レナスII 封印の使徒/グロスターその2

Last-modified: 2019-11-25 (月) 11:13:20

3丁目

「ここは グロスター3丁目。
 ニグレンの長城で、
 いちばん楽しい町だぜ。

「へへん。え!? おれ、
 おれは よっちゃいないよ。
 とーーーっても、
 きもちが いいだけさ。

「へへへへへへ・・・・・・。
 楽しいな!! 楽しいな!!
 パラダイスだぜ、ここは・・・・・・。

「そとの世界で なにがあっても、
 酒をのんでりゃ、
 みんな わすれるってもんさ。

「ここは 緑の大門!
 ここをでて、南にいくと、
 カムイの町が あるぞ。

「そういえば、なん日か前、
 きずだらけの 兵士が、
 ここを通ったな・・・・・・。
 なにかあったのかな・・・・・・。

「ギャンブルは ごはっと!!
 それがニグレンのきまりだけど、
 どこかで、ひみつのギャンブルを
 やってるところが あるらしいぜ。

「傭兵ってやつは
 どうして、酒場が好きなのかね?
 どの酒場にいっても、
 傭兵だらけだ。

「この三丁目だけで、
 世界一という傭兵が
 何人もいるぜ!!

「よっ! そこの勇者さん!!
 ちょっと、よっといでよ。
 うちは かわいい女の子が
 いっぱいいるよ。

「おまけに 100Gぽっきりだ。
 ちょっと、たのしんでおいでよ。

「南にある 緑の大門から、
 どんどん 南にいけば、
 カムイの町があるぞ!!

「あんた、
 レゼルフの町には いったのかい?

→はい

「なんか、すげえ町らしいな!

→いいえ

「そうか・・・・・・。レゼルフでは なんか、
 へんなことが
 おこったって きいたんだけど・・・・・・。

「はッ

「はッ

「はっくしょーーーん!!

「ちくしょう!!
 ボッタクリの店に
 みぐるみ はがされちまった!!

「え!? 封印だって・・・・・・。
 なんだ、そりゃ!?

「ごめんなさい。
 きょうは おやすみなんだよ。
 また きて・・・・・・。

「おや?
 あんた 大きな 道具袋を
 もってるね。

「もしかして、
 グラフィのたねを
 もってないかい?

→はい

「おお! ほんとうかね!?
 ありがたいことだよ!
 さ、ついておいで・・・・・・。

「この人は
 この店によくきてくれた
 お客さんだよ・・・・・・。

「なん日か前に はうようにして、
 この店にやってきたんだ。
 きずぐちから 毒がはいって
 死にそうなんだよ・・・・・・。

「おねがいだよ。
 あんたのもっている
 グラフィのたねを
 この人に 使ってくれないかね・・・・・・。

→はい

「ありがとう。
 さあ、はやく!!

ファルスは グラフィのたねを
ねむっている 兵士に のませた!

兵士「う、うう、うう・・・・・・。
 カムイが カムイの町が
 たいへんなことに・・・・・・。

兵士「おねがいだ。
 カムイの町を ギルレイ・ゾークから
 すくってくれ・・・・・・。

兵士「お、おれは もうダメだ・・・・・・。
 これで、この通行証で、
 カムイの町へ・・・・・・。

兵士「ぐふっ!

 兵士は 死んだ!

ファルスは
 つうこうしょうを てにいれた!

→いいえ

「え! そんな・・・・・・!
 おねがいだから、
 そんなこと いわないでおくれよ。
 グラフィのたねを使っておくれよ!

→永久ループ

※持っていない場合

「え! もってるのかい。
 ちょっと、道具袋を
 のぞかせてもらうよ。

「なんだ!
 もってないじゃないか。
 うそつき!

→いいえ

「なんだ・・・・・・。
 もってないのかね・・・・・・。
 もし、どこかで グラフィのたねを
 てにいれたら・・・・・・。

「ここに
 もどってきておくれよ。

「おい! みんな、きいたかい?
 こいつ、神さまだったんだってよ。
 よっぱらってるんじゃねえか。

「護民官ペトロ?
 かんけいないね。

「グラナダ?
 なんか、おかしな名前だな!

「にいちゃん。けいじかい?
 なに きいてんだよ!

