艦船 航空機その他

Last-modified: 2021-06-23 (水) 01:34:55
  • 航空機

・Su-33 -THE IDOLMASTER MIKI

正式名称は星井美希専用神経接続操縦システム試験零号機。
ロシア空軍のSu-33をベースにしたコフィンシステム最初の機体で、すべての能力がまとまっていて素直な動きを見せるが、コンピューターの大半は機体の制御や火器管制に参加しない。
そのためシステムに未知の領域が多く存在しており、普段使われていない部分が目覚めた時に何が起きるかは不明。
プロトタイプからシステムの設計を流用しているため、癖が少ないのが特徴。
ナノコーティングによって機体表面の光学模様を自由に変えられる可変迷彩処理が始めて実用化された機体でもある。
エンジンはオリジナルの機体とは違う新開発の物を搭載、アフターバーナー無しのスーパークルーズを持たせられた。その他機体素材を一新、アビオニクスと兵器システムを改良した。
このエンジンの開発に当たっては、日本の技術提供を受ける代わりにアメリカのノウハウを提供してもらう取引がされている。
空中戦は強いので任務では航空戦力と対峙する。この機の開発でAIによる脅威判定、敵味方の識別などの戦術的なサポートを利用した戦闘の体系が完成した。
スマートスキンを実用化した初の戦闘機。

・F-117A -THE IDOLMASTER YUKIHO

正式名称は萩原雪歩専用神経接続操縦システム試験初号機。
世界初のステルス爆撃機をベースにした機体で、将来的な隠密作戦や爆撃のために開発された。
ピンク色の目立つカラーリングはステルス機らしくないが、こちらもナノコーティングによって任務に合わせた色の変更が可能なので特に問題にはならない。
再設計の際に航空力学に則った細部の構造の変更が行われていて、ベース機の弱点であった形状による様々な制限を改善した事で航続距離や最高速度など、性能の全体的な底上げがなされた。
パイロットの直感とも連携する爆撃支援システムにより対地攻撃能力は非常に高く、光学カメラと対地レーダーを組み合わせた新しい照準装置を備える。
主に極秘裏に潜入して敵の防空網に対する破壊工作や監視活動を行ったり、爆撃による航空支援が任務。
平時でも飛ぶ事が多い。
ちなみに穴掘り娘の名を持つ雪歩の天賦の才能か、対地攻撃の正確さや、地下施設に対する攻撃能力と打撃能力は異常に高い。(本人曰くその場所のどこが掘りやすいのかが分かり、その場所が弱い場所らしい)。

・F-15E -THE IDOLMASTER CHIHAYA

正式名称は如月千早専用神経接続操縦システム試験弐号機。
ベースとなった機体が新型である事もあって、非常に高い性能を誇る。
格闘能力、爆撃、空戦とあらゆる面で他の765プロの戦闘機を上回る能力を有するが、システムを最大限に生かす設計の結果機動性が大幅に向上し、軽量化された分防御面はベース機より低下しており、被弾した場合のダメージは深刻なものとなる恐れがある。
高度が高くなればなるほど機動性が上がるという特異な性質を持ち、空戦における大きなアドバンテージとされ、コフィンシステムとフライ・バイ・ライトを組み合わせた操縦系統と次世代高出力レーダーもあって第5世代戦闘機と互角以上に渡り合う事が可能。
尚、装備できる武装の種類は全765プロの機体の中で最も多い。
春香機との相性は抜群。
主に春香や真、真美達と一緒に航空戦力の殲滅を任務とするが、対空戦を苦手とする他のアイドルたちの戦闘機を護衛することもある。
元になった機体が機体なので近接航空支援に赴いて空爆も行う。

・F-22A -THE IDOLMASTER HARUKA

開発者をもってして、航空支配戦闘機と称された世界最強の戦闘機のひとつの春香仕様。
正式名称は天海春香専用神経接続操縦システム試験参号機。
システム搭載機としては初の第5世代戦闘機をベースにした戦闘機で、ベース機の抱えるステルス性維持のためのメンテナンスの手間と費用高騰を、ナノコーティングによる代替措置によって解決した結果オリジナルよりも整備性が向上している。
F-22をベースとしているため高いステルス性を持ち、新型エンジンによる出力のアップによってペイロードの増加も実現した。
敵のデータリンクや電子機器に対して容赦ない電子攻撃を仕掛ける電子攻撃機としての特性も持ち合わせており、伊織機と同じEMPを使った非常に攻撃的な電子攻撃を行い、敵の電子機器を徹底的に破壊する。(このEMPは指向性を持ち、狙った標的だけを攻撃できる)。
全方位に最大出力で放射した場合、周囲30キロの電子機器をすべて使用不可能にできるため文字通り空域を「支配」する事が可能。この空域では対策の施されていない電子機器は使い物にならないため、戦闘機の操縦やミサイルの誘導も大きな影響を受ける。千早機と一緒に飛んでいる時はこの攻撃特性がさらに凶悪化(特に千早に対して危害を加える敵がいた場合)し、怒りを込めたように半導体が発火するほどの高出力でEMPを照射、この世に一片たりとも破片を残すまいとするような凄まじい攻撃をお見舞いする。
主な任務は敵航空戦力の殲滅と電子攻撃。任務内容によっては他のアイドルの護衛もする。
接近するミサイルを感知して、そのミサイルめがけてEMPを照射して誘導装置を破壊、無力化するアクティブ防護システムが試験的に導入されている。

・Mirage2000-5 -THE IDOLMASTER YAYOI

正式名称は高槻やよい専用神経接続操縦システム試験四号機。
ミラージュ2000をベースにしたシステム搭載機で、圧倒的な加速性能と最高速度を誇る機体そのものがミサイルのような機体。
システムの出力コントロールと乗せかえられた大出力のエンジンが原因だが、ミサイルの着弾寸前の時やロックオンを振り切る時にこの加速性能を発揮する事で空戦を有利に戦うなど、パイロット独自の工夫によって能力を引き出している。
スーパークルーズ時の速度もトップクラスであるため偵察機としての能力も付与されている。
伊織機との相性はよく、やよい機と一緒に飛行している時に限っては伊織のワガママッぷりもある程度抑えられる。
強行偵察や各種センサーによる情報収集が主な任務で、誰よりも先に戦場を飛ぶ。

・Rafale M -THE IDOLMASTER IORI

正式名称は水瀬伊織専用神経接続操縦システム試験伍号機。
ラファールをベースに開発された機体で、速度が変化するごとに機動性が上下するワガママな反応を見せる。
全体的な性能はそこそこ良いが、そのあまりにクセの強い操縦性のせいで伊織以外操縦が出来ない。
こちらの機体のEMPは開発初期のもので、指向性が無く無差別攻撃に近い。しかし対策を施された味方には損害は出ないので市街地や他国の部隊との共同作戦でもなければ、特に留意される事もない。効果の及ぶ範囲は半径60km。
主に電子攻撃、敵対空陣地や基地に対するEMPによる破壊工作での攪乱と援護が任務。

・F-2A-THE IDOLMASTER AMI-、F-16C-THE IDOLMASTER MAMI-

正式名称は双海亜美専用神経接続操縦システム試験六号機甲、同じく真美専用試験六号機乙 。
亜美はF-2、真美はF-16をベースにしている。
パイロットやベースの機体は双子だがその性能は真逆で、亜美機はピッチ方向に、真美機はロールが非常に過敏に反応して一度動かすとフラフラとして止められなくなるほど安定性を感じさせない。
また亜美機はベース機に則って対地攻撃を得意とする一方で真美機は対空攻撃に特化している。しかし搭載弾薬はそれほど多くないので補給をこまめに受けなければ苦戦する事もある。
とはいっても亜美機はF-16とほぼ同じサイズながら攻撃機として設計されたA-10 とほぼ同じペイロードを持つF-2がベースなだけあって、ノーマルと比べれば弾薬は多いほう。真美機もエンジンの乗せ変えによってペイロードは増えている。
空中戦でも対地攻撃でも、主に支援機として活躍する。

・F-14D -THE IDOLMASTER AZUSA-

正式名称は三浦あずさ専用神経接続操縦システム試験七号機。
トムキャットの異名を取ったF-14がベース。
パイロットの個性を反映してか、すべての操作に遅延が発生する上に加速や減速まで緩慢。
果てはミサイルが迷走する珍事を起こして、前述の戦闘機としては致命的な性能もあって飛行禁止措置を取られた事もあるが、何故かあずさが乗ると普通の戦闘機のように振舞う。
実は最高速度は全765プロの中でトップ。
主な任務は航空支援。

・F/A-18F -THE IDOLMASTER RITSUKO-

スーパーホーネットをベースにした秋月律子専用神経接続操縦システム試験八号機。
コンピューターの処理能力は765プロでも最高で、有り余る力を生かして電子戦機としての能力が付与されている。
新開発のスマートスキンに組み込まれた高出力レーダーによって300km先まで見通すことが可能な上、最大で120個の目標を同時に追跡、地上レーダーやIRセンサーとの連携でステルス機の探知もできる。
挙動はとてもデジタルチック。
攻撃能力は特筆すべき高さを誇り、高い処理能力によって複数の目標への同時攻撃や連続攻撃もらくらくこなす。
対空戦闘も可能だが、対地攻撃能力が高いため役回りとしては航空支援が多い。
ジャミングやレーダー支援、攻撃支援など部隊への敵情報提供や電子戦支援を行いながら地上兵力を叩くのが主な任務。

・Typhoon -THE IDOLMASTER MAKOTO-

正式名称は菊池真専用神経接続操縦システム試験九号機、ベース機はタイフーン。
運動神経抜群の真の機体らしく機体制御システムの改良と、エンジンの換装により機動性は高い。その機動性を生かして格闘戦に持ち込むことで真価を発揮する。
ただしアビオニクスの性能は標準的で運用できる武装は元の機体に順ずる。

・A-10A -THE IDOLMASTER SP-

社長専用神経続操縦システム試験拾号機、ベース機はA-10。
765小隊のコフィンシステムシリーズ最後の機体としてロールアウトした。
全アイドルの能力とプロデューサー、社長&小鳥さんのデータを集約、分析して設計された最後にして最強の攻撃機として誕生した。
機体素材の変更と重武装化によって重量が増えて挙動はやや不安定。
ただしその遅さやそれに起因する機動性の低さは戦闘機としては致命的になるが、大幅に増加したペイロードに搭載する大量のミサイル、新素材の装甲によって高められた防御力でその欠点をカバーする。
EMPによるアクティブ防護システム、対空レーダーの搭載によって対空戦闘もこなせるように改良されている。
対地、対空攻撃能力はともに非常に高く、どのアイドルの乗る機体よりも火力は高い。
律子機よりも大きなレーダーを搭載していて、 400km先まで探知が可能な早期警戒機のような能力を持つ。
それゆえ、アイドルたちの航空機の管制や情報提供などを主な任務としているが、その火力でもって支援をする事もある。
データリンクで接続された無人機を空中で放ち、その無人機による攻撃や索敵を行う次世代空中戦闘システムの試験機でもある。

