概要
A世界で起きている、世界の範囲の広がっていく現象。
ツツジ台?を起点として地球、外宇宙とより広い範囲にその範囲は及んでおり、それによっていずれは他の宇宙と同等の広さに到るまで、またそれ以降も同様に続くとされる。
説明
より厳密には、「新条アカネが作った世界を基準に、まったく別種の世界として確立する」ための拡大現象。
これまでのコンピューターワールドにテクスチャーを張り付けたものから、その内面に至るまでが変化・拡大を起こしており、言うなればデータ・概念の受肉に近いニュアンスを伴っている。
現在は地球規模は完全に形成されており、それ以外の領分はまだ上っ面のみ。それでも、地球内部に限ってしまえば新条アカネが暮らす世界に近く、限りなく本物に近い存在となっている。
常世界法則の確度の向上が主な特性。
これにより本来は怪獣などの怪異が起こりづらく、幻想性介在度の低い世界になっていく。
しかし、現状では常世界法則の強さに対して範囲拡大速度が追いついておらず、結果として世界の拡大=低密度化=空白領域の形成に一役を買っており、結果として異層の増大を招いている。それに加え、再び怪獣が出現を始めたことで、世界は拡大・確立しながら空白も生み出しており、世界はむしろ混沌の要素を強めている状態にある。
世界の歴史についても新条アカネの世界を筆頭に、多数の宇宙が無自覚に参考されている。
そのため、「現在の世界が生まれる」ことを前提に、逆算的にその空白を埋め合わせたり矛盾箇所を修正したりしている。
当然、そうした世界の変動に内部存在が気づくことはまず不可能であり、ごくわずかな例外を除いて世界の在り様の変化について知る者はいない。
なお、この現象による世界拡大は、言い換えれば「可能性を広げうるポテンシャル」を示すバロメーターでもある。
現状、A世界における世界拡大速度は驚異的なもので、宇宙そのものが秘める可能性も極めて大きい。仮に、別の形で運用出来る能力を持つ者hが見たならば……