「封印?
 どっかで、きいたことがあるな・・・・・・。

「え!? 大統一だって・・・・・・。
 なんだ そりゃ。

「護民官なんて、かんたんな しごとだ。
 えらそうに してればいいだけ!!
 バカでもできるよ。

「だれひとりとして、ペトロの
 正体を 知らないんだ!!
 おかしな話じゃないか。

「われわれは とっけんかいきゅうを
 ふんさいするべきだ!!
 護民官ペトロに 死を!!

「護民官ペトロさまは えらい
 ぜったいに えらい!!

「ちかごろ、
 南にあるカムイの町からも
 北にあるレゼルフの町からも
 まったく 人がこなくなったそうだ。

「なにか、悪いことが
 おこっているんじゃないか?
 ちょっと、心配だな。

「なんだよ! じろじろ
 みるんじゃないよ!!

「うーん。まいった、まいった。
 あんたは 強いよ。

「よう!!
 150G かしてくれよ!!

→はい

ファルスは
 男に 150G わたした!

「へへへ! ありがとうよ!

※金が足りない場合

「なんだ! 金が ねえじゃないか。
 じゃ、しょうがないな!!

→いいえ

「なに!? かしてくれなきゃ
 うばいとるだけだぜ!

「・・・・・・にいちゃん、
 なかなか やるじゃないかい。

「おう!! おれと勝負するか?

→はい

「ほう。いい、どきょうだ!!

「うーん。まいった、まいった。
 あんたは 強いよ。

→いいえ

「ははははははは・・・・・・。

「おい! きさま!
 なまいきな かおを しているな!!
 いっちょ やるか!

→はい

「・・・・・・にいちゃん、
 なかなか やるじゃないかい。

→いいえ

「ふん!! こしぬけめ!

「クイズ会場にはいるには
 とものかいカードが
 いるんだってね。

「クイズ会場には、
 いってみたかい?
 おもしろそうだよね!

※よっぱらい3人抜き

「クイズ会場の司会の人が、
 おもしろいんだってね。

※よっぱらい4人抜き

「あんた、クイズに
 きょうみがあるかい?

→はい

「1000G もってるかい?

→はい

「じゃあ、
 とものかいカードが ほしいかい?

※金が足りない場合

「金が 足りないじゃないか。
 あんまり ばかに すんなよ!!

→はい

「ほれ、とものかいカードだ!
 まいど ありがとうよ!

ファルスは
 とものかいカードを てにいれた。

→いいえ

「そうか・・・・・・。

→いいえ

「そうか・・・・・・。

→いいえ

「そうか・・・・・・。

「どうだい!?
 クイズを楽しんでいるかい?

「いらっしゃい!
 まえきんで、1000G
 いただきます!
 ごゆっくりね・・・・・・。

「え! そとに立ってるおにいさんが
 100Gって いってたですって?

「なにかの 間違いじゃ
 ないかしら・・・・・・。

※金が足りない場合

「あら、お金がないじゃない。
 また、かせいできなさいよ。
 じゃあね。

「わたし、お酒をのむと、
 変わっちゃうのよ。
 ねえ、ビビ酒 おごってよ。

→はい

「ごくごくごくごくごく!

「ありがとね。150Gいただくわ!
 わたし! よっちゃいそう!
 もう 1ぱい おごってくれる?

※金が足りない場合

「あら、お金がないじゃない。
 また、かせいできなさいよ。
 じゃあね。

→はい

→永久ループ

→いいえ

「ちぇっ!
 けちねえ!!

→いいえ

「ちぇっ!
 けちねえ!!

「あら、いらっしゃい。
 たくさん! たくさん!
 のんでいってね。
 ちゅっ!!

「あら、あなた すてきね。
 フルーツを おごってよ。

→はい

「ありがとね。
 1500Gいただくわ!

※金が足りない場合

「あら、お金がないようね。

→いいえ

「あら、ケチだと
 女の子にもてないわよ。

「のむ?

→はい

「いっき! いっき! いっき!
 すごいわね。
 また のむ?

→はい

「いっき! いっき! いっき!
 きゃあ! おさけがつよいひとね!
 ほれぼれしちゃう! またのむ!

→はい

「いっき! いっき! いっき!
 あら、あなた お顔が まっかよ。
 かわいいわ。
 もう1ぱい いく?

→はい

ここは どこだろう?
ファルスたちは ひどい ずつうを
かんじながら 目をさました。

お金が ぜんぶなくなっていた!!

