バウンティソード・ファースト/終章

Last-modified: 2019-10-07 (月) 14:28:41

 ☆SCENARIO57:終章☆

そして 1年後……

(水晶の入り江)

テティス:
……ねぇ ソード
ここ フュリスと出会った場所ね▼
あれから もう1年か……
何だか あっという間だったわね▼

ソード:
ああ……▼

テティス:
ロジャーは オルドバに帰って
戦争によって 燃え落ちた村を
みんなで 作り直しているそうよ▼
ミランダは 南エウロペアの辺境で
子ども達や お年よりの
めんどうを見ながら くらしてるって▼
あ そうそう!
ロジャーとミランダは 近いうちに
結婚式を あげるんですって!▼
コルツは バウンティハンターを引退
再建された ラインメタル騎士団で
若い騎士達に 剣を教えているわ▼
ヘンメリーは あいかわらずね
酒場で 仕事を探していたわ▼
そういえば 驚いちゃった!
コルツったら ヘンメリーの家で
二人いっしょに すんでいるそうよ!▼
マウザーは 連邦軍の放した
ドラゴンどもを やっつけて
ようやく 自分の村に帰ったわ▼
エルマは…… そうねえ……
あんまり 変わってないわ
きゃぴきゃぴ うるっさいの!▼
あれじゃ マウザーも大変よね
だって マウザーの村って
すっごい イナカみたいだし……▼
エルマも そのうち
イヤーンになるって カンジ?▼
あ いけない うつっちゃった!▼
ロブンは 自分の国に帰らずに
何でも さらに西へ
行ってみるとか 行ってたなぁ……▼
……え? ファウスト?▼
どこへ行ったのか わからないの!
また 吟遊詩人になって
あちこち さまよってるのかなぁ?▼
戦いが 終わってからは
ロブンと いろんなことを
話していた みたいだけどね▼
アテナには こないだ会ったわ▼
何でも 剣をすてたとかで
すっごく 女らしくなってて
ホント 驚いちゃった!▼
……えっと ……ルーネはね▼
むかし 自分がいた国に帰って
みんなが 幸せになれるよう
新しい村や はたけを作ってるって▼
あ! アテネとルーネは 今でも
きょうだいゲンカを してるみたい!▼
うーーーーん もしかしたら
昔から なかが悪かったのかしら?▼
シュタイアは ロムルスに帰って
いきのこった人達と
新しい都を 作っているわ!▼
あ! 知ってる ソード?
妹さんに そっくりな
ガールフレンドを 見つけたそうよ▼
ロムルスに帰った リュウビも
今ごろ 元気で やってるかしら?▼
そう言えば きいた話なんだけど
シュタイアと リュウビは
新しいロムルスの 隊長になるって▼
……みんな がんばってるわよね▼
でも 行方の知れない仲間も いるの▼
……たとえば そう ツキカゲは
どこかへ旅立ってしまって
だれも 行く先を知らないみたい▼
不思議な子だった リリンは
まるで 風のように消えちゃったわ▼
どうしたの ソード?▼
え? アジャックス?▼
何 言ってんのよ!▼
新生オルドバ共和国の 騎士団長として
フュリスとともに 周辺各国の
治安を取り戻そうと しているじゃない▼
んもぅ ソードったら!
物わすれするなんて
いいかげん トシなんじゃないの?▼

ソード:
よけいな お世話だ……▼

テティス:
……それにしても▼
あの戦いが終わってから
1年の間 本当に
いろんなことが あったわね▼
……ねぇ ソード▼
これから どうするつもりなの?
ラインメタルの騎士団に
戻る話も ことわっちゃって

ソード:
そうだな……▼
……▼

フュリス:
ほんと こまったものよね!
その日ぐらしの 賞金稼ぎさんは
何も 考えていないんだから!▼

テティス:
え? その声は……!?▼

フュリス:
ンもぅ! たった1年しか
たってないのに
私のこと わすれちゃったの?▼

テティス:
フュリスじゃない!?▼
何でぇ? 新生オルドバ共和国の
建国やら 何やらで
大いそがしじゃ なかったの?▼

フュリス:
たまには いきぬきも必要だわ▼
お目付役の アジャックスを
うまく ごまかして
こっそり 抜け出してきたの!▼

ソード:
やれやれ……▼
アジャックスも そうとう
苦労してるようだな……▼

フュリス:
さて!▼
しがない 賞金稼ぎさん!
ちゃんと お礼はします
今日は 私のガイドをしなさい!▼

テティス:
んまっ! あいかわらず
生意気な お姫さまねぇ!▼

フュリス:
あいかわらずじゃ ないわよ
少しは 背も高くなったし
ムネだって ちょっとは……▼

テティス:
うふふ 本当に ちょっとみたいね▼

フュリス:
ンもぅ! ほっといてよ!
ムシみたいな体してて
いちいち うるさいわねぇ!▼

テティス:
ム ム ムシですってーー!?
私は かわいい妖精さんだってば!▼

フュリス:
ふーーーーんだっ!▼

テティス:
ふーーーーんだっ!▼

ソード:
やれやれだな……▼
それにしても
うるさい お嬢ちゃんも
少しは 女らしくなったようだな▼

フュリス:
な な な 何 言ってるのよ!
スケベなオヤジみたいに!
あんまり じろじろ見ないでよ!▼
バカ!▼
…………▼
でもね……▼

ソード:
ん?▼

フュリス:
ずっと前に 言ったじゃない
私が 犬か猫だったら
良かったのになぁ……って▼
でも今は そうでなくて
良かったと 思ってるわ……▼

ソード:
どうしてだ……?▼

フュリス:
だって 私が犬だったら
きっと今は ちぎれるくらい
しっぽを ふっているもの……▼

ソード:
いい子だな フュリス▼

フュリス:
私は 元から いい子よ!
しがない 賞金稼ぎさん!▼

ソード:
よし いい返事だ……▼
さて そろそろ行くか!▼

フュリス:
行くって どこに?▼

ソード:
そいつは……▼
風にでも聞いてくれ▼

(エンディング)