☆SCENARIO46:Another One 影との戦い☆
■マップ■
(エリア情報・ハイランド)
テティス:
ここは ハイランド▼
でも こんなガケばっかりの辺境に
賢者なんて ホントにいるのかしら?▼
もし 暗黒の壁を 破る術を
知っているのなら
連邦も 放ってはおかないでしょうね▼
(エリアに入る)
ラインメタル王国の 西方
海をへだてた ハイランド地方
そこは 数多くのモンスターや
蛮族が出没し 長らく
誰も 足をふみ入れていない場所だ
4人の賢者に会った オレ達は
この辺境の地を 訪れた……
(サブタイトル)
Another One
影との戦い
■戦闘■
大賢者:
長らく 待ちわびたぞ 神の代理人よ
いや やはり そなたの
本来の名 ソード と呼ぶべきか▼
私は 古代文明の永遠の守り人
賢者と呼ばれる
番人たちの 長をつとめる者なり▼
あるいは 大賢者とも▼
テティス:
な 何よ? ただの子どもじゃない?▼
大賢者:
人を 見かけで判断しては いかんな
わしは今年で 2万のよわいを数える▼
テティス:
ということは……2万歳!?▼
テティス1085:
そうよ 大賢者さまは
とーーっても えらいんだから!▼
テティス:
あ あんただれよ?
私にそっくりじゃないの?▼
テティス1085:
あんたこそ だれよ!▼
テティス:
私は テティスよ!▼
テティス1085:
私もテティスよ!▼
じゃ あんた 自分のシリアルは
何番なのよ?
どっちがお姉さんか それで勝負よ!▼
テティス:
シリアル……って……?▼
テティス1085:
あっきれた! あんた
もしかしたら 自分のこと
何にも 覚えてないのぉ?▼
TTS▼
ターミナル トランスポート システム
そのシリアルナンバーは
いくつかって 聞いてるんじゃないの▼
テティス:
あ……あたしは あたしよ!▼
ソードと いっしょにいる
かわいい妖精さん
それが私 テティスなのよぉ!▼
マウザー:
何だ 何だ? 子どもみたいな賢者に
テティスの そっくりさんかよ?
何が いったい どうなってんだ?▼
エルマ:
バッカねー! あんた わかんないの?▼
マウザー:
じゃ おまえは わかるのか?▼
エルマ:
そりゃもう! だから…… その……
ようするに 2万歳で
テティスの そっくりサンなのよ!▼
マウザー:
そりゃ 見たまんまじゃねえか▼
ロブン:
……ふむ 古代神族の秘密
おぼろげにですが
見えてきたような 気がしますな▼
賢者とは すなわち 守り人達
そう エウロペア風に言うならば
ガーディアン といった所ですかな?▼
ファウスト:
少年のような 2万歳の賢者……
なるほど 時の流れを止める秘術
高度な魔術と 同じ原理ですね▼
さすがの私も 驚きました
私ですら たかだか
数百年しか 生きていないというのに▼
ロブン:
ではファウストどの 古代神族は
この 時の流れすらも
あやつれる 力を持っていたと?▼
ファウスト:
かも知れません▼
ロブン:
ふむ…… それが なぜ滅びたのか▼
ファウスト:
いや あるいは
滅びて いないのかも……▼
ロブン:
まさか?▼
ファウスト:
いいえ ただの可能性ですよ▼
ツキカゲ:
……死のにおいがしない
少年の姿をした 大賢者か
今までに 見たことのない人間だ▼
ロジャー:
テティスが二人なんて 驚きだ
その上 大賢者と呼ばれる人が
子どもの姿を しているなんて▼
ミランダ:
天におわす神も 地上に降りる時には
純粋な 子どもの姿で
降りることがあると 言われています▼
あるいは 大賢者さまは……▼
ロジャー:
神祖皇帝の掘り出した 機神と
大賢者とは いったい
どんなつながりが あるんだろう?▼
ミランダ:
わからないわ ロジャー
でも 一つだけ言えることは……▼
とても 私達人間には
かんがえることも出来ない
秘密が あるんでしょうね▼
大賢者:
これこれテティス この人達は
大事な お客様だ
それくらいに しておきなさい▼
テティス1085:
はーい!▼
テティス:
はーい!▼
……って つられちゃったじゃない!▼
テティス1085:
まね しないでよ!▼
テティス:
まねじゃ ないもん▼
大賢者:
やれやれ こまった子達じゃ……▼
リリン:
……大……賢……者……▼
大賢者:
ほぅ……? これは めずらしい
もの言わぬ子を つれているとは
さすが 神の代理人と言うべきか▼
………………▼
私はアルファであり オメガである
最初の者にして 最後の者
はじめであり 終わりである……▼
リリン:
………………▼
大賢者:
まあよい▼
この子は まだ 目ざめておらぬ
自分のすべきことを
思い出しては いないようだ▼
さて……▼
北と南 東と西 天と地 海と山
かの地を駆け抜け よくぞ
黄道12神の指輪を 全て集めた▼
しかし ソードよ▼
私は はるか古代からの
定めにのっとり そなたに
最後の試練を 与えねばならない▼
これを 打ち破れずして
そなたに 真の代理人としての
資格はないことを 知るがいい▼
ソード:
最後の……試練?▼
大賢者:
いかにも!▼
(ソードの影が現れる)
ソード:
こ これは……!?▼
テティス:
……そ そんな!?