→いいえ

「あなた のまないんだ。
 つまんないの・・・・・・。

→いいえ

「あなた のまないんだ。
 つまんないの・・・・・・。

→いいえ

「あなた のまないんだ。
 つまんないの・・・・・・。

→いいえ

「あなた のまないんだ。
 つまんないの・・・・・・。

「よお! あんちゃん。
 おれと 話をしねえか?

→はい

「世の中に 神さまなんか いねえ。
 そうだろ?

→はい

「それに あんちゃんも
 おれも 神さまなんかじゃねえ。
 そうだろ?

→はい

「人が こまっていても たすけたり、
 手をかしたり・・・・・・。そんなことは
 やってらんねえ! そうだろ?

→はい

「勇者だとか、神さまだとか、
 そんなことをいわれても、
 相手になんかしねえ。そうだろ?

→はい

「あんちゃん、気が あうねえ。
 おれと ずっと 話していようよ

→はい

「世の中に 神さまなんか いねえ。
 そうだろ?

→永久ループ

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

→いいえ

「あんちゃん。つめてえな。
 ああ! 話あいてが ほしいよ。
 こんなに さびしがってるのに、
 なんて、つめたいやつだ! ふん!

「あそこの お客さん。
 つまらない お説教をするのよ!!

「もうしわけありません。
 こちらは
 かいいんせいです。

「とものかいカードを
 お持ちでない方は
 お通しできません。

「とものかいカードを持っているな!
 はいってよいぞ!

「どうぞ、おとおりください。

アシスタント「にこにこ。

※兵士死亡後

「あんたー! 死んじゃいやだよ!
 死なないでおくれよ!!
 あたしを のこして
 いかないでおくれよ!!

「いっしょに 店をやろうって
 いってくれたじゃないの!
 二人の こどもを つくろうって
 いったじゃないの!!

「いやだよ!
 いやだよ!
 ああああああああああ!!

返事がない! 死んでいる!

4丁目

「ここは グロスター4丁目だ。
 本場の ショウビジネスが
 たっぷり楽しめるぞ。

「わたし、ゲルペソさまが
 大好きなの・・・・・・。
 あの、長い足。つぶらなひとみ・・・・・・。
 どうにか なっちゃいそう。

「ゲルペソさまを 見るために、
 まいにち、コケラ座に
 通っているのよ。

「やっぱり エルツに
 生まれてきたからには
 このグロスターで さいこうの
 おしばいを 見なくちゃね!

「きょうは ニキータちゃんに
 花たばを わたしにきたんだ。
 ニキータちゃんは
 とっても かわいいんだぞ。

お金を はらわないと、
 とおして もらえないようだ。

「よっ! そこの勇者さん。
 ちょっと、こっちにきなよ。

「とっても かわいい 子の
 ムフフな ショウを 見ないかい。
 何人でも たったの 1000Gだよ。

→はい

「ありがとうよ。
 どうぞ、なかに はいってくれよ。

→いいえ

「そうかい。またな!!

「ありがとうよ。
 どうぞ、なかに はいってくれよ。

「おにいちゃん、いい男だね。
 ねえ、あたいの
 花を かってくんない?

→はい

→いいえ

「ペトロさまの命により
 グロスター地区と レジュナ地区との
 あいだの道を へいさしている。

「ありゃまあ、こりゃまた
 すんげえ おっきな
 たてもんじゃねえか。
 おらあ ぶったまげただ。

「こちらは B席になっております。
 チケットを お見せください。

→Bチケット所有

ファルスは チケットをわたした。

「たしかに。
 どうぞ おとおりください。

→Bチケット不所持

「チケットは、
 むかって右手の うりばで
 売っております。
 そちらで おかいもとめください。

「たしかに。
 どうぞ おとおりください。

「こちらは A席になっております。
 チケットを お見せください。

→Aチケット所有

ファルスは チケットをわたした。

「たしかに。
 どうぞ おとおりください。

→Aチケット不所持

「チケットは、外の うりばで
 売っております。
 そちらで おかいもとめください。

「たしかに。
 どうぞ おとおりください。

「いらっしゃいませ。
 Aチケットは1階座席。
 Bチケットは2階座席です。

「ここからじゃ、
 ぶたいが よく みえないや。
 やっぱり A席にしとくんだった・・・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「あ!ペトロさま! あぶない!!