・F-22

第5世代戦闘機の中では一番早くデビューを果たした。
高いステルス性、推力偏向パドルによる高機動、スーパークルーズなど異常ともいえるほどの高性能であり、あまりの性能に航空支配戦闘機と呼ばれた。
しかし高性能な分コストも高く、1機あたり150億円超という破格の値段が付いている上ステルス性の維持のための表面処理や塗装にも莫大なコストがかかるため、生産縮小や派生型の開発凍結などの影響が出た。
システム崩壊による戦火の拡大、中国とロシアの内戦の影響で紛争が世界中に飛び火したため日本、イスラエル、サウジアラビアへ輸出されライセンス生産が始まった。米軍内部での調達数も増加しており、価格も下がっている。
既にエンジンやアビオニクスの改良などを盛り込んだ近代化改修第1弾が計画、実行されている。
日本でのライセンス生産第1号は765小隊の春香機であり、航空自衛隊のF-22Jは表面塗装の提供にアメリカ側が懸念を示したため、代替として表面に独自のナノコーティングが施されている。
J型はアビオニクスや一部戦術コンピュータ、表面塗装などアメリカの最高機密にかかわる部分以外をライセンス生産し、足りない部分を独自で補完しており一部にはスマートスキンやフライ・バイ・ライトを採用した性能向上タイプもある。
J型で行われた改修のうち、フライ・バイ・ライトへの換装は米軍でも採用されている。

・F-22 Ver.T

F-22のつばき仕様。日米共同開発の近代化改修計画を採用した米軍機の第1号で、耐G性能の試験を行う実験機でもある。
アメリカ側の改修として改良型エンジンへの換装とアビオニクス更新と機体の強化が、日本側の改修としてフライバイライトへの換装が行われ全体的に性能が底上げされている。
新型アクティブ・フェイズドアレイレーダー、IRST機能付きスマートスキン搭載で、ステルス性の更なる向上が図られている。
スマート耐Gスーツとパイロットの天性のG耐性を最大限に生かして、現代の技術で人間のGの限界をどう引き上げるかを研究するデータ採取も兼ねた実験を行う事を視野に量産機よりGの負荷に耐えるよう、各所を強化していて瞬間耐Gは16、継続耐Gは13まで負荷できる。

・F-15 Ver.T

F-15Eのつばき仕様。
制御系とアビオニクスの換装、表面のナノコーティングによってベースのE型より機動性とステルス性が増している。
改修工事計画として提示されたフライ・バイ・ライトへの乗せ替え、コンピューターのアップグレードとエンジン換装による高機動化と、それに伴う機体の強化が主な変更点。これらの装備の性能試験を行うべくテストベッドとして改修された、世界に10機とない珍しい機体でり鳥のように派遣されて戦う、つばきの部隊の実戦経験から多くのデータが短期間で収集できると踏んでの選抜だった。
レーダーは限定的ながらスマートスキンによって全方位の監視とジャミングが可能。

・XFA-32C ゲイム

防衛庁の極秘プロジェクトによって開発された戦闘機。
心神以前にステルス、推力偏向機構を念頭に置いた国産戦闘機開発のための研究が行われ、その最初の実験機体としてロールアウトした。
エンジンはプラットアンドホイットニー社から購入したものを搭載している他は、電子兵装から機体素材まですべて国産である。国内の技術でどれほどの戦闘機が製造できるかを知るためのテストと言う意味合いもあり、量産は計画されず4機の生産後、全て機密のうちに開発テストを行って、各務原の航空自衛隊基地にて研究のため保管される予定だった。
予算まで偽装され、開発も殆どアメリカで行われた(機体番号もアメリカ風)ため正確な出自を知るものはごく少数。
無尾翼という珍しい形状をした制空戦闘機で、ステルス性を持ち3次元ベクターノズルによる高い機動性を誇る。アメリカのノウハウと日本の技術の結晶で裏打ちされたその性能は、開発当初は世界最強とも言われたが、F-22を超える程のコストがかかることとテスト中の事故が災いして、試作機1機のみが生産されるに終わった。現在はNERV地下空港の先進兵器研究所の倉庫に保管されている。得られたデータは心神計画へと引き継がれた。
765小隊の戦闘機に搭載されているコフィンシステムと同じものが搭載されていて、プロトタイプから美希機に至るまでの間にロールアウトした。
開発は三菱重工だが、アメリカの圧力と技術的な問題で一部設計と技術アドバイザーとしてボーイング社が関わっている。

・R-101 デルフィナス

防衛省技術研究本部とNERV技術開発研究所の開発した航空自衛隊の主力戦闘機。
当初は次世代戦闘機開発研究から派生した、何通りものシミュレーションを並行して行う事で学習しつつ層流制御の最適解を見つけながら、ミクロからマクロへシミュレーションを拡大して全体の形を決定する、AIを活用した設計の研究でイメージ図が作られた程度であった。
その後世界的な紛争の激化と兵器技術の拡散に伴って早急に第5世代戦闘機の配備が求められるが、F-35はアメリカへの配備が優先された結果追加導入に遅れが生じたため、導入中のF-22で同様の事態が起きて戦力の空白が生まれる事を危惧した政府は計画を前倒しして独自の戦闘機開発に着手。
従来の機体設計では時間もコストもかかりすぎる事から、既に研究が完了していたAIによる設計を機体全体で採用、新開発された加工が容易で耐久性も高い炭素系複合素材の採用など開発期間短縮のため野心的な新技術の導入も行われた。これらの新技術の開発と導入は戦後初の外国との戦争に危機感を感じ、協力を申し出た全国の大学が開発に参加したためで、初の本格的な軍産学複合体による兵器開発プロジェクトでもあった。
量子コンピューターを投入した計算速度の向上でシミュレーションの精度と速度が現実的なレベルに落ち着き、最終的にエンジンの開発の遅れをボーイング社との協力で解決、ついに完成を見た。
現在F-22Jが20機運用されており、F-4の後継にF-35も導入されたためF-15の一部代替も視野に入れている。
ウエポンベイ以外に翼にも武装を装備するとF-2並みのペイロードを誇り、対地攻撃能力が向上している他対空戦闘能力もF-15に見劣りしない。スマートスキンと表面処理によりある程度のステルス性を持つ。
自衛隊の運用する対空ミサイルと対地攻撃用のJDAMを運用できるほか、開口部を減らすために世界初となる戦闘機搭載戦術レーザー兵器を機銃の代わりに搭載している。
全く新しい新世代技術を使った戦闘機開発というコンセプトとAIによる設計の結果、流線型と言う革新的なデザインを持ち、コフィンシステムとAIによる戦闘支援システムを搭載している。
従来の航空機の常識を覆す先進的なフォルムは世界の度肝を抜き、航空ショーに持ち込まれてのお披露目ではその高い機動性もあって強烈なインパクトを残した。Rから始まる機体ナンバーから、このシリーズをRナンバーと呼ぶ。
開発は三菱重工、ヴェクター、NERV技術開発研究所、防衛省技術研究本部、ボーイング。
開発コストがかかったため、調達費用は1機当たり108億円。F35の調達によって予算が圧迫されているため、導入はかなり遅れている。
派生プランとして単発エンジンの2、カナード翼が特徴的な性能向上型の3が提案されている。

・XR-103K.T

765小隊の如月千早の身体、操縦データなどの情報を元に、三菱重工の保有するAIと防衛技術研究所のAIが1から設計をした機体。完全な千早専用機であり、外見はデルフィナスにカナード翼として前進翼を装着したフォルムとなっている。
設計は起こしたものの、コストやパイロットの養成などの問題により凍結中。

・X-49 ナイトレーベン

エリア51で試験が進んでいる全翼型戦闘機。強いAIを用いた独創的な設計を行った箱型全翼複葉機という全く新しいカテゴリの航空機。
翼の内部にミサイル、機体中央にはレーザーを配した構造で良好なステルス性を持つ。
日本のコフィンシステムに対抗するための操縦システムの研究の過程で作られた戦闘機で、脳と機体を人工神経で直結することで人体の反射に近い速度で機体をコントロールし、従来の常識ではありえない機動で飛行する。
しかしそのあまりに危険なシステムは他の方式に取って変えられ、人工神経の接続手術を受けた被験者によるテスト飛行を最後に開発は中止、機体も処分される。
また、この人工神経を始めとする操縦システムの基幹部分を開発し、脳とコンピューターのダイレクトアプローチの基礎理論を築いた博士が研究中の事故で死亡している。この機体の開発過程においてコフィンと同じ操縦技術が生まれ、米軍で研究が続いている。

・XR-900 ジオペリア

こちらは先のナイトレーベンの研究者グループがイギリスに移籍して開発した別物。
性能はナイトレーベンとほぼ同等だが、米軍とEUが共同開発中の先進操縦システムを利用して操縦する仕様に変更されている。
AIによる完全無人化飛行のテストベッドでもあり、将来的な無人戦闘機実現に向けた研究が進んでいる。

・F-2

防衛庁(当時)が開発した支援戦闘機。分類は戦闘攻撃機である。
増槽に空対艦ミサイル4発を装備しながら超低空を飛行できる機動性と安定性を実現しており、水面ギリギリを飛行するF-2をレーダーで捉えることは困難であるため目標は一度攻撃されればひとたまりも無い。
至近距離まで接近した戦闘機から発射された多数のミサイルに対しては、近接防空システムもなす術がなく、撃ち漏らしたミサイルによって確実にダメージを与えることができる。
爆撃と近接航空支援のために設計されたA-10攻撃機とほぼ同じペイロードを持ちながら航続距離は約800km、高度な電子制御による非常に高い安定性をアメリカ空軍のパイロットもその操縦性と併せて高く評価している。
このような戦法が取れるのはF-2を除いて存在しないため、世界でもこのF-2の同時多発攻撃を防ぐことのできる艦はまずおらず、対艦番長の綽名を付与された。
現在、R101と混合運用中。