もう一人の ソードが!?▼
大賢者:
自分自身にすら 勝てぬ者に
神の力を 使う資格はないと知れ▼
心と体 二つが一つになり
人間という形を 作っている▼
戦うがいい ソード
そして 打ち勝つのだ
同じ心と体を持った 影との戦いに▼
テティス:
負けないでね ソード!▼
ソード:
まさか 自分自身と
戦うことに なるとはな……▼
大賢者:
では 戦うがよい!▼
BATTLE START
ソードの影:
この10年 戦うことを避けて来た
こわかったんだろう?
10年前のように 負けることが▼
ソード:
何だと?▼
ソードの影:
戦わなければ 負けることはない
そして おまえは こう思う
戦いさえすれば オレは勝てると▼
そうやって 自分を
ほかの人間とちがうと
ずっと 思いこもうとしてきた▼
ソード:
オレは……こうして生きている!▼
ソードの影:
それは 勝ったからじゃない
この10年間 たまたま
生かしてもらっていた だけだ▼
ソード:
くっ!▼
ソードの影:
おまえは 昔の思い出のように
今も 強い男のつもりでいる
とうに 負け犬になったはずなのに▼
ノルンのことが わすれられない
フュリスを たすけたのも
あの子が ノルンに 似ていたからだ▼
お前は ノルンのことを思い続ける
自分の感情を 大事にする
まるで少女のような なさけない男だ▼
ソード:
ち……ちがう!▼
ソードの影:
不敗の聖騎士 マスターオブソード
その名を お前は よぶなと言う▼
だが心の中では まんざら
悪い気が していなかった
そうだろう? そうなんだろう?▼
ソード:
ちがう!▼
ソードの影:
全て 運命のせいで こうなった
本当は自分自身が悪いことを
お前は 知っているはずだろう?▼
立ち上がろうと しなかった
戦うことを 自分からすてた!
全て 何とか出来たはずなのに!▼
お前は 自分から逃げ出したんだ!▼
ソード:
ちがう! ちがう! ちがう!▼
ソードの影:
ちがわないさ……▼
そこそこ 剣には自信がある
だから バウンティハンターとして
生きていくことは 出来る……▼
お前は その現状に
満足して 10年 生きて来た
こわかったんだ 負けるのが▼
何度も 何度も ずっと
自分自身に いいわけをしながら!▼
負けるくらいなら 最初から
戦いなど やめてしまおう
そう心の底で 思っていたはずだ!▼
ソード:
ちがう!▼
(ソードの影を倒す)
ソードの影:
これで 勝ったつもりなのか?▼
お前は 自分の負けをみとめない
お前は 自分に言いわけをしている
お前は 自分をきらいつつ 愛している▼
お前は しょせん つまらない
そこらにいる クズのような人間と
何ら 変わることのない存在だ▼
なのに 自分だけが特別だと
心の中では思っている
つまらない 最低のレベルの人間だ▼
ソード:
そうかもな……▼
そうかも……知れないな……▼
だが……それでもオレは……生きてきた▼
今さら 自分は変えられないさ
だったら せめて自分らしく
ささやかな戦いを 挑むとしよう▼
それしか 今のオレに出来ないのなら▼
ソードの影:
それでいい……それで……▼
(ソードの影が消える)
ソード:
オレの影か……▼
まさに 最強の敵だったな……
しょせん 自分の敵は自分か……▼
大賢者:
自分自身に 打ち勝ったようだな▼
そして 新しき自分の道を見つけた
そなたこそ まこと
神の代理人に ふさわしき者なり▼
黄道12神の 代理人として
今こそ 報奨の剣
バウンティソードを さずけん▼
(バウンティソードを受け取る)
ソード:
こいつが 神の報奨の剣
バウンティソードか……▼
大賢者:
いかにも……▼
はるかな太古の世 邪悪な
神々が作りし 闇の12の力に
対抗するための 星々の神々……▼
その昔 まつりごとの取り行いに
12の意志によって
一つの決定を下した その名ごり▼
12人の評議員達が おのおの持つ
それが 12の指輪と12の闇なる機神
指輪は光を 機神は闇をつかさどる▼
光と闇は たがいに 監視しあう▼
バウンティソードとは すなわち
黄道12神をたばねし
光として 世の乱れを正す力なり▼
その力を 知るがよい▼
ソード:
黄道12神をたばねた力か……▼
MAP CLEARED