「ありがとうございます。

「いや、こまりましたわ。
 とどくはずの がっきが
 とどかなくて、
 コンサートが ひらけないんですわ。

「だれぞ、
 がっきを もってきてくれんかな。

「あんさん。
 そりゃ がっきや おまへんか。
 おおきに。ありがとさんよ。

「まだまだや。ほんまの えんそうは
 こんなもんや ないで。
 がっきや! がっき!
 がっき もってこんかい!!

「まだまだや。ほんまの えんそうは
 こんなもんや ないで。
 がっきや! がっき!
 がっき もってこんかい!!

「1! 2! 3! 4!
 あなたも いっしょに
 おどってよ!

「1! 2! 3! 4!
 わたしも ゆうめいに
 なりたいわ!

「1! 2! 3! 4!
 ダンスは リズムが
 たいせつなのよ!

「ここは、しょうらいのスターを
 めざす 女の子たちが
 トレーニングしている
 ダンススタジオよ。

「1! 2! 3! 4!
 いつか コケラ座の ステージに
 立ってみせるわ!!

「だめだよ。
 ここは おどりこさんの
 ひかえしつなんだ。

※はなたばを持っている場合

「おや、でっかい花束を
 もってるじゃないか。
 そうか。あんた、ファンなのかい。
 いいや。とおりなよ。

「毎日、毎日、おどってばかり。
 つかれちゃうわね。

「なによ!?
 わたしは いそがしいのよ。
 ようがないなら
 はやくでていって!

※はなたばを持っている場合

「あら!
 大きな はなたばね。

「わかった!
 あなた
 わたしのファンなのね。
 そうでしょ?

→はい

「それで そのはなたばは
 わたしへの
 プレゼントなんでしょ?

→はい

「そうね。わたしの
 うつくしさにたいする
 とうぜんの こういね。
 ありがたく いただくわ。

→いいえ

「てれることは ないのよ。
 それは うつくしい わたしへの
 プレゼントよね?

→永久ループ

→いいえ

「し、しんじられない・・・・・・。

「そんな人が いるはずないわ。

「ほんとうは わたしのファンでしょ。

→永久ループ

「あら。まだいたの?

「もう 帰っていいわよ。

「なによ!?
 わたしは いそがしいのよ。
 ようがないなら
 はやくでていって!

「あら、かわいい子ね。
 ハフハフしない?

→はい

「はははは・・・・・・。
 じょうだんよ!!
 よそのゲームと まちがえないでね。

→いいえ

「あら、うぶな子ね。

パタパタパタ・・・・・・

おけしょうに むちゅうで
 気づいてくれない。

「あーあ。もう こんなしごとも
 あきちゃった。
 あなた、わたしを外につれてってよ。

「どうだ?
 はなたばは
 わたしてきたか?

「ピー! ピー! ピー!

「いいぞー! ぬげー!

「ぼくは ニキータちゃんの
 ファンなんだ。
 ニキータちゃん、
 はやく でてこないかな。

「でへへへへへ!
 いいねえ。

コケラ座

※A席

「たいへん ながらく
 お待たせいたしました。

「ただいまより、第3929回
 コケラ座 ていきこうえん。
 護民官ペトロの誕生

※公演数は増えていく

「その第二幕。
 大いなる復活を
 上演いたします。

「みなさんも ごぞんじでしょう。
 はるかなるライガの地には
 二柱の神が おわします。
 メーベさまとグラナダさまです。

「メーベさまは 命あるものの心を
 たいせつにされ、このエルツの大地を
 人間の手に まかせようと
 思っておいでです。

「グラナダさまは こまったことに
 ご自分の 思いどおりにならない
 人間たちを滅ぼされ、あらためて
 命をつくろうと お思いです。

「メーベさまと グラナダさまは
 お決めになりました。
 それぞれ ご自分の分身を
 大地に 下ろそう!

「それぞれの分身を戦わせ、
 勝ったものに
 世界の運命を ゆだねさせよう!
 物語は ここから はじまります。

悪の神、グラナダさまは
 地上にカイマを送りました。
カイマは石のなかに
 封じこまれた破壊の化身です。

メーベさまの分身が現れるときまで
 石の中で待っているはずでした。

ところが、
 おかしなことが起こりました。

カイマの石をみた人々は、その石を
 ありがたい神さまのおくりものだと
 まちがえてしまったのです。
おおくの人が石に手をふれます。

そうやって、石にさわれば、
 ごりやくがあると 思ったのです。

そんな人々のなかに
 ペトロという若者がおりました。

おおくの人と おなじように、
 ペトロも願いごとを胸に
 カイマの石に手をのばしました。
そのときです!

