された1000mでまたしても最後足が持たず、敗れて個人種目は無冠に終わった。
パクスンヒや范可新と、シムソクヒの明暗を分けたのは、個人的には準決勝の疲労度だったかもしれないと思う。
明らかに準決勝で一番消耗していたのは、中国チーム2人を凌がなければいけなかったシムソクヒだろう。
でも何より、パク・スンヒの調子の良さが、彼女が金メダルを勝ち取った一番の要因だろう。
今期のW杯では、シムソクヒ>キムアラン>パクスンヒという序列に見えたが
五輪が始まってみれば、パクスンヒ>シムソクヒ>キムアランになっていたように思う。
にしても、パク・スンヒの金メダルは嬉しいね。
前回バンクーバーを含め、悔しい思いを一番してきている選手だと思うのでね。
願わくば、次のオリンピックも25歳なのだからぜひ出場して、3連続出場してほしい。
正直、韓国勢は2連続3連続で出場する選手が少なすぎる。それでいつも愛着が湧きにくいのです。他の国の選手と比べ。
しかもみんな均質的に強くてタイプも似てるように見えるから、ついつい「韓国勢」って一括りにしちゃうのよね。
「カナダ勢」「アメリカ勢」とか一括りにしたくなることはほとんどないのだけれど。
今までは、韓国勢に連続出場の選手が少なめなのって、単なる偶然と、層の厚さゆえかな…と思ってた。
でももしかして、派閥争いとか、「あなたは1回出たんだから譲りなさい」みたいな力が
働くことなど、諸々の影響があるんでしょうか。ヴィクトール・アンの件があった以上
色々と必要以上に勘ぐってしまうのですよね。
うん、まあ何が言いたいかというと、既に2連続出場していて、見てる側の愛着も湧いてきていて、
しかも素人目に見ても、典型的な韓国選手とはまた違った印象的な個性を持ったパク・スンヒには
ぜひこれからも、息の長い活躍をしてほしいなと願っています。