バウンティソード・ファースト/帰らぬ日々

Last-modified: 2019-10-07 (月) 14:20:48

 ☆SCENARIO27:Recollections 帰らぬ日々☆

 ■キャンプ■

フュリス:
連邦の大部隊を撃破か……
きっちりと仕事は やりとげるのね
しがない賞金稼ぎさん……▼

ソード:
オレは ウソだけは
つかないことが 自慢でね▼

フュリス:
それが もうウソね……▼

テティス:
そんなこと もういいじゃない
それよりも今夜は
思いきり 休みましょうよ!▼

ロジャー:
それが いいですね
みんなも 疲れているし……▼

ミランダ:
ええ 神に感謝して
今夜だけは ゆっくりと……▼

コルツ:
年がいもなく はりきって
さすがに今日は 疲れたな▼

マウザー:
おう! 思い切りくって 寝るだけだ!▼

シュタイア:
さんせいだ 戦士にも
時には 休息が必ようだからな▼

フュリス:
そうね…… そうしましょう▼

テティス:
ね ソード!▼
あれ? ソードったら
いつの間にか もう 眠ってる?▼

アテナ:
疲れきって いるんですね
このまま 休ませておきましょう▼

エルマ:
いやーーーん!▼
ソード様の寝顔ってば
何だか 超プリティなかんじーー!▼
つんつんつん! なーーんて
イタズラしちゃったりしてーーー!▼

フュリス:
あんた…… バカ……?▼

テティス:
誰よりも先に眠るなんて
ソードにしては めずらしいわ
よっぽど 疲れているのね……▼

フュリス:
どんな夢を 見てるのかしら……▼

(サブタイトル)

Recollections
帰らぬ日々

 ■戦闘■

アジャックス:
判っているはずだ! われわれは
ただの すてゴマだったのだ!
オトリだよ! 敵をあざむくための!▼
ソード それでも おまえは
本隊を救いに 戻るというのか!?
われわれを見すてた 本隊に!▼

ノルン:
すでにダニエルは去ったわ
王国にも 軍にも
何の未練もないと 言い残して▼

アジャックス:
オレとともに 去ろうソード!
もはや ラインメタル王国には
何の未練も ないはずだ!▼

ソード:
悪いが……アジャックス▼
それでも オレは行くつもりだ
あそこには 逃げることも出来ず
助けを待っている 兵士達がいる▼
友軍に見すてられた兵ほど
あわれな物はない……
今の オレ達のように……▼

アジャックス:
……ならばソード!
このオレを 倒してから行け!▼

ソード:
アジャックス? おまえ!?▼

アジャックス:
さあ 剣を取れ ソード!▼

いいだろう
やめておこう

(やめておこう)

ソード:
やめておこう……▼
気もちはわかる…… しかし
仲間と剣をまじわすことは
オレには どうしてもできん!▼

アジャックス:
あまったれるな ソード!▼
オレは このままおまえを
行かせるわけには いかない!▼
たがいの道は 剣によって決まる!
そうだなソード!いや……
マスター・オブ・ソードよ!!▼
さあ 剣を取れ ソード!▼

いいだろう
やめておこう

(いいだろう)

ソード:
いいだろう アジャックス
おたがいの道を 決めるために!▼

BATTLE START

ノルン:
無意味だわ なんで仲間同士で
たがいに 戦わないといけないの?▼

マクベス:
アジャックスには わかっている
行けばソードが どうなるか▼
アジャックスは その身をはって
何とか ソードを
助けようとしているんだよ……▼
これしか 手段がなかったんだ▼

ノルン:
いいえ ちがうわマクベス……▼
どのみち 私たちの運命は
すでに 決まっていたんだわ
王国を旅立った日から すでに……▼

(ソードが勝利)

アジャックス:
さすが不敗の聖騎士だな ソード
オレの命を 奪わなかったのは
同情か? それとも仲間だからか?▼

ソード:
その両方だ▼

アジャックス:
なるほどな…… わかった……
自分の 思う道を行くがいい
オレはただ オレの道を行く……▼
ノルン 君はどうする?▼

ノルン:
私もソードと行くわ……
理屈でもない 国のためでもない
もちろん 正義のためでもない▼
ただ 行かなくちゃいけない
自分自身が そう思うから
行くことを 選んだだけよ……▼
誰のためでもない 自分のために……▼

アジャックス:
そうか▼
ならば オレは二度と止めん
自分の思うままに
それならば 何も言うことはない▼
お別れだな ソード▼
それにノルン マクベス テティスも
生きてさえいれば いつかまた
どこかで 会うこともあるだろう……▼

(暗転)

それから オレ達がどうなったか

取り残された 友軍の兵士達は
オレ達が 駆けつけた時には
すでに 敵の手によって全滅していた

そして 敵地からの脱出の際
俺をかばって ノルンが死んだ

やっとの思いで 王国に帰りつくと
本隊の全滅は いつの間にか
オレの責任になっていた……

いいわけをすることも 何もかも
オレには どうでも いいことだった

すべては 終わっていたのだ
オレのほほと アジャックスのひたいに
深い刀傷を残した あの決闘の時に

オレは 時に身をゆだねた

十年という うつろな日々は
ゆいいつオレの心をいやす
やさしい 時のゆりかごだった……