概要
人為的作られる異層の総称。
結界の一種と言えるが、明確に世界の中に形作られる、一定の隔離性・隠匿性を備えた空間であることが特徴で、物理的に半ば別の次元である。
単純に表層・基盤世界以外の“層”を作るというだけではなく、形成者によって特徴を設けられることも多い。そうした世界には何らかの特性・機能が備わっており、何らかの形で形成者の目的を叶える・補佐するものであることが大半。
一つの“層”の中に小さな形で形成されることもある。
説明
自然に発生することはまずなく(その場合は単純に異層扱いとなるため)、必ず形成者が存在することが特徴。
その性質上、仮層世界には形成者の表層的・潜在的を問わない願望や目的、性質が現れた特性を持つこととなり、それによって必ず独自のものとして確立することとなる。これは意図して訓練を積むなどの形で変えることも可能だが、それは素養に大きく左右されてしまう。
また、基本的に長時間形成することは難しく、維持時間は形成者の能力の高さに直結している。
前述の通り形成者によって全く異なる世界となるため、外見も異なる。
表層世界あるいは基盤世界と全く同一の形状から、固有の風景を形成するもの、それらがないまぜとなったものなど多種多様。また特性が外見に現れることも多いため、概ねその世界の形が仮層世界の性質を反映させていると見なして問題ない。
これを扱えるようになるにはやはり素養が求められる。
また形成能力・技術も体形によって原理が異なることもあり、非常に多様。
形成空間もあくまで「異層を作る」という一点のみが共通要素であるため、形成原理も発現経路・技術体系ごとに変わってくる。
ある程度は通常の自然発生型異界と同じような対処が可能だが、一方でべてが通用すると限らず、人為的な性質故により高い隔離性・隠匿性などを持つことも多い。同時に固有の解消条件が成立していることも珍しくない。
- そして仮層世界同士が同時に展開された場合、様々な現象が起こる。
世界同士が激突しパワーバトルが発生する場合もあれば、融合してしまうパターン、一方が吸収・侵蝕するパターン、対消滅するパターンなどいろいろな形が想定され、それもまた同じ性質同士の衝突でも展開されている宇宙などで発生する現象が変わることがある。そのため、仮層世界展開者同士の戦いは非常に複雑な状況を招いてしまう恐れもある。
本作において
最も顕著な例はナノバース空間である。