・A-10

近接航空支援専用の攻撃機。
近接航空支援向けにジェットエンジン装備のため低速であるが、それを頑丈さと兵装の多さで補う。特に頑丈さには定評があり、対空砲によって308箇所に穴を空けられたり対空ミサイルでエンジンのカウルを吹き飛ばされながらも帰還する逸話を持つ。
低速である他、対地攻撃専用機として設計されているため対空戦闘はできず、レーダーすら搭載されていない。ホバリング中のヘリを機銃で撃墜したことがあるが幸運の結果である。
このような機体特性のため制空権を確保できるアメリカ軍のみが運用する。
搭載するアヴェンジャー30mmガトリングガンは強力無比で、機銃掃射による支援攻撃も得意としている。反動が約2tの撃てば減速すると言われた化け物は、音速を超えるスピードで戦車すら吹き飛ばす圧倒的な火力を地上に叩き込む。
最初はアヴェンジャーが雲を引くのが見えて、次に着弾音、最後に発射音が聞こえる独特のサイクルで攻撃が行われ、この発射音は破壊力と相まって敵の恐怖の的となり悪魔の咆哮と呼ばれている。

・SR-71

ブラックバードのあだ名で知られ、高度30000mをマッハ3以上で飛行しながら偵察を行う高高度戦略偵察機。
圧倒的な高度と速力で敵戦闘機の迎撃も、対空ミサイルも寄せ付けない中で敵領土内の偵察を行う目的で開発された。
ソ連領内の偵察に成功しており、冷戦時代の諜報活動を支えたが運用コストと維持の手間から偵察衛星の性能向上とともに退役し、NASAで実験機として運用された機体も99年に退役した。
その後湾岸戦争の時にリアルタイムな情報が必要となり、それに偵察衛星が応えられなかったことから復活の声が上がり、実際に復帰する直前までいったものの結局お流れになっている。
しかしGOP後の世界情勢の悪化から再び復帰が取り沙汰されているため、モスボール状態にあった機体が現在復帰準備に入っている。
運用コスト、整備の手間を増やしていた構造上の問題を現代の技術で解決するため再設計が検討中。

・MiG-21

1万機以上生産された超音速戦闘機のベストセラー。開発は1950年代と古いが堅実で安価かつ簡便な構造の設計で、途上国を中心に広く使われている。
超音速戦闘機としては珍しい低コスト、単純構造のため技術力が低い国でも維持しやすく、大量に生産されたため余剰部品も比較的豊富で手に入りやすい事から整備も手間がかからない。その上高度な電子化もされておらずブラックボックスもないため改造も簡単で、未だに多くの国や組織で現役である。
ターボジェットエンジンのため燃費が悪く、更に機体が小型であるため燃料の搭載量も少なく航続距離が非常に短い点と、低空飛行や急なロールをした際の安定性が悪い点を除けばそれなりの性能を持つ。
しかしそれゆえにテロ組織や反政府勢力などに流れる事も多く、機体そのものや改修キットも闇市場で数多く出回っているため紛争を抱える国では厄介の種でもある。
特に資金が豊富で規模の大きい組織ともなれば、補給や整備のみならず生産まで行う事も可能で現に非合法のマーケットでは資金集めを目的とする中国や、各地の武器商人たちがミグの機体や部品を自前で生産して売りさばいているとされる。
冷戦時からミグを運用してきた国では、その経験を生かして近代化改修キットの開発と実装、諸外国のミグの整備も請け負っている。
レーダーとアビオニクス、エンジンを換装して部品の規格を統一するのが近代化改修のトレンド。

・YF-71

SR-71の前に戦闘機として運用が考えられていた高高度超音速戦闘機。
試験結果も良好であったものの、予算の関係で生産されず試験機のみの製造で終わっている。
しかし高高度から一撃離脱戦法で空爆を行うことで、敵の空母や奥地の基地を破壊する構想が生まれてからそれを敵の高価値航空機にも応用しようと計画が持ち上がったことで、爆撃と対空戦闘の両方をこなす戦闘機として再び開発が始まった。
エンジンを換装して出撃時の手間とコストを抑え、B-2では不可能な対空戦闘を任務とする予定。
戦法は至ってシンプルで、早期警戒機など強固な防衛・探知網に守られた目標に対して迎撃が困難な高高度から高速で接近して、敵が対処する間を与えずに撃破したのち、一気に離脱する。

・多目的戦術無人航空機

防衛省が研究を進めているソーラープレーン。
太陽電池とバッテリーで数か月単位の滞空時間を誇る、成層圏プラットフォームの無人航空機に通信機器や偵察機材を積み込む事で、位置情報の提供や通信の確保、無線傍受や写真撮影による偵察などに活用する目的で開発が進んでいる。
既存の偵察用航空機と比べて格段に小さく、ステルスを意識した表面加工と非金属素材の採用によりレーダー上で発見する事は難しい上に、エンジンの騒音もなく望遠鏡でも高高度を飛行すれば発見が困難であり隠密性は抜群。
大容量で軽量な高出力バッテリーと、高効率な太陽電池の開発で世界で最も大きなペイロードを実現した結果、200kgまでの物を積んで自力で離陸できるようになった。反面、稼働時間は民間のものがほぼ無限大に対してこちらは3週間ほどで重量と搭載機材に電力を奪われて低下するバッテリーの出力の関係で高度を保てなくなる。カタパルトで打ち出す、他の飛行機から放り出すなどの方法をとれば500kgまでペイロードが増やせる。
民生用の通信、観測用には既に数年飛行を続けている実証機が存在しているが必要に応じて飛ばして、数週間程度高高度を飛行できれば良い軍事用途の無人機には、稼働時間を多少犠牲にしても積載重量が確保できれば良いとの判断である。
ほぼ実用化される所まで完成しており、アメリカ政府は米軍で導入すべく既に実地試験への協力と数千以上の大量発注を行っている。
速度が遅いが長期間滞空できる飛行船バージョンも開発され、偵察や通信アンテナ、位置情報の提供に既に活用が始まっている。

・多目的戦術高高度飛行船

通信、偵察、簡易な位置情報の提供などに活用する成層圏プラットフォームの飛行船。
飛行機型のUAVより長期間、安定して高高度に位置できる観測や監視、通信など様々な用途に活用される軍事用飛行船で、防衛省が実証実験を始めた。
飛行船を成層圏で使用するための様々な技術革新が生まれた事で、開発の下地は整っていたが軍用の飛行船が復活したのは大分後になった。
現代の技術でよみがえった全金属飛行船で、骨格から表面に至るまで炭素繊維複合材料と強化プラスチックを採用してモノコック構造とする事で過去に不可能と言われたペイロードと滞空時間を達成している。
動力は天井部分に張り付けた曲面太陽電池、推進力はモーターを使用し時速80km程度で移動できるが推進力の多くは静止するために使われる。
レーダー、偵察機材、通信アンテナ、測位システムなど目的に応じて様々なオプションをつけて飛び、連続して数か月のミッションが可能とされている。浮力を得るためヘリウムの他、発電した電気でヒーターを使って空気を暖める電熱式の熱気球のような方式も検討されたが研究のみにとどまった。

・ホワイトストーク級空中空母

こうのとりから名前を取った空中空母の実証実験機。
全長300m、直径50mの巨大全金属飛行船の上部を着艦、下部のゴンドラ部分をカタパルトとして発艦に利用して内部に格納庫と居住区を持つ構造をしている。
動力は太陽電池、推進にはモーターを利用して浮力を補うための浮上用プロペラを持つ事でヘリウムの使用量を減らす。ボディ全体にレーダー、各種対空兵器を張り巡らせ陸上に進出できる空母を目指した。
しかしどうしても重量と浮力の問題が解決できなかったため搭載できる航空機の数は減らさざるを得ず、現状既存の空母の戦略的価値が下がりメガフロートによって代替されてきた時代には合わないとして、研究のみにとどまる予定だった。しかしドローンのプラットフォームとして同じようなコンセプトの飛行船を使った移動拠点を開発する計画が持ち上がった事で、大型ドローンの整備補給拠点に転用される。
ここから発射されたドローンは任務を終えると自動で着陸、充電と整備を受けて再び離陸する事を繰り返してどこにでも多数のドローンを使った警戒網を構築できる。

・小型偵察ドローン

個人で使用する偵察ドローン。
手のひらサイズながら高性能カメラ、赤外線探知、暗視機能を備え悪天候やある程度の強風に耐えながら連続2時間の飛行が可能。
手元の情報端末で操作して自動追尾、画像認識による敵の解析や接近警報を出す機能もある。

・AH-1

コブラの名前で知られる世界最初の攻撃ヘリコプター。
世界各地の戦争で戦車と歩兵を葬り去ってきたヘリコプターで、アパッチの導入によって現役を退くまでおよそ30年以上使用され、ベトナム戦争から戦い続けた老骨。
現在も陸上自衛隊や米軍の一部で活躍中で、改修を繰り返して変化する戦場に対応を続けている。
最新のZ型は4枚羽とレーダーを装備してアパッチにやや近い形状をしている。
改良型の開発が進んでおりZ型のバイパーはアパッチと共に米軍の攻撃ヘリの一翼を担う。

・AH-64

アパッチ。コブラと同じく攻撃ヘリとして開発されたもので、D型はロングボウレーダーによる高い索敵能力を特徴とする。
進化した火器管制システム、30mmチェーンガンとスタブウイングに搭載される多彩な武装の高い火力、円形レンズによる攻撃飛行補助装置など高い性能を誇り、1000機以上が生産され西側各国にも採用されている。
中東の市街戦では地上部隊の援護のため上空に張り付いて、ロケットと機関砲で敵を排除するスタイルが板についてきたが、元々は東欧の平原でソ連の機甲師団を粉砕するべく開発されたものであり、砂漠での戦闘は「担当外」と言わざるを得ない。
搭載するアビオニクスの性能の高さ、機体の改修によって砂漠でも能力は発揮できるが、故障が増えたりメンテナンスの頻度が増えると言った弊害が出ている。
生存性向上のために様々な工夫を凝らしてはいるが、ヘリコプターである以上対空攻撃には脆弱で個人で携行できるミサイルが広まった現代の戦場では防御力が不足していると言わざるを得ない。しかし戦闘ヘリを代替できる手段がなく、弱点を知りつつも戦い続けている。