石のなかから
 カイマが現れました!

カイマは破壊の化身です。一瞬にして
 あたりにいた人々の命を奪いました。
それから、メーベの化身をもとめて
 はるかな空へ 飛びさったのです。

「ペトロ! ペトロ! きこえますか。
 わたしはメーベ。ライガの神です。
 運命のいたずらが 
 あなたの命をうばってしまいました。

「ペトロ、あなたの純粋な心。
 その心が邪悪を目覚めさせたのです。
 悪の化身、カイマが目覚めたのです。
 ご覧なさい。破壊がせまっています。

「あなたにもうひとつの命をあげます。
 わたしの分身としての命です。
 その命であなたが目覚めさせた
 カイマをたおすのです!

なんという運命。なんという試練。
ペトロはメーベさまの分身として、
 カイマと戦うことになったのです。
ペトロはカイマをもとめて、旅立ちます。

ただ、ペトロは
 ひとりきりでは ありませんでした。
旅の中で
 ミディアという少女と出会うのです。

ペトロとミディア。
火の勇者と地の精霊使い。
ふたりの試練の旅が始まりました。

悪の化身、カイマは
 多くのわざわいをもたらしました。
カイマの手下の怪物は
 町々を焼き、人々を殺しました。

命がけの戦いです! 自分でまいた種は
 自分でからねばならない。
ただ、それだけを思って、
 ペトロとミディアは戦ったのです。

怪物をたおしたペトロとミディアを
 人々がとりかこみます。
口ぐちに喜びの声をあげて・・・・・・、
 感謝の唄を歌いながら・・・・・・。

「ありがとうございます!
「おかげで助かりました。
「勇者さま!
 お名前を聞かせてもらえますか。

ペトロが
 自分の名をつげた、そのときです。
人々の態度が変わりました。

「ペトロだ!
「こいつがペトロよ!
「ペトロだ!
 とんでもねえ疫病神だ!

「おまえのせいで、
 カイマは生まれたんだ!

「おまえさえいなければ、
 みんな 平和に暮らせたんだ!

「おまえなんか 死んじまえ!
 おまえなんか くたばっちまえ!

そう、ペトロとミディアの敵は
 カイマと怪物だけではなかったのです。
孤独という名の冷たい敵が ふたりの
 行く手をはばんでいたのです。

長くつらい旅でした。
ペトロとミディアは
 旅のなかで多くの技をおぼえ、
 ひとまわり大きく成長しました。

もはや、あやまってカイマを
 目覚めさせたペトロではありません。
無邪気にペトロとの旅をはじめた
 ミディアではありません。

長い 長い 旅のすえに
ふたりが たどりついたのは
 神々の御座! カイマの牙城です。

純粋な力と力の戦いでした。
カイマとペトロは
 そのすべてをぶつけあいました。

生命の最後の
 ひとしずくまで、
 しぼりだしました。

そうです。
 ペトロとミディアは
 この戦いに 勝ちました。

ふたりが勝てたのは、カイマよりも
 ほんのすこしだけ、
 背負っているものが
 多かったせいでしょう。

メーベさまはペトロに告げました。
「ペトロ!
 ニグレンの長城の
 護民官として 人を統べよ。

メーベさまはミディアに告げました。
「ミディア!
 幻影城の城主となり、地を守れ。

かくして、私たちの平和は
 ふたりの英雄によって生まれ、
 守られることになったのです!

ペトロさまに さいわいあれ!
ミディアさまに さいわいあれ!

※B席

もう、ぶたいは
 はじまっていた。

「おお! ペトロさま!
 ペトロさまは
 なぜ ペトロさまなの?

ペトロ「それは わたしが
 選ばれたものだからだ!
 ペトロとは 大いなる いわのこと。

ペトロ「わたしは このニグレンを
 まもる いわに なるように
 神に えらばれたのだ!!

ペトロ「でたな! かいぶつめ!!
 この ニグレンを
 きさまには わたさんぞ!!

ペトロ「えい!

ペトロ「どうだ!

ペトロ「正義の剣を
 うけてみろ!

かいぶつ「ぐええええええ!

ペトロ「どうだ! かいぶつを
 やっつけたぞ。
 これで、ニグレンもだいじょうぶだ!
 わははははははは!!