・UH-60

ブラックホークと。世界で最も優れた多目的ヘリコプターであり世界で最も知名度の高い軍用ヘリでもある。
エンジンはフル装備の兵員11人や大型貨物を運搬できるだけの出力はあるが、その出力は機動力を発揮するために使われ輸送機で運搬する事を前提とした設計で機内はやや狭いため、スペック上は11人乗せられても非常に窮屈で身動きを取るのも苦労する程、居住性は微妙。
その用途は多彩で、特殊部隊の強襲の為のヘリボーン、ヘルファイアミサイルを装備しての地上攻撃、ロケット弾ポッドとドアに備え付けられたM134ガトリングガンによる近接航空支援、物資の輸送など何でもこなす。
米軍のあるところブラックホークありと言われるほどあらゆる任務に就いており、様々な特殊作戦を影で支え続けている。
しかし任務によっては低空を飛行したりホバリングで静止するため、的になりやすくソマリアやイラクでは多数のブラックホークがRPG7のような対戦車兵器によって撃墜され、近年の課題のひとつとなった。
F-117並みのステルス性能を持つと言われる特殊作戦用のステルス低音型が開発されており、ビンラディン殺害作戦において初めて存在が明らかになる。
民間向けの機体も存在するが高価なので、あまり採用数は多くない。

・C-1

航空自衛隊で運用されている中型輸送機。
70年代の安保で揺れていた時代背景によって開発時に意図的に航続距離を短縮され、増槽無しでは北海道から沖縄まで飛行が出来ない輸送機としては致命的な欠点がある。
しかし4重フラップによるSTOL(短距離離着陸)性能と運動性能は特筆すべき高さを誇っており、輸送機でありながら90度バンクでの急旋回をこなす。そのため開発時にはアメリカ政府が特殊部隊運用のための特殊作戦用輸送機として購入したいとの打診があったとされる。
耐用年数を迎えた事、また上記の性能不足のため後継機の開発が進められ、順次退役している。

・C-2

防衛省の開発した新型の輸送機で、C-1の後継機。
2013年より配備が開始された新入りで、C-1の運動性能に加えてC-130の最新型を越える積載量と航続距離を持つ高性能機になっている。また、輸送機としては破格のマッハ0.8での巡航が可能。
新型哨戒機とセットで開発が進められたため部品の共有化が図られており、開発費を抑える事に成功した。
現在航空自衛隊と戦略自衛隊で運用されている他、その性能に目を付けた米軍が購入を打診している。

・OH-6

MDヘリコプターズの開発した小型の観測ヘリ。卵型のボディからフライング・エッグとも呼ばれる。
小型であるためループが可能なほどの軽快な機動性を誇り、構造が簡便で保守性も抜群、卵形のボディ形状は抗力も小さく頑丈で、視界も広くとれるなどその特性から世界中で軍民問わず活躍している。
ナイトストーカーズではロケット弾ポッドとガトリングガンを装備したAH-6Jや兵員輸送用のMH-6が運用されている。
小型ながらパワフルかつ小回りが利くので、機体両サイドにミニガンとロケット弾ポッドを取り付けた状態でも路地を縫うように攻撃ができる。
現在J型を除いて老朽化のため退役が進んでいる。
ベンチを取り付けて6人の武装した兵士を運搬する事が可能で、着陸と同時に即時展開が可能だが兵士はむき出しなので危険も大きく、ローターの風が直接当たるので非常に寒い。
また、ベンチに座る際はしっかり奥までお尻を置いて体重を機体側にかけないと固定ベルトも何も無いので、ずり落ちる羽目になる。

・CH-47

チヌーク。
ベトナム戦争で実力を見せつけたタンデムローターの大型輸送ヘリで、ハンヴィーのような背の低い車両なら2両搭載できる。兵員ならフル装備の兵士を一度に30人以上運ぶことができ、吊り下げる形なら10t近い貨物の運搬も可能。
着陸地点に大量の人員を一度に投入できる能力を発揮することで、米軍の作戦行動を支えている。
特殊部隊の運用にも欠かせず、特にナイトストーカーズはこの大型ヘリを手足のように操り、着陸できない小さな建物の屋上にハッチ部分だけを接地させて部隊を降下させたり、水面ギリギリでホバリングしてボートを回収するなど半ば曲芸に近い飛行ができる。
日本では自衛隊が運用しており、部隊の運搬はもちろん災害派遣でも物資の輸送や被災者の輸送に大いに貢献した。米軍で運用されているものには側面にMk.19擲弾発射器が装着できる。

・AC-130

スペクター、スプーキーと呼ばれる攻撃機。元はC-130輸送機で、左側面に105mm榴弾砲、ボフォース40mm機関砲、20mmバルカン砲を装備し、機内でTV操作クルーが画面を見ながら照準を合わせて攻撃を行う。輸送機ゆえに大量の弾薬を搭載でき、航続距離も長いため長時間に渡って上空に留まりながら連続した支援が提供できる。
元は近接航空支援のために開発されたが、武装偵察や戦場への補給など様々な任務に就いている。
武装がすべて左側面に装備されているのは左側に座る機長が視認しやすいためである。尚、105mmと40mmの同時射撃は禁止されている。
対空防護手段としてミサイルを装備する計画があり、対地攻撃力の強化としてロケット弾の搭載も検討されている。
基本的に輸送機なので、制空権が確保されていなければただの的に過ぎない。
スプーキー以降は武装が変更されて様々な任務に対応できる能力が高まっている。105mm、40mm、25mmの組み合わせを持つのはスプーキーのみとなり、スペクターは退役した。

・E-767

航空自衛隊の運用する早期警戒機。機体上部の取り付けられたキノコ型のレーダーが特徴的で、そのレドーム自身も揚力を生み出す。非常に長い探知距離を持っており、一機で日本全土をカバーできる。主な任務は地上のレーダー基地の整備中にできる防空上の空白の穴埋め、有事の際は航空戦力の分析と探知、そして友軍への指示である。強力なレーダーを搭載して遠くまで見渡せると言っても、戦闘機から見ればただの旅客機なので制空権の確保された味方の領空から出ることはない。
米軍でも老朽化の進むE-3の後継機の開発が進んでいないことから、導入を目指す動きがある。
世界的に見ても新型に当たる機体で、当初導入を予定していたE-3よりも機体性能は良い。

・C-5

ギャラクシー。米軍最大の輸送機で、米軍の装備全てを運べると言われる桁外れのジャンボサイズ。
カーゴベイは幅5.8m、高さ4.1m、長さ37.0mで約100tもの貨物を搭載することが出来る。故にアメリカの世界展開を支える力持ち。
その搭載能力からBTMWの空挺降下にも利用され、BMW-03h3機を縦に配置して最前列にホバートラックを1台置くことで一個小隊を運搬できる。
BTMWの空挺降下の際は、膝と脛に台車をはかせた状態で四つん這いのように収納する。

  • 艦船

・TDD-1

トゥアハー・デ・ダナンと呼ばれる大型潜水艦。そのサイズは桁違いで、ヘリの飛行甲板やASの格納庫や射出カタパルトを備えるほど。VTOL機すら運用可能。
旧ソ連が開発を放棄した大型潜水艦を再設計したものだが、通常これほどのサイズの潜水艦となれば動かすだけで大きな騒音が発生する上にソナーにもかかりやすいため、マデューカスに改装中のこの艦を見て「処女航海で撃沈、良くて拿捕」と言わしめた。しかしウィスパードであるテッサの技術を持って高い機動性と隠密性を持ちながら高い戦闘能力と航行能力を持つようになった。
パラジウムリアクターと呼ばれる全く新しい動力方式で生み出した電力でモーターを回すことで航行し、電磁流体制御システムを使って低速ながら無音での航行すら可能。これらのシステムと可変ピッチスクリューを駆使してロサンゼルス級を凌ぐ運動性を確保した。
しかしパラジウムリアクターは原子炉を使った原子力潜水艦に比べて燃料切れのリスクを抱えていて、長くても8ヶ月で燃料ペレットを補充しなければ身動きができなくなってしまう(原子力潜水艦ならば理論上30年は燃料補給が不要で、建造から退役まで燃料補給は無い)。
あまりに高性能な上に公にできない存在なので演習に参加できず、米海軍の潜水艦と「遊ぶ」事で訓練の代わりとする。これは相手艦長のプライドをことごとく粉砕するため「幽霊船」のコードが与えられ、いつか一泡吹かせてやろうと躍起になる艦長も少なからず存在する。
一度訓練中の潜水艦に気づかず、探知されると言う形で海上自衛隊を相手にした時、思いのほか手こずった挙句対潜爆雷と魚雷による攻撃をうけてダメージを負ってしまったことがある。しかも潜行してきたエヴァによって撃沈寸前にまでボコボコにされ、寸での所で防衛省がミスリルの演習の事を伝えて助けられた。
高性能AI「ダーナ」を搭載し、かなり自動化が図られている。航行制御や兵装の管理、敵の分析などあらゆる面でダーナがサポートをする。
ちなみに耐圧殻は新日本製鉄、AIの開発はNERV人工知能研究所が、搭載魚雷は防衛省の技術研究本部が提供するなど、世界中の先端技術を詰め込んだので日本の協力を得たものも存在する。その関係で自衛隊とは良好な関係築いていて、合同演習(極秘)や修理の依頼などさまざまな交流がある。ASでも整備や改造は日本の企業が行っている。
中にはコッソリ自分のAS用の武器や自身で使うライフルの製作を依頼している輩も存在し、彼ら曰く日本製は性能が良いらしい。特に狙撃手のK軍曹は精度が命のスナイパーライフルは日本製が一番と豪語している。
現在は中国で外国人の避難支援と共産党の持っていた核兵器の安全確認の任務についている。

・そうりゅう型潜水艦

海上自衛隊の保有する通常動力式潜水艦。おやしおの後継にあたる。
水中排水量2400tは通常動力式としては世界最大。
世界でも特に情報の少ない自衛隊の潜水艦であるため、未知の部分が多いが潜航深度と静粛性、センサーの探知能力は世界一であると言われており、通常動力式潜水艦でこの艦に勝てるものはいないとまで言われた。実際、原子力潜水艦と比べても遜色なく音が出る分原潜が不利であるとされる。
TDD-1を対潜哨戒機と共に追尾、攻撃したのは3番艦の「はくりゅう」。

・いずも

いずも型護衛艦ネームシップ。
旧軍の正規空母に並ぶ自衛隊史上最大の大きさを誇るヘリコプター搭載護衛艦。災害救助、哨戒活動の拠点として強力な航空運用能力を持ち、最大14機のヘリコプターを搭載できる。
一方、自身の持つ武装は自己防衛用の最低限のもので近接防御用のRAMやファランクス程度となっており対潜戦闘用の装備もない。その代わり複数の護衛艦と連携して防空、対艦戦闘、対潜哨戒などを分担してその中核を担う事を前提として運用される。
F35-Bの導入と併せて固定翼機の運用能力を付与するための大規模改装が行われ、エレベーターの強化や格納庫の整備、甲板設備の増設、航空管制システムの搭載を行った。
また、空母として運用するために不足する警戒網の構築をE-2Dで行う研究も同時に行われ、使い捨てブースターによる発艦やリニアカタパルトによる射出も実験された。
現時点では日本近海での活動を前提とし、本土から早期警戒機の支援をうけるか哨戒ヘリを積むためE-2Dの搭載は不要と結論されてカタパルトの搭載はされていないが、研究は継続されており2番艦のかがを改装する際に搭載されて着艦をVTOL方式で、発艦をカタパルトで行う事で直線甲板の着艦装置なしでもフル武装のF35Bの運用を可能とするとのうわさもある。

・ほうしょう

自衛隊史上初の航空母艦として設計、建造が計画されている護衛艦。航空機搭載護衛艦に分類され、途中改装したいずも型と違い設計段階から航空母艦として運用する事を想定した純粋な空母とも呼べる存在。
クイーンエリザベス級程のサイズでスキージャンプ台を装備する事となっているが、将来的にカタパルトを運用する時に備えてアングルド・デッキに改装する事も視野に入れているとされるが真偽は不明。

・ロサンゼルス級原子力潜水艦

冷戦期に開発されたアメリカ海軍の原子力潜水艦。垂直発射システムを装備してトマホークなどの兵器システムを運用することで、潜水艦による対地攻撃という新しい任務を開拓したことで知られる。近年はシーウルフ級、バージニア級に現役を譲りつつあるが、未だに衰えを知らず世界の海をもぐり続けている。
戦略原潜として核攻撃の一端を担う。

・バージニア級原子力潜水艦

とにかく最強を目指した結果、開発費用も建造費用も高くついたシーウルフ級の失敗を教訓に建造が進められている最新の攻撃型原子力潜水艦。
SEALsを運用する母艦としての機能を設計段階から持たせられており、特殊作戦への参加を念頭に置きつつ、原子力潜水艦としての敵地攻撃、敵潜水艦の撃破を任務としている。
ミシシッピはひなぎくの乗艦で、中国北部への核攻撃に赴いた。
この際、ミシシッピは3発の核弾頭トマホークをパールハーバーで搭載(1発は予備)、2発を日本海にて発射している。

・改バージニア級

元々特殊部隊の支援を任務とするための設備を設計に盛り込んだバージニア級を再設計し、更なる支援能力の拡大を図った近代化改修案SEALファミリーに基づく改修をしたもの。
船体を切断して若干延長し、複合艇の格納筒を運用する設備と大人数が同時に出入りできる拡張チャンバーを設置した。更に艦内の居住スペースを拡大して、SEALチームの増員を可能としている。
また、複合艇の発進と収容のために浮上する事を念頭に置いて船体の上部やセイルに対レーダー、対赤外線を意識したステルス加工を施した。作戦指揮用に増強された通信設備、格納筒へ直接出入りできる減圧室、加えてアクセス室へ繋がるチャンバーのハッチ以外に、万が一チャンバーの故障やハッチの破損に備えて非常用のチャンバーとハッチも造設された。
これらの大規模改装によって従来のバージニア級とは運用方法や船体がかなり変化したため、改造された潜水艦は改がつくようになった。改装工事の際にはオーバーホールも実施される。

・SDV

SEALs輸送潜水艇。
リチウム電池で駆動する特殊作戦用潜水艇でスライドハッチを開くと4人程の人間を収納できる。潜水艦や水上艦から発進して敵地に隠密に接近、上陸させる。
上陸後はその場で停止、あるいは離れた場所まで回遊させて任務後に再び乗り込んで脱出する。内部には通信機器、物資、生命維持装置、ナビゲーションシステム等が装備されていて、直接操縦の他にプログラムであらかじめ決めたルートを自動で動かす事も可能。
浸水式で隊員が乗り込む場所は水で満たされるため、ドライスーツと潜水器具を装着して乗り込む。内部の生命維持装置は隊員の呼吸装置へ空気を供給して、ボンベを用いるよりはるかに長時間の移動を可能とした。
無人ならば輸送機から空中投下して、個別に降下した隊員と合流させる使い方も出来る。

・個人用補助推進器

モーターとプロペラが組み込まれた個人用の水中移動補助機。ソナー、通信機、生命維持装置、ナビゲーションシステムが備わっている。
ハンドルを握って引っ張ってもらいながら操縦する事で、泳ぐより速く静かに移動できる。
SDVより更に小型かつ隠密行動に向いているが、行動範囲は広くなく稼働時間も短い。そのためほぼ使い捨てにされる。

・潜水艦搭載用特殊複合艇

改バージニア級に搭載するために開発された、特殊作戦用複合艇。8メートル級のゾディアック社製で最大8人の乗員で運用する。
潜航した状態でハッチを通って直接格納筒に入り、水中でボートに乗り込んで浮上してすぐ発進出来るようエンジンはワンタッチで取り外して開口部を密閉して高い水圧に耐える仕組みを持つ。外したエンジンは収納箱に入れる。
電子機器は潜水艦からタブレットを持ってきて、操縦席に据え付けるだけで全て制御可能でコネクタも耐水性を持つ。これらを排水後に装着、始動させる。
格納筒の床に直列にレールで固定され、順に飛び出していく。この搭載方法で2つの格納筒を積むと最大4隻を運用可能。
水中から射出する事は出来ない。

・複合艇格納筒

複合艇を格納する筒。直列に2つボートを収納して、必要に応じて回転して水上に降ろしたレールを滑ってボートを送り出す。2つで1つの筒のように合体して、それぞれが独立して回転するため乗組員が前後の筒のボートに別れて乗り込める。
構造上は天井にもボートを搭載可能で満載すると4隻のボートを収納可能だが、重い上に天井のボートをレール伝いに降ろすのは重労働で、その間潜水艦は浮上しっぱなしのため予備が1隻に物置きとして使われる事が殆ど。
潜航中に乗り込むときはチャンバーを通ってアクセス室から減圧室に入りアクセス室と共に注水、部屋を海水で満たしたらハッチを開けて格納筒へ出てボートに乗る。ただしこのままでの水中発進は減圧症の危険があるため、深度に厳密な規定がある。
モーターで回転して入り口を海面に向け、レールを降ろしておく事で船体を傷つけずに海面に出る事が出来る。この状態でボートで突っ込めば、そのまま中に滑り込んで格納される。レールと格納筒の内側には、そのためのIRガイドビーコンがついていて暗闇でも位置合わせが出来る。
格納後は筒の中を歩いてチャンバーに入り、全員が収納されたらアクセス室のドアをロックして潜水艦は潜航する。
潜水艦の挙動に与える影響を最小限に抑えるため、水密はせずアクセス室と減圧室以外は水は自由に出入りする。内部には工具とエンジンを収納する耐圧箱もある。
開発当初、耐久試験中に緊急浮上の圧力に耐えられず潜水艦から脱落して漂流したものがビーチに流れ着いたことがある。
ドライデッキ・シェルターとしての機能もあり複合艇以外にもSDVも積める。

・ミシシッピ

バージニア級原子力潜水艦8番艦として建造された。2010年に就役し、2代目艦長として雛菊が就任している。
特殊作戦の増加に伴い、SEALチームの支援機能を更に強化する近代化改修プラン「SEALファミリー」を適用された第1号であり、改バージニア級へと改装。SLBMを運用する戦略原子力潜水艦並みの巨大な船体を生かした複数人が同時に出入りできる新しいロックアウト・ロックインチャンバーに換装された。更にドライデッキシェルターはSEAL輸送艇以外に8mクラスの複合艇を2隻直列に積む事が出来る複合艇格納筒になり、その運用のための設備も増設された。ただし重量オーバーのため輸送艇と複合艇を同時に積むことは制限されていて、輸送艇を乗せる時は複合艇が2隻に減る。
この改装でより迅速に、より多くのシチュエーションで大人数のSEALチームを派遣する能力を獲得した事に伴って、太平洋艦隊所属ではあるが特殊作戦軍の指揮下に組み込まれた。
艦長主導で行われた改装としては、ドラム缶風呂の設置と食事メニューの和食の追加、ラムネ製造機の設置、季節ごとに更新される鑑賞会用アニメコレクションの導入がある。
艦の非公式マスコットは艦長付き精神衛生及び空気清浄担当係でサボテンの「ミッピー」。
乗員は約150人が6時間の通常勤務、6時間の当直勤務と12時間の自由時間というシフトで働いて、他にSEAL隊員が20人程いるが任務内容によって最大60人近いチームが乗り込む。尚潜水艦に乗ったSEAL隊員は、特別勤務体制として同じ勤務シフトで雑用や共同訓練に従事する。

・アイランド級基地輸送艦

SSSの保有するメガフロート型超大型軍用艦。シー・ベイシング構想の実用化第1号としてアメリカ政府の要請を受けて開発されたもので、全長8500m幅1080mの超大規模メガフロートに大型超伝導推進装置を5基搭載しており、底部を船舶のように加工して移動に耐えるようになっている。喫水が浅く滑るように水上を移動するため45ノットで海上を移動できる。
その規格外の大きさと運用できる兵力の大きさから、航空母艦や航空巡洋艦を超えた新しいカテゴリの艦船として登録された。aircraft carrier(航空母艦)より大型で、およそ航空機と呼べるものを全て運用できる上に陸、海の部隊まで運用可能である事からbase carrier(基地輸送艦)というカテゴリに入る。
滑走路、整備格納庫、港湾施設、兵員宿舎、発電用原子炉といった軍事基地の要素を全て備えており、航空母艦以上の軍事力を長期間に渡って遠隔地へ派遣できる。また、武装も豊富で重量の制限がない事から、陸にある基地と遜色ないあらゆるミサイル、対潜攻撃兵器、戦闘機、陸戦兵器、レーダーを装備保有しており単独行動でも全く問題はない。
メガフロートを用いた航空母艦が実現されなかった理由の一つである防御面の脆弱性は、沿岸部分に安価で単純なセンサーを張り巡らせる事で水中工作員による破壊活動や、隠密上陸の監視し、敵の対艦ミサイルなどによる攻撃に対しては、柔軟性のあるユニット同士の連結、浮力材に緩衝固体材料を用いることで衝撃を分散させるととも浸水による沈没を防ぐことで解決を図っている。現在は追加でCIWSも兼ねたセントリーガンが配置された。
更にユニットごとに被害状況を監視、報告するセンサーを組み込み、AIによって効率的なダメージコントロールを指示する一括監視システムも搭載、これに有り余る浮力を生かした沿岸部と底部の重装甲化を併せて行われた。
滑走路は路面をプレートとしており、万が一爆撃などで破壊された場合破損したモジュールを切り離したうえで予備のプレートを乗せた新しいモジュールを組み込む事で迅速に復旧可能。モジュールは全ての部分で同じ構造をしているため、任意の場所から切り取って利用できる。
海上プラントを軍事基地としていたMSFの経験を引き継いだSSSと日本企業との協力で建造された。
超大型サイズのメガフロート建造のノウハウがSSSにしかなかったため、空母に代わってその場所で長期的な監視、支援活動の出来る移動基地を欲した米軍の依頼で建造され、それを貸し出しているという体裁をとっている。そのため搭載される武器装備に弾薬、部隊までSSSからの出向とされ駐留する米軍部隊も居候で、事実上SSSの移動要塞になっている。
現在ソマリア沖、ニューヨーク、イギリスの3箇所にある。
元々は空港や都市開発のために構想されていたメガフロートで、人口増加による過密化対策、農業生産用の土地の確保のため同様の構造で作られた海上都市は世界中で増加の一途を辿っている。
建造費用は土地だけでひとつ2000億円。
1番艦「ハワイ」、2番艦「マンハッタン」が稼働中、3番艦「プリンスオブウェールズ」が竣工式を迎えた。発展型として、陸上部隊の運用を行わない状況での出動を想定し航空機の運用能力を追求した純粋な空母の巨大化を目指した、機能を限定することでコストを抑えた航空兵力投射システムの開発が進んでいる。

・リーフ級航空基地輸送艦

アイランド(島)より小さいリーフ(岩礁)の名を与えられた空母の発展形と言える戦闘艦。
陸海空全ての戦力を運用できるものの、コストとスペースがかさむアイランド級をスリム化して純粋な空母の大型化を目指して開発された。
全長3700m幅700mと一回りサイズダウンし、設備も航空機の運用のみに特化した事で大型輸送機を運用できる能力を持った巨大空母として再設計され、新しいカテゴリの艦船として登録された。そのため自衛用に最小限の火器のみを装備し、戦闘能力は殆ど航空機に頼る。
通常の戦闘機はもちろん、C-5のような大型輸送機や場合によっては旅客機まで着陸可能な設備を備え、ヘリコプターも含め70機以上を搭載できる。航空燃料、武器弾薬の搭載量も大幅にアップし、無補給で最大300日以上活動可能。
この兵器の完成で今までの正規空母はより柔軟に、より細やかな戦力の運用に使われる手足となりその中枢を担う旗艦を譲った。
ただし空母と違ってバイタルパートを装甲の奥に押し込める事が難しく、武器弾薬庫や原子炉を船の中心部や地下に埋め込む事が出来ないので甲板上に装甲とコンクリートで覆われた棺桶と呼ばれるシェルターのような構造物を作り、そこに船の中枢部分を入れて守る構造のため、自衛用の火器は空母より多く積む。

・コンティネント級キャリアー艦

全長15km、全幅4kmの世界最大級のメガフロートに補給物資と浮きドック、整備工場を搭載して迅速かつ圧倒的な補給を可能とするための補給艦の一種。
海外展開する部隊が大幅に増えたため、アメリカ輸送軍は多くの事前集積船を稼働させていたが数が増えすぎて護衛に穴が生じるようになったので、代わりに一隻で大量の物資を積んで各地を転々と周りながら補給を行う新しい兵站システムが構築された際に提案された。
正規空母以外のあらゆる艦艇の修理と整備が可能なドック、陸上兵器の整備を行う工場、様々な工作機械でパーツを生産する生産工場などが揃っており、一つの工業都市が丸ごと船に乗っていると言っても過言ではない超大規模な工作艦としての役割もある。
3個師団が1年間フル活動できるほどの物資を届け、同時に現地で本国と同等の整備補給を提供するこの船は世界展開が進む米軍や国連軍の活動を支える重要な役目を持つ。
行く先々で物資を積み込み、必要とされるところへそれを届けて、次の寄港地で物資を積む、というサイクルを繰り返して、世界中を回りながら常に物資を入れ替え、無駄が生じにくいようなシステムを採用している。
NATO各国の共同開発の産物。
岸壁に橋をかけて直接物資を陸揚げできるが、あまりの巨大さゆえに殆どの場合は係留されている揚陸艦で運ばれるか、浮橋を伸ばして物資を送り込む。

・あかし級補給基地輸送艦

全長900m、幅500mのメガフロートに発電所と各種補給設備、自己浮上型ドックを備えた海上自衛隊の保有する洋上補給基地。
艦艇への燃料、水、食料などの補給からドックでの修理までこなす、まさに動く駐屯地たり得る超大型艦。推進装置はモーター駆動式のスクリューを4基搭載しており、電力は基地に併設される発電所から送られる。
ロシア、中国、北朝鮮の三方を守らなくてはならない自衛隊の戦略に合わせ、移動できる駐屯地を作る事で地上に新しく駐留施設や港湾設備などを建設しなくとも、迅速で柔軟な戦力配置を可能とする目的で作られた。
主に南方海域での哨戒活動の支援、災害時の総合支援、有事の際の移動司令部として活動している。
移動の際には護衛艦と対潜哨戒機によるエスコートが必須。

  • 爆発物

・セムテックス

チェコスロバキアで開発されたプラスチック爆薬。たった327gで旅客機を吹き飛ばしたこともある。テロに対する監視の目が厳しくなった昨今はチェコ国内で使われるだけとなった。

・C4

世界的に広く使用されている軍用プラスチック爆薬。可塑性を持ち、様々な形に粘土の様に加工できるため隙間や穴にねじ込むような使い方もできる。爆発力はTNT換算で1.34倍。
爆薬として優れた性能を持ちながら非常に安定で、落としたりするどころか銃で撃とうが火の中に放り込もうが爆発することはない。ベトナム戦争ではレーションを温めるのにスライスしたC4を空き缶に放り込んで火をつけた簡易ストーブが多数使用されている。これはC4が火をつけてもただ燃えるだけという特性を生かしたものだった。
起爆には起爆装置か雷管を使う必要がある。
なめると甘い味がするが、爆発物マーカーとして毒性の強いエチレングリコールジニトラートが含まれているため中毒を起こす危険があり、厳禁である。また、燃料として使用する際も毒性を持つRDXが含まれるため、煙を吸い込まないように注意が必要。

・特殊工作用爆薬A

CIAの開発した新型爆薬。シクロテトラメチレンテトラニトラミンをベースに改良を加えたもので、爆発物探知機に反応しないための工夫が凝らされている。破壊工作に利用するための爆薬で、起爆するまで証拠を残さず空港などでも探知機を潜り抜け、現地での爆発物捜索もかいくぐる事を目的としている。
ガスの揮発を防ぐためのコーティングパックと中性子を利用した探知機を欺く添加剤、パックを破って現場で加工して設置した際に再度コーティングを施してガスの放出を抑えるスプレーがセット。

・シート爆薬

薄い板状に加工したC2爆薬で、ドアに張り付けて起爆することでドアを粉砕して突入する際に使用する。
ドアの側には粘着材があり、押し付けると固定されて下のひもを引き抜くと起爆する。
ひもは起爆用爆薬の着火装置につながっていて、引き抜くと4秒ほどで本体が爆発する。
水密扉や防爆仕様の防火扉以外のドアやコンクリート以外の壁なら殆ど破壊可能で、ドアから5m以内にいる敵はドアの破片と爆風で殺傷されるが、突入側には破片や爆風が及ばないようになっている。
裏表を間違えないように、様々なしるしが書かれている。
頑丈なドアや堅牢な壁を吹き飛ばす時は、更に強力な爆薬を使った特別な道具を使う。

・テープ爆薬

ビニールテープのように巻かれた爆薬で、ドアに張り付けて起爆させる。
シート爆薬より威力が小さく、ドアだけを破壊する目的に向いている。
威力が小さいためドアだけを破壊可能で、ドアから1mも離れれば破片以外は無害になる。

・フック爆薬

フックがついており、ドアノブを吹き飛ばす用途に使う爆薬。
ノブにひっかけてひもを引きちぎると4秒ほどで起爆し、ドアノブとその周囲のみを破壊する。
確実に、且つ部屋の内部にまったく危害を加えないように突入できるため敵を驚かせつつ安全に突入できる。

・燃料気化爆弾

液体燃料を散布してそこに着火する事で、爆発的な燃焼を引き起こして周辺の空間を一気に破壊する兵器。
高熱、爆風、急激な気圧の変化による圧力によって範囲内の生物は密閉された空間にいない限り、確実に死亡する。また一気に燃焼する燃料が酸素を吸い込む事で、酸欠状態を作り出す。
爆発の見た目のインパクトと無傷のように見える建物や車両に、内臓を潰された死体が転がる奇妙な光景を作り出す事で有名となったが残留した燃料による汚染、装甲目標へのダメージの少なさなど通常爆弾にはない欠点もあり攻撃用途では積極的な活用はされていない。
主に地雷原の掃除のような工作での活躍が多い。

・サーモバリック爆薬

気化爆弾の改良型で固体爆薬を気化、起爆させる。基本的な破壊効果は気化爆弾同様だが扱いは簡便。
空爆が効きづらく、部隊を直接送り込むには危険が伴う洞窟や地下トンネルを効率的に破壊し、一帯の地下に潜む敵を丸ごと一掃できる特性を生かして中東での対ゲリラ戦で米軍が積極的に運用しているが、効果範囲の広さから巻き添えが多く批判の的になっている。

・フラッシュライトバン

強烈な爆音と閃光で方向感覚を失わせ、敵を制圧するフラッシュバンの一種で閃光のみを発して爆音を発しないタイプ。
隠密に室内の敵を制圧する必要がある時など、爆音を伴うスタングレネードの使用が難しい場面で使用する想定で開発された。
だが、突入の時点で悲鳴や足音が響く上に制圧された敵が様々なものを巻き込んで倒れる物音がやかましく、必要とされる時があるのかと言う声が多かったため、研究用途での採用のみにとどまっていた。
しかし住宅街や街中で目標を襲撃、捕獲するスナッチミッション、敵のいる建物で部屋を制圧しながら目標を探す場合など、多少物音がしても良いが爆音が響くと危険な状況での活用で実績を上げたため正式に採用された。
電子回路、バッテリー、コンデンサ、キセノンランプで構成されていて、通常のグレネードのように安全ピンを外してレバーが外れると電源が活性化して発光部分を起こすためのツノが飛び出る。活性化して5秒で充電されたコンデンサからランプへ電荷が放出されて発光が始まり、0.1秒間に5回点滅すると終了となる。
通常のスタングレネードと違い、音を出さないため閃光による目くらまし効果の増強が図られていて、1回の使用でランプ部分の破壊を許容する代わりにおよそ1500万カンデラという途轍もない閃光が発せられる。
円筒形の透明なプラスチックに発光部分が張り巡らされ、その内側に電子部品が詰まった真空管のような外観をしている。
ツノは円周部分と底部にある発光部分を、安全ピンの刺さっているスイッチ部分が向いている上部にも向けて全方位に光が届くようにする工夫。

・クラカトア

工作用に開発された新型爆破装置。
HEAT弾と同じメカニズムで目標を貫徹、破壊する破壊工作のために開発された兵器で、少量のプラスチック爆薬と銅のフタで構成されている。
大きさはビール缶程でも車や戦車、軍艦を行動不能にできる程の威力があり水中工作や機雷除去など様々な任務で活用できる。

・テックトーチ

破壊工作用にアメリカで開発された、発煙筒サイズのテルミット反応を利用した溶断機。
懐中電灯のような筒の先端にテルミット反応を起こす機構が組み込まれ、安全装置を外してスイッチを入れるとテルミット反応が発生して一定時間前方へ
3000度近い高温の炎を噴射する。
鉄製のドア、壁や鉄格子の切断、ワイヤーや鎖の切断、窓ガラスの破壊等高温で溶かすシーンで使われる。
ドアノブや鍵を丸ごと溶かしてドアを突破したり、水中での破壊工作にも使用できる。防護手袋と眼鏡以外は特別な装備は必要なく、かさばらずすぐに使える点が評価され災害現場でレスキュー隊が使用する事が増えてきた。
勿論人間が押し当てられたら死亡するが、射程距離が短いので武器としては扱いづらい。

・高温焼夷爆薬

所謂テルミット爆薬で、破壊工作や機密情報の消去に用いる。
見た目はボンベのような形のケースが束ねられ、信管がくっついており必要に応じて巻き付けたり、束を小さくまとめる等が出来るようにケースをつなぐベルトは取り外しや連結が容易。
起爆すると全周囲と下に向けて3000度以上の高温を噴射して、対象物を溶解あるいは破壊する。
見た目は飲み物の缶にそっくりであり危険を示すため黄色と赤色の塗装がされている事から、現場ではもっぱらヒートコーラなどと呼ばれている。

  • その他

・新型防弾チョッキ

防衛省が開発中の次世代新型防弾チョッキ。ケブラーを基本に超高分子ポリエチレンを挟み込むことで防御力をアップさせ、オプションとして新規に開発されたカーボンナノチューブを特殊な編み方で編んだチェインメイルを装着することで、10kgという軽量ながら徹甲弾をストップさせる防弾チョッキの最高規格を満たすことに成功している。
しかし、チェインメイルのコストが高く、一部の特殊部隊以外には現在使われている防弾チョッキのセラミックプレートを流用できるよう、改良型の研究が進んでいる。
尚、チェインメイルはプレートに比べ衝撃の緩衝能力が低いため、緩衝材の併用が義務付けられる。
現在戦略自衛隊と一部の特殊部隊で評価試験中。

・密着型サポートスーツ

上下一体型の超薄型高機能スーツ。単純なセンサーが埋め込まれた特殊防刃繊維で出来ていて、兵士の体に密着して保護を図る他、完全にフィットするように編み込まれた人工筋肉を動かして引き締める、緩めるといったサイズ変更も可能。
足を通してからジャンパーを羽織るように着て、前で留めると繊維同士が自動で密着して全身タイツのようにぴっちりと体を包む。防水抗菌性も持ち合わせているため水に入ってもスーツの下は濡れずに済み、泳いで水浸しになっても戦闘服の下にスーツを着ていれば全く体が濡れる事がない。それでいて通気性も良く汗をしっかり放出する。上下を分離するのは手動でも可能で、故障しても着脱や緊急時の処置、トイレにも困らない。
元はあらゆる環境で活動する兵士を最低限の装備でサポートできるよう、泳いでも汗びっしょりになっても不快にならない戦闘服を目指して開発がすすめられ、特に長期間敵地で活動するFOHOUNDのような単独潜入を任務とする部隊で泳いだ後体が濡れて不快になる、または体温を奪われて体調を崩すといった事が回避できると評価され採用されていた。
後にスカルスーツに発展したが、コストがかかるため派生型の開発は殆ど行われていない。
いくつかのパーツに分離させることも可能で必要に応じて一部を取り外す、あるいは負傷時に緊急展開させて治療の妨げにならないようにするといった機能がある。

・スニーキングスーツ

FOXHOUDで開発されたスニーキングミッション用の戦闘スーツ。
電気紡績技術を使って作られ、単純なセンサーとコンピュータが組み込まれており生体電池で駆動する。質感はゴムに近いが様々な有毒物質を遮断する事ができ、繊維と共に編み込まれた人工筋肉が外部環境の変化に応じて収縮する。
衝撃やダメージに反応して収縮する事で生体へのダメージを抑えたり、出血場所を収縮圧迫して止血を図りつつ、着用者のナノマシンと連動して血小板を作り出して止血をするなどバイタル維持機能も完備する。
胸部にはセラミックの外骨格が組み込まれ、大きな衝撃にも耐える他機能促進と保護のため人工筋肉が収縮して引き締めるため、体型に関わらずぴったりフィットする。

・JSLIST

アメリカ陸軍の最新NBC防護服。様々な有毒物質、微生物、放射性物質を遮断しながら着用時の負担を軽減する工夫を凝らした高性能な防塵性を持つ。
ガス、液体、粉じんなどを遮断しながらスーツ内部の湿気や熱を外へ放散出来るように作られていて、長時間の作業が可能となった。しかも洗浄する事で再利用可能、通常の戦闘服の上から着用できるなど従来の防護服から革命的な進化を遂げている。

・対装甲目標用集束爆弾

クラスター爆弾の対装甲目標バージョン。通常、ソフトスキンターゲットに対して多大な被害をもたらすクラスター爆弾を、ハードスキンターゲットにも通用するよう改良したもの。
基本的な構造は一緒だが、子弾には成型炸薬が内蔵されていて接触すると炸裂、目標を貫徹する。ただし、当然誘導機能はないので地面にあたろうと人間にあたろうと炸裂すれば、真下へ向かって突き進む。
先進国の戦車相手では心もと無いが、戦車以外の殆どの装甲目標に対応できる。

・対人近接防御システム

トロフィーシステムのような、アクティブ防護システムを応用して開発されたもの。防御ではなく攻撃を行う。
通常、戦車や装甲車は歩兵に対して遠隔操作の機銃などで対抗するが、奇襲に対応する事が難しいため随伴歩兵が必須。しかし、この兵器は機銃の向いている方向から死角になる場所を見張り、センサーが一定以上接近した敵を感知すると自動的に攻撃ユニットを射出して、約3mの高さから60度開いた傘状のキルゾーンに向けて大量の鉄球を撃ち出して殺傷する。敵の殺傷を目的としているが、副次効果としてRPGのようなロケット弾の迎撃もする。
カートリッジ式で簡単に交換可能で、リロードの速度によっては連射も出来る。
跳躍地雷に近いが、マニュアルで鉄球の位置を変えることで炸裂する方向やキルゾーンを設定することが出来、友軍と行動を共にしている時は動作モードを切り替えることで誤射を防ぐことが出来る。
射程は30mで、キルゾーンの傘を広げればより遠くの敵を倒すこともできる。
BTMWにも搭載されている。

・EMPポッド

765小隊で実用化された世界初のEMP兵器。
コンデンサによってEMPを発生させ、それをシールドと絞りによって指向性を持たせたものも完成している。ただし、765小隊で運用されているものは元からそれを搭載することを前提に設計された戦闘機向けなので、他の戦闘機では消費電力や制御系の関係で使えない。
そのため、新たに汎用性を高めることでECMポッドと同様に扱えるタイプの開発が進められている。
当然、EMP対策が必須であり地上や民間施設、友軍への誤射に配慮する必要があるため使用には訓練を終えたパイロットが操作するよう定められている。ミサイルの回避、敵のジャミングを回避しての攻撃などに非常に有効。
軍用の電子機器にはEMP対策の施されたものも多く、一概の有効とはいえないが高出力のEMPを自在に投射できる戦力の存在は大きい。
既に艦載型はECMと共に広く搭載されている。

・超低周波音響兵器

既に警告、暴徒鎮圧用に実用化されている大音量で相手を制圧するスピーカータイプの音響兵器の改良型。
人間の可聴域を外れた低周波を発し、大音量でも知覚できないうちに人間の感覚を狂わせ戦闘能力を奪う目的で開発された。
しかし効果が表れるまで時間がかかる事で暴徒鎮圧用には使えず、立てこもる犯人を無力化するために警察での採用が増えたものの軍ではあまり採用が進んでいない。その代わり敵国での破壊活動として、目標を精神的に不安定にさせたり仕事を困難にさせる無能力化兵器として諜報機関が目をつけ積極的に採用した。

・段ボール箱

ダンボールでできた箱。1964年に初めて戦場に持ち込まれてから、数々の工作員の命を救ってきたアイテムで、潜入任務の必需品である。
人一人入るサイズのものを被り、敵の目を欺いて任務を成功させる工作員の命の恩人と言える存在。
最近は防水性、耐久性が向上しより頑丈で長持ちするようになってきている。
風雨をしのぐテント代わりに、偽装、移動手段、足場などその使い方と可能性は無限大。段ボール箱を如何に使いこなし、柔軟な発想でポテンシャルを引き出せるかが任務の成否を左右し生死をも分ける。

・ロボッター

スナイパーの相方である観測手を務めるロボット。三脚に固定し、各種センサーで風向や風速などを測定する他脅威度判定、画像処理やレーザーによる距離測定等の観測手の仕事をより高度に、正確にこなす。
集中力は途切れず、太陽電池で活動時間も長く、反応速度や演算も人間よりはるかに速いため特に市街地で威力を発揮する。
最新のものはベテランスナイパーや観測手の経験を学習する事が可能で、人間の射撃や観測を実際に見せてデータを入力するとその情報を自らのデータベースに蓄積していく。更に同型のロボットが集めた観測情報やそれに基づく射撃のデータを共有し、自分の経験として活用する。

・レーザーパラソル

防衛省開発のアクティブ防護システム。元はドローン対策用の車載CIWSの開発で研究されていた。
レーザー兵器の技術を流用していて、赤外線と光学センサーで周囲を監視しながらレーザーユニットで接近する物体を識別、迎撃する。
識別のためのカメラは人工知能搭載で随伴の歩兵、友軍や危害をもたらさない小動物などの障害物への誤射を防ぐ識別機能を持つ。
大型のものは接近する砲弾、ミサイルなどを高出力レーザーで破壊するだけでなく対人攻撃も可能。
運動エネルギーに頼らないレーザーによる攻撃はボディアーマーに対しても非常に有効で、純粋な対人兵器として使うこともできるが非人道的な兵器の使用を禁じた条約の都合上、あくまでミサイルや砲弾を迎撃するものとして扱われる。名称は傘状に監視エリアを展開する事から。
ただし一瞬でミサイルを爆発させる高出力レーザーは膨大な電力を必要とし、消費電力の都合上運用できる車両が限られており、これだけを積んだ車を同伴させて部隊の防衛に当たらせるなどややちぐはぐな運用が目立つ。
小型低出力のものは移動式のドローン撃墜用の砲台として利用されており、低コストに小さく安価なドローンを撃破するために活用されている。
電力が続く限り弾薬は無限大、低コストで迎撃はタイムラグなしに着弾するためミサイルより確実かつ高速、物理的な破壊以外にもセンサーを無効化する事でも有効打を望めるため一発の撃墜に必要な時間も少なく、現状では対艦ミサイルの飽和攻撃を防ぎ切る唯一の手段とも言われる。

・サバイバルナイフ

汎用性の高い大型の多目的ナイフ。工作用の工具、格闘、傷の手当てなどあらゆる用途に使える。
非常に頑丈に作られており、殺傷能力も高いが特徴的なのはサバイバルキットとして釣り針や方位磁石、医薬品などを収めるスペースが確保されている事で、万が一の場合もナイフ一本で最低限生存できるように工夫がされている。もちろん、工具として使える頑丈さと刃の鋭さは格闘武器としての性能にも寄与する。
銃剣として使えるタイプもある。

・CQCナイフ

サバイバルナイフより小ぶりで、より格闘に向いた設計のナイフ。特殊合金を削り出し加工した事で高い耐久性を誇り、CQCにおいて投げや打撃、拘束を行う際にも邪魔にならないよう少ない力でしっかり保持できるグリップと手に納まる小さなサイズ、瞬時に致命傷を与えられる薄めに鍛えられた刃が特徴。
ビッグボスとザ・ボスはCQCの考案に当たり発砲とナイフファイトを瞬時に切り替え、場合によっては敵の抹殺を行う状況を想定した時に既存のナイフでは大きすぎて扱いづらく、銃と同時に構える事で隙を無くすというスタイルに行きついた結果その戦術に対応するため新たに考え出されたもの。
技術の進歩により軽量で丈夫なナイフが作られるようになると、サバイバルナイフをCQCに対応できるように改造する事が可能となり、今では2本ナイフを持つ事は減ってきている。しかし新しいナイフはサバイバルナイフとしての機能も併せ持つためサイズが大きく、腰に装備する。CQCナイフはその薄さとサイズから胸に装備できるため、即応性はこちらの方が高い。

・特製マチェーテ

紫苑の持つ大型のマチェーテで、全長50cmを越える。
日本刀の製作技術を応用して作られた刀身に耐食性に優れた超硬合金で刃をつけ、過酷な環境と連続使用に耐える特注品。信頼性と頑丈さ、切れ味を突き詰めた分コストも刃物より芸術品に近い。
格闘戦において、我流の2刀流で敵を斬り進む戦い方を得意とする紫苑に合わせて作られており、他の人では使いこなすのが難しい。
グリップには滑り止めだけでなく手から外れないための事故防止兼、柄の部分をを手で持たずストラップで手首に引っ掛けてそのストラップを持って、ヌンチャクのようにスピードに乗った予測不能な軌道を描くフレイル(連接棍)として使用するひもがついている。
このような使い方は紫苑以外がやるとマチェーテのコントロールが出来ず、刃先が自分に飛んできて大怪我をするか刃ではなく腹が当たって斬れない、という事になる。
障害物や人体に食い込んでもすぐ引き抜いて隙を作らないように戦うために、万能工具としての鋸刃や溝などの加工は一切されていない。
通常のマチェーテと違い、突き刺す攻撃が出来るよう刃先は刀のように尖っている。

・バッテンリングラム

破城槌。現代ではCQBにおいて突入時にドアや壁を破壊する道具として使われる。
破城槌そのものは数千年の歴史があるが、最近まで進化を続けていて1m近い大きさから40cmほどの長さまでコンパクトになり、背中に担いで持ち運びが出来る。
足で蹴飛ばすより迅速で確実に、また爆薬を使うより安全に静かにドアを破壊できる。大型ハンマーで代用する事も可能。

・マルチバール

ドアや窓の破壊、トラップの解除など様々な用途に使える工具。ドアブリーチの際はドアと壁の隙間に差し込んで鍵やノブごと引きはがす、蝶番を破壊する、叩きつけてノブをへし折るなどしてドアを開ける。
ボルトカッター、ハンマーと並んで工兵の必須アイテムの一つ。フーリガンツールとも。

・火炎放射器

燃料に着火しながら噴射させることで、炎をばらまく兵器。
ガスバーナーと違って液体燃料を使用しているため、まき散らされた燃料に次々と引火しながら目標を焼却していく。火の着いた粘性のある液体をかけて燃やす特性上、一度引火したら消火は困難でたとえ射線から外れても炎がまとわりつき、燃え続ける。
直撃を免れても強烈な熱を放射し、燃焼のために酸素を大量に消費して有毒ガスを発生させるため特に狭い空間では自滅に注意すれば圧倒的な制圧力を誇る。しかし射程が短く稼働時間も少ない、燃料タンクを背負う必要があり重たいなど携行する兵器としては欠点が多く、様々な兵器が発展した現代では武器として正式採用している国は減っている。
ただし工兵部隊が障害物やBC兵器に汚染された物を処理するため、武器としてではなく工具として活用するために保有している軍は多い。
かつて塹壕戦や洞窟の掃討戦で威力を発揮していたが、現在はテロリストの掘ったトンネルや洞窟を安全に制圧するために再び出番が増えている。

・野外手術システム

陸上自衛隊の保有する衛生機材。トラックの荷台に乗るサイズのコンテナに手術室、準備室などをコンパクトに格納しており、稼働時には左右に広がってユニットを連結させる。
このシステムのみで外科手術に必要なすべてを賄い、完結できるためどんな場所でも簡易な初期治療から高度な開頭術まであらゆる手術を行う事が可能。
米軍への支援活動の一環として中東やアフリカなどで稼働しており、戦地での創傷治療の経験を積みたい自衛隊と、野戦病院や更に前線に近い場所での高度な処置を行って兵士の救命率を上げたい米軍で利害が一致した結果、自衛隊の医官が米軍兵士や時に現地住民を治療するに至った。
最も新設が難しい手術室を簡単に設置できることから、様々な船や時には航空機に積んで即席の病院船を作る計画がある。

・市街地適応型汎用無線機

SSSが主に紛争地以外の、通常の市街地等で使う無線機。独自のネットワークを利用する通常の軍用無線機もあるが、こちらは電波探知や無線傍受を回避するため既存の携帯電話のネットワークを利用する。
スマートフォンにインストールしたアプリとマイクで構成されていて、アプリが通信内容を暗号化した上でデータ通信の形で送るためメッセンジャーアプリの音声通話、ビデオ通話機能に近い。違法無線取り締まり、工作活動の監視等のために監視網が構築されている国では無線機の使用が探知される恐れがある事、許可を得ている無線機でも使用した事が分かるため隠密行動には向いていない事から、一般の携帯電話を利用している状況を装えるこの方式の無線機が作られた。

  • 弾薬

・新型徹甲弾

5.56x45mm NATO弾の規格に合致した徹甲弾。
タングステンの芯が入っていて、ロボットとの戦闘や重装備の敵兵、シールドを持った敵兵との戦闘で威力を発揮する。
100mで32mmの鋼板を貫徹できる能力を持っており、重装甲の目標でも急所を狙えば最低限の対処ができる。

・高性能焼夷弾

12.7mmNATO弾の規格に合わせた弾丸。
着弾の衝撃で内部の点火薬に点火、テルミット反応により燃焼する。燃焼温度は3000度近くにもなり、装甲表面を融解させて内部を焼損させる。
徹甲弾としての性能も若干ながら持ち合わせており、わずかな傷からも損害を負わせることが出来る。

・飛翔式電撃弾

SSSの開発した暴徒鎮圧用特殊弾。
銃規制の厳しい国での任務に活用できるように、従来のショットガンを用いたタイプではなく規制に準じたデバイスを使って発射するもの。
ペイント弾のような構造で相手に当たると導電性のある水分を多量に含んだトリモチ、アース用コードが飛び出してトリモチ内部のコンデンサからパルス信号を出してターゲットに電撃を与える。威力は通常のスタンガンと遜色なく、15秒間行動を阻止できる。
衣服の上からでも染み込んだ水分が体に触れる事で、効率的な電気ショックを与える工夫を凝らされているが冬場は効果がない事もあるため出来るだけ素手や足に触れるように撃つ事が推奨されている。
針が刺さるテイザー銃のように傷を負わせず、また銃として扱われない威力で発射する機構を備えた事で合法的に携行と使用が可能となった。
ワイヤレスタイプは一発2万円と高額で、有線タイプは電力供給を本体のバッテリーで行って弾丸には電極とトリモチだけが組み込まれているため、再利用可能で価格も安い。
カートリッジに弾丸が込められ、一度撃った後にカートリッジを交換すると再度発射可能。
野球ボールのようにカプセルに詰め込んでぶつける手投げタイプも